Final Cut Pro 6 - 用語集

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用語集

用語集

10

ビット解像度 ビデオで色をサンプリングするビット深度。一部の標準精細度および高精細度

ビデオキャプチャインターフェイスは、非圧縮

10

ビットキャプチャに対応しています。

16:9

ワイドスクリーン・ビデオのアスペクト比。ピクチャアスペクト比とも言います。ビデオ

フレーム表示領域の幅と高さの比率が

16:9

、または

1.78

という意味です。

16:9

のアスペクト比

は高精細度ビデオで使用されます。

16 mm

フィルムやテレビ素材用のフィルムフォーマットで、アスペクト比は

4:3

です。

16

ビット解像度 デジタルオーディオ録音および再生の標準ビット深度。

180

度ルール カメラのアングルがそれまでのアングルと

180

度以上異なると、

2

人の人物を含

むショットがスクリーン上で逆位置に見えます。

2

人の人物が話しているシーンを編集する場合、

人物をむすぶ

180

度ラインをまたぐ場面にカットしないことが重要です。

2:2:2:4

プルダウン 効率的ですが低品質のプルダウン方式で、主に

NTSC

モニタでリアルタイム

エフェクトの出力をプレビューするのに便利です。

「プルダウン挿入」

「プルダウンパターン」も

参照。

2:3:2:3

プルダウン

NTSC

機器で最も一般的に使用されているプルダウンパターン。このオプ

ションは、標準精細度テレビ、

MPEG-2

エンコーディング機器、またはハイエンドなフィニッシ

ングシステムなどの

NTSC

機器に録画するのに最適です。

「プルダウン挿入」

「プルダウンパター

ン」も参照。

2:3:3:2

プルダウン 高度なプルダウンに対応する

DV

機器で使用されるプルダウンパターン。

「プ

ルダウン挿入」、

「プルダウンパターン」も参照。

24@25

プルダウン

24 fps

メディアを

25 fps

ビデオ出力に送信するときに「

Final

Cut

Pro

」で

使われるプルダウンパターン。このパターンでは、

12

のプログレッシブフレームが表示され、そ

の後に

13

の再インタレースフレームが表示されます。

24@25

リピート

24 fps

メディアを

25 fps

ビデオ出力に送信するときに「

Final

Cut

Pro

」で使

われるプルダウンパターン。このパターンでは、

24

のプログレッシブフレームが再生され、

25

番目のフレームには

24

番目のフレームが繰り返されます。

24

ビット解像度 高品位オーディオ再生に使用されるビット深度。

background image

446

用語集

3:2

プルダウン

「2:3:2:3 プルダウン」を参照。

32

ビット浮動小数点解像度 オーディオまたはビデオデータの可逆計算に使用される非常に高

解像度のビット深度。

35mm

標準のモーションピクチャフィルムフォーマット。

1.66

または

1.85

などのワイドスク

リーン用アスペクト比を作成するために上映中に切り取られたり、

2.40

のアスペクト比に合うよ

うにアナモフィックで撮影および上映されたりする場合があります。

3

ポイント編集

4

つのイン点およびアウト点のうち

3

つを「ブラウザ」のクリップおよびシー

ケンスで設定する編集技術です。編集を実行すると、「

Final

Cut

Pro

」によって

4

番目の編集点

が自動的に計算されます。

4:3

放送用ビデオのアスペクト比。ピクチャアスペクト比とも言います。ビデオフレーム表示

領域の幅と高さの比率が

4:3

、または

1.33

という意味です。

65 mm

ワイドスクリーン素材撮影用のフィルムフォーマット。このフォーマットは、通常、サ

ウンドトラックと一緒に

70 mm

フィルムにプリントされます。

70 mm

ワイドスクリーン上映用のフィルムフォーマットで、アスペクト比は

2.2:1

です。

8

ビット精度 ビデオで色をサンプリングするビット深度。

8

ビット色は

DV

や他の標準精細度デ

ジタルフォーマットに一般的に使用されています。高精細度フォーマットの中には、

8

ビット精

度で録画されるものもあります。

AIFF

Audio Interchange File Format

アップルが開発したクロスプラットフォームのオー

ディオファイル形式。

Electronic Arts IFF

(交換ファイル形式)を基盤としています。

WAVE

ファ

イルと同様、

AIFF

ファイルには情報の「チャンク」が含まれています。たとえば、

Sound Data

Chunk

には実際のサンプルデータ、

Common Chunk

にはサンプルレートとビット深度情報が

含まれています。

AIFF

形式の拡張版である

AIFC

には、圧縮オーディオデータも保存できます。

Audio Units

Mac

OS

X

で稼動するオーディオアプリケーション用の標準リアルタイム・オー

ディオ・フィルタ形式。

AVI

Audio-Video Interleaved

Microsoft

社の、デジタルビデオの旧標準形式。

A

のみの編集

ベーストラックのみのオーディオファイルまたはビデオファイルの編集。

A

ロール編集 ベーストラックから受け継いだオーディオデータまたはナレーションを含むク

リップの編集。

Betacam SP

ハイエンドで標準精細度のコンポーネントアナログビデオ形式。

4

トラックのアナ

ログオーディオに対応しています。

Betacam SX

MPEG-2

による

10:1

のビデオ圧縮と

4:2:2

のカラーサンプリングを使用した、標

準精細度の

8

ビットデジタルビデオテープレコーダー形式。

16

ビット、

48 kHz

オーディオサン

プリングを使用した、

4

トラックのオーディオに対応しています。

BWF

Broadcast Wave Format

)ファイル

WAVE

ファイル形式の拡張仕様であり、

タイムコー

ドや制作情報などの追加のメタデータを含んでいます。

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用語集

447

BWF

ファイル

「BWF(Broadcast Wave Format)ファイル」を参照。

B

ロール プログラムで主となるショットに対して、それと部分的に入れ替える別のショットを

表す用語。

B

ロールは、カットアウェイショットによく使用されます。

CG

Character Generator

の略。タイトル制作専用のハードウェアデバイス。

CMYK

Cyan

Magenta

Yellow

Black

の略。イメージを

4

色オフセット印刷するときに一般

的に使われる色空間です。

D1

4:2:2

のカラーサンプリングを使用して

8

ビットの非圧縮コンポーネントビデオ信号を録画

する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

19 mm

テープを使用して録画しま

す。

4

トラックのオーディオに対応しています。

D2

4Fsc

のカラーサンプリングを使用して

8

ビットの非圧縮コンポジットビデオ信号を録画す

る、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

19 mm

テープを使用して録画します。

4

トラックのオーディオに対応しています。

D3

4Fsc

のカラーサンプリングを使用して

8

ビットの非圧縮コンポジットビデオ信号を録画す

る、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/2

インチテープを使用して記録しま

す。

4

トラックのオーディオに対応しています。

D5

4:2:2

のカラーサンプリングを使用して

10

ビットの非圧縮コンポーネントビデオ信号を録画

する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/2

インチテープを使用して記録し

ます。

4

トラックのオーディオに対応しています。

D9

Digital-S とも言います。

4:2:2

のカラーサンプリングを使用して、

8

ビットの

3.3:1 DCT

縮コンポーネントビデオ信号を録画する、標準精細度のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形

式。

1/2

インチテープを使用して記録します。

4

トラックのオーディオに対応しています。

DAW

(デジタルオーディオ・ワークステーション) 音楽またはオーディオのポストプロダク

ション用のマルチトラックオーディオの編集に使用する、デジタル編集/録音機器またはソフト

ウェア・アプリケーション。

Digital Betacam

2:1

のビデオデータ圧縮と

4:2:2

のカラーサンプリングを使用した、標準精

細度のデジタル・ビデオテープ・レコーダー形式。

20

ビット、

48 kHz

オーディオサンプリング

を使用した、

4

トラックのオーディオに対応しています。

Digital-8

DV

ビデオ信号を

Hi-8

型テープに録画する標準精細度の家庭用デジタルビデオ形式。

Digital-S

「D9」を参照。

DV

4:1:1

のカラーサンプリング(

PAL

4:2:0

)を使用して、

8

ビットの

5:1

圧縮コンポーネン

トビデオ信号を録画する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/4

インチテー

プを使用して録画します。

16

ビット、

48 kHz

のオーディオサンプリングを使用した

2

トラック

のオーディオ、または

12

ビット、

32 kHz

オーディオサンプリングを使用した

4

トラックのオー

ディオに対応しています。

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448

用語集

DVCAM

4:1:1

のカラーサンプリング(

PAL

4:2:0

)を使用して、

8

ビットの

5:1

圧縮コンポー

ネントビデオ信号を録画する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/4

インチ

テープを使用して録画します。

16

ビット、

48 kHz

のオーディオサンプリングを使用した

2

ラックのオーディオ、または

12

ビット、

32 kHz

オーディオサンプリングを使用した

4

トラック

のオーディオに対応しています。

DVCPRO

4:1:1

のカラーサンプリング(

PAL

4:2:0

)を使用して、

8

ビットの

5:1

圧縮コンポー

ネントビデオ信号を録画する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/4

インチ

テープを使用して録画します。

16

ビット、

48 kHz

オーディオサンプリングを使用した、

2

トラッ

クのオーディオに対応しています。

DVCPRO 50

4:2:2

のカラーサンプリングを使用して、

8

ビットの

3.3:1

圧縮コンポーネントビデ

オ信号を録画する、標準精細度のデジタルビデオテープレコーダー形式。

1/4

インチテープを使

用して録画します。

16

ビット、

48 kHz

オーディオサンプリングを使用した、

4

トラックのオー

ディオに対応しています。

DVCPRO HD

4:2:2

のカラーサンプリングを使用して

8

ビットの圧縮コンポーネントビデオ信号

を録画する、高精細度ビデオ形式。

720p

1080i

の両方がサポートされています。

16

ビット、

48kHz

オーディオサンプリングを使用する、 最高で

8

つのオーディオトラックを含みます。

1/4

インチテープを使用して録画します。データレートの合計は

100 Mbps

です。

DVD

CD

と同じサイズですが、高密度の記録法を採用することで記憶容量を大幅に高めていま

す。一般的にビデオの配布に使用されますが、

DVD-ROM

ディスクはコンピュータのデータを保

管するのにも使用されます。

EDL

Edit Decision List

シーケンスを構成するすべての編集項目をクリップのソースタイム

コードを使って順にリスト化したテキストファイル。

EDL

は異なる編集アプリケーション間でプ

ロジェクトを移動するとき、またはテープベースのオンライン編集環境でプログラムアセンブリ

を調整するときに使用します。

FireWire

アップルの

IEEE1394

規格の商標です。

DV

ビデオカメラをコンピュータに接続するの

に使われる、高速かつ汎用のインターフェイスです。

FireWire

はまた、大量のデータを処理する

アプリケーションに適していて、ハードディスク、スキャナおよびその他のコンピュータ周辺機

器の接続にも使用できます。

HDCAM

7.1:1

DCT

圧縮した

8

ビットのコンポーネントビデオ信号を

3:1:1

のカラーサンプリ

ングで記録する、高精細度デジタル・ビデオテープ・レコーダー形式です。

1/2

インチテープを

使用して記録します。

4

トラックのオーディオに対応しています。

HDV

DV

カセットテープに記録する、

MPEG-2

ベースの高精細度ビデオ形式。

HDV

720p

1080i

の両方をサポートしており、インターフレーム(またはロング

GOP MPEG-2

)圧縮を使用

します。形式に応じて、

HDV

19 Mbps

または

25 Mbps

のデータレートになります。

Hi8

アナログビデオテープ形式です。

8 mm

の高品質バージョンとして導入されました。

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用語集

449

IMX

テープ、光学ディスク、またはディスクドライブに保存される、すべて

I

フレームの標準精

細度

MPEG-2

形式。一部の

IMX

デッキでは、

Digital Betacam

Betacam SX

Betacam SP

などの

形式を再生し、それを

IMX

に変換することができます。

IMX

のデータレートは、

30 Mbps

40

Mbps

、または

50 Mbps

に設定できます。

IRE

(無線技術者協会)

無線技術者協会が規定した、アナログビデオ信号のルミナンスを表す単

位のことも指します。

ITU

国際電気通信連合(

International Telecommunications Union

)の略語。

JPEG

高い圧縮率で圧縮されたグラフィックファイルを作成できる一般的なイメージファイル

形式。使用する圧縮の大きさはさまざまに変えることができます。圧縮を小さくすると、高品質

なイメージになります。

J

カット

「スプリット編集」を参照。

LTC

Longitudinal Timecode を表します。オーディオまたはビデオレコーダーの専用のタイム

コードトラックまたはオーディオトラックにタイムコードを書き込む手法です。

「VITC」も参照。

L

カット

「スプリット編集」を参照。

Mini DV

カセット

DV

デジタルビデオテープ形式用の小さいカセット。

Motion

プロジェクトファイル

Motion

」で保存されたプロジェクトファイル。

Motion

プロ

ジェクトファイルは「

Motion

」でネイティブ編集するか、

Final

Cut

Pro

プロジェクトに追加す

ることができます。

MPEG

Moving Picture Experts Group

) ビデオおよびオーディオの圧縮に関する標準化団

体。標準化の形式には

MPEG-1

MPEG-2

、および

MPEG-4

があります。

MXF

Material eXchange Format

) ビデオ業界で一般的に使われているメディアコンテナ形

式。圧縮方式または特定のビデオタイプではなく、ビデオ、オーディオ、および関連のメタデー

タを保存および転送するためのコンテナです。

NLE

ノンリニアエディタ( nonlinear editor) の略。

「ノンリニア編集」を参照。

NTSC

方式 北アメリカの放送規格を最初に制定した米国テレビジョン方式委員会(

National

Television Standards Committee

)が定義したビデオ規格です。アナログ

NTSC

ビデオは、イン

ターレース方式で、フレームあたりの走査線が

525

本、フレームレートが

29.97

fps

で、色域に

制限があります。デジタルの

NTSC

ビデオは、フレームサイズが

720

×

486

ピクセル(

DV

およ

DVD

の場合は

720

×

480

)で、フレームレートが

29.97 fps

です。「PAL 方式」も参照。

NTSC

リーガル

NTSC

規格に従って歪みのない放送ができる色の範囲。

P2

Professional Plug-in

) 業務用および放送用のメディア収集のために設計されたコンパク

トなソリッドステートメモリカード。可動部品がないので、コンパクトかつ頑丈で、熱や寒さに

対する耐久性が強くなっています。通常、

P2

カードには、

DV

DVCPRO

DVCPRO 50

、およ

DVCPRO

HD

メディアを保存します。

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450

用語集

PAL

方式 Phase Alternating Line の頭文字。ヨーロッパの多くの国で使用されているインター

レース方式のビデオ規格で、再生速度は

25 fps

(フレーム当たりの走査線数は

625

本)です。デ

ジタル

PAL

ビデオのフレームサイズは

720

×

576

です。「NTSC 方式」も参照。

PCM

Pulse-Code Modulation の略。

PCM

は、圧縮されていないオーディオデータを保存また

は転送する方法です。

PICT

アップルコンピュータが開発した静止画ファイル形式です。

PICT

ファイルにはベクトルイ

メージとビットマップイメージに加え、テキストおよびアルファチャンネルを一緒に保存するこ

とができます。

PICT

Mac

OS

X

コンピュータでよく使われるイメージ形式です。

QuickTime

アップルが開発したクロスプラットフォームのマルチメディアテクノロジー。編集、

合成、

CD-ROM

Web

ビデオ、読み込みと書き出しなどに幅広く使われています。

QuickTime

ストリーミング

QuickTime

アーキテクチャに加えられたストリーミングメディア。

Web

上の

QuickTime

コンテンツをリアルタイムで表示するために使われます。

QuickView

タブ 作業中に「キャンバス」の外にあるシーケンスのエフェクトを表示する別の方

法を提供します。再生時に、シーケンスのフレームをキャッシュする「

Final

Cut

Pro

」の機能を

利用しています。これは複雑な合成とエフェクトをすばやくプレビューする場合に便利です。ま

た、調節しながら「キャンバス」にズームインし、最終的な合成がどのように見えるかを確認す

る場合にも適した方法です。

RAID

Redundant Array of Independent Disks

ハードディスクのグループを単一のドライ

ブボリュームとしてパラレルに動作するようにフォーマットすることによって実現する、

GB

(ギ

ガバイト)の容量を持つ高性能データストレージです。

RAID

を使うことで、ノンリニア編集の

効率アップが図れます。

RAID

を作成する方法はいくつかありますが、デジタルビデオの編集に

使われる最もポピュラーな方式は Level 0 RAID と呼ばれるものです。ハードディスク群をアレ

イとして接続することで、単体ドライブに比べ格段に高い性能を得ることができます。

RAM

Random Access Memory

コンピュータのメモリ容量(単位メガバイト)

。これにより、

ある瞬間に処理できるデータおよび一時保存できるデータの大きさが決まります。

RGB

Red

Green

Blue

(赤、緑、青)の略。色空間は普通、赤、緑、青の各要素の強さで色

が定義されるコンピュータで使われます。この色空間はモニタの赤、緑、青の蛍光物質の発光量

に直接変換されます。

RGB

色空間は色域が非常に広く、非常に広い範囲の色を再現することがで

きます。この範囲は、放送で再現できる範囲より大きいのが普通です。

SAN

Storage Area Network

コンピュータシステムを共有の保管場所に接続するネット

ワークです。共有の保管場所は、通常、

1

つにグループ化され、 ソフトウェア(

Xsan

など)に

よって管理されるディスクアレイのグループです。

SECAM

Sequential Couleur Avec Memoire

フランスのテレビ再生規格。

PAL

規格同様、再

生速度は

25 fps

、フレームサイズは

720

×

576

です。

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用語集

451

SGI

SGI

ワークステーションの

IRIX

オペレーティングシステムでよく使われる、非圧縮のイメー

ジファイル形式です。約

1,670

万色でイメージを保存できます。アルファチャンネルを含めるこ

とができます。

SMPTE

Society of Motion Picture and Television Engineers

=米国映画テレビ技術者教

会)

この機関はさまざまな放送用ビデオ規格の制定に携わっています。ビデオ再生の標準タイム

コードは

SMPTE

によって定められました。

SOT

(サウンド・オン・テープ) オーディオおよびビデオのアナログ形式またはデジタル形式

で記録されたオーディオのことです。

Soundtrack

Pro

オーディオファイルプロジェクト .stap ファイルとも言います。

Soundtrack

Pro

ファイルエディタで使用するネイティブのファイル形式です。データは、実際

には、パッケージ(またはバンドル)

と呼ばれる特別な

Mac

OS

X

形式で保存されます。

Mac

OS

X

パッケージは、

Finder

では単一ファイルのように見えますが、実際には、元のオーディオファイ

ル、一時的なレンダリングファイル、オーディオファイルに適用したアクションのリストなどの

ファイルの集合体です。

Soundtrack

Pro

マルチトラックプロジェクト .stmp ファイルとも言います。

Soundtrack

Pro

」のマルチトラックプロジェクトファイル形式です。

Final

Cut

Pro

プロジェク

トファイルの場合と同様に、クリップとタイムライン情報がプロジェクトファイルに保存されま

す。クリップはほかの場所に保存されているメディアファイルを参照します。

S

ビデオ ハイエンド家庭用ビデオ機器用の高画質ビデオ信号。

S

ビデオでは、色の情報と明る

さの情報を別々に送り、信号どうしが干渉しないようにするため、コンポジットビデオに比べる

と、イメージが鮮明で色もきれいです。ほとんどの低コストのアナログ−デジタルビデオイン

ターフェイスは、最高品質のビデオ信号として、

S

ビデオコネクタを使用します。Y/C とも言い

ます。

TARGA

カラー階調に「約

1,670

万色+」の色数を使用するイメージを保存する非圧縮イメージ

ファイル形式。

TARGA

形式のファイルは、ほとんどのプラットフォームとメディア・アプリケー

ションでサポートされています。「+」はアルファチャンネルを示します。

TIFF

Tagged Image File Format

Aldus

社と

Microsoft

社により開発され、広く利用されて

いるビットマップグラフィックファイル形式。モノクロイメージ、グレイスケール、

8

ビットカ

ラー、

24

ビットカラーに対応しています。アルファチャンネルを持たせることができます。

TV

セーフゾーン すべてのテレビで確実に表示されるビデオイメージの部分。

TV

セーフゾーン

はスクリーンの

80

%以下です。ビデオ内のテキストが、

TV

受像機のエッジで隠されるのを避け

るために、タイトルまたはテロップは必ず

TV

セーフゾーン内に収まるようにします。

「アクショ

ンセーフゾーン」も参照。

U

マチック

放送業界でかって広く使われた

3/4

”アナログテープ形式。

VCR

ビデオカセットレコーダー(videocassette recorder)の略。一般に、さまざまなソース

からビデオを記録する家庭用機器を指します。

VTR

とも言います。

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452

用語集

VDU

Video Disk Unit の略。記録メディアとしてハードディスクドライブを使用する

FireWire

ディスクレコーダー。ドライブは

FireWire

を使ってプロ品質の

DVCAM

ビデオカメラに直接取

り付けます。ドライブには、テープの記録と並行して最高

3

時間のビデオ/オーディオ信号を記

録できます。

VHS

Video Home System

) 家庭用にデザインされたアナログ・ビデオカセット・レコーダー

システムです。

VITC

垂直期間タイムコード(vertical interval timecode)の略。収録時にソーステープのビデ

オ信号に書き込まれるタイムコードです。このタイムコードは、アンダースキャンまたはパルス

クロスモードで、モニタ上に表示されているピクチャの上の走査線の

1

つに変化し、点滅する白

いドット、または線分として表示できます。通常の表示状態では、タイムコードを含む走査線は

スクリーン表示領域より上にあって表示されません。

VITC

はビデオ信号の一部なので、ビデオ

信号を置き換えるのでなければ、オリジナルのテープの

VITC

タイムコードを変更することはで

きません。

「LTC」も参照。

VTR

ビデオテープレコーダー(videotape recorder)の略。一般に、さまざまなソースからビ

デオを記録する業務用機器を指します。

VU

メーター 音量単位メーター(Volume Unit meter)の略。オーディオレベルをモニタする

アナログメーターです。

WAVE

Microsoft

IBM

が開発した汎用

RIFF

形式に基づくオーディオファイル形式。

WAVE

ファ

イルには、

4

文字コードで表す「チャンク」が含まれています。たとえば、

WAVE

ファイルの

data

」チャンクにはオーディオサンプル、

fmt

」チャンクにはサンプルレートなどの形式情報が

保存されます。通常、

WAVE

ファイルは、非圧縮のオーディオをパルス符号変調(

PCM

)を使用

して保存しますが、圧縮オーディオサンプルを保存することも可能です。

x

直交座標ジオメトリの

X

座標です。

X

座標はモーションエフェクトの水平方向の位置を表し

ます。

XDCAM

MXF

コンテナファイル内に

DVCAM

および

IMX

ビデオを記録するために

Sony

が開発

した光ディスク形式。

XDCAM HD

Sony XDCAM

形式の拡張仕様であり、

3

つの品質レベルでの高精細度ビデオ録画

をサポートしています。

XDCAM

HD

では、

HDV

で使われる圧縮と似た

long-GOP MPEG-2

圧縮

を使用します。

xmeml

eXtensible Media Editing Markup Language の略。「

Final

Cut

Pro

」の

XML

互換形

式によって使われるマークアップタグのカスタムセット。

XML

Extensible Markup Language の略。

XML

は、簡単にアクセスでき、カスタマイズも可

能なファイル形式で情報を格納する方法です。

XML

ファイルは、異なるアプリケーションおよ

びオペレーティングシステム間でデータを交換するために「

Final

Cut

Pro

」で使われる

ASCII

キストファイルです。

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用語集

453

Xsan

複数の

RAID

Storage Area Netsork

SAN

)に集めるための

Apple

のソフトウェア。複

数のコンピュータシステムから共有の保管場所に対して同時に読み書きすることができ、複数の

エディタで同じメディアファイルを使って同時に作業できるようになります。

y

直交座標ジオメトリの

Y

座標です。

Y

座標はモーションエフェクトの垂直方向の位置を表し

ます。

Y´C

B

C

R

多くのデジタルビデオ形式においてデータ保存のために使われる色空間です。ピクセルご

とに

3

つの成分、すなわち

1

つのルミナンス(

Y

)と

2

つの色情報(青色差信号

C

B

および赤色差

信号

C

R

)が保存されます。YUV とも言います。

YUV

「Y

´

C

B

C

R

」を参照。

アイラインマッチ 場面をカットして切り替えるときに、人が何かを見ているクリップから、見

られている物を含むクリップへと視線をつなげる編集技法のこと。

アウト点 シーケンスで使うクリップの最後のフレームを指定する編集点。

空きに合わせる編集 シーケンスの指定された継続時間におさまるようにクリップの速度を調整

する編集。

アクションセーフゾーン イメージ領域の

90%

。ほとんどの場合、この領域の外側のビデオイ

メージはテレビスクリーンに表示されないので、重要な素材はアクションセーフゾーン内に収め

る必要があります。「TV セーフゾーン」、

「オーバースキャン」を参照。

アクションの一致 あるショットから別のショットに切り替えるときにフレーム内でアクション

にずれが生じないようにすること。たとえば、女性がドアを開けるところをアパートの外から撮っ

たショットと、ドアが開いて女性が入ってくるところをアパートの中から撮ったショットがつな

がるように編集すること。

アスペクト比 フィルムまたはビデオフレームのスクリーン上の横と縦の比率。最も一般的なア

スペクト比は

4:3

で、普通のテレビ画面もこれに従っています。

16:9

のアスペクト比は高精細度

ビデオで使用されることが増えています。

アセンブル編集モード リニアシステムでは、アセンブル編集モードによりビデオ、オーディオ

およびコントロールトラックのすべてを一度に出力します。通常、テープに編集する前に任意の

場所で

3

5

秒間のプリロールが必要です。

Final

Cut

Pro

」では、アセンブル編集モードは指定

したイン点または現在の編集点で、シーケンスまたはクリップをテープに書き出す機能を指しま

す。アセンブル編集モードにすると、通常、編集の最後のタイムコードとコントロールトラック

は途切れます。

圧縮 ビデオ、グラフィックスおよびオーディオのサイズを縮小する処理。

「不可逆」圧縮は、冗

長なイメージデータや目立たないイメージデータを取り除いてビデオファイルのサイズを縮小す

る処理です。可逆圧縮は、冗長なイメージデータを廃棄せずに数学的に集約することでファイル

のサイズを縮小します。

「コーデック」も参照。

アドバンスドプルダウン

「2:3:3:2 プルダウン」を参照。

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454

用語集

アナモフィック ワイドスクリーンフォーマットで撮影された後に、

4:3

フレームサイズにスク

イーズされた素材。これは、ビデオカメラで電子的に、あるいはアナモフィックレンズを使用し

て光学的に作成することができます。

アナログ 連続的に変化する電圧レベル(ビデオ/オーディオ情報を表すいわゆる波形)で構成

される信号。

Final

Cut

Pro

」で使用する場合には、アナログ信号は必ずデジタル化または取り

込む必要があります。

VHS

および

Betacam SP

は両方ともアナログテープフォーマットです。

「デ

ジタル」も参照。

アルファチャンネル 赤、緑、青のカラーチャンネルに加えるイメージチャンネルで、合成用の

透明度情報を保管するのに使用されます。アルファチャンネルは多くの場合

8

ビットですが、ア

プリケーションによっては

16

ビットのアルファチャンネルに対応しています。

Final

Cut

Pro

」で

は、黒は

100

パーセント透明、白は

100

パーセント不透明を表します。アルファチャンネルに対

応しているのは、

Targa

TIFF

PICT

QuickTime

アニメーションコーデックなど、一部の形式に

限られます。

アンカー項目

「タイムライン」で複数のオーディオクリップ項目を

1

つのビデオ項目にはじめて

リンクする場合、そのビデオ項目は「アンカー」項目とみなされ、リンクされた他のすべての

オーディオ項目の同期と比較されます。ビデオ項目が無く、オーディオ項目の集まりをリンクす

る場合、「タイムライン」で最上位に表示されるオーディオ項目がアンカー項目となります。

アンカーポイント

「モーション」タブで、モーションエフェクトを使用する際にクリップのジオ

メトリに対する変更の中心となる点。クリップの大きさ、位置および回転を変更すると、すべて

このアンカーポイントに反映されます。クリップのアンカーポイントは中心になくてもかまいま

せん。

アンダースキャン ビデオモニタにビデオフレーム全体を表示することで、マスクされるフレー

ム部分はありません。コンピュータではアンダースキャンでビデオ表示します。一部の放送用

モニタには、オーバースキャンのビデオ信号をアンダースキャンとして表示できるようにする

ための設定が備わっています。

「オーバースキャン」も参照。

位相

1

)オーディオにおいては、

2

つの同じ、または似ているオーディオ信号の間の時間の関

係のこと。

(2)

ビデオにおいては、コンポジットビデオクロミナンス信号と、ヒューを定義する

クロミナンスサブキャリア信号の間の時間の関係のこと。

イメージシーケンス 一連の番号付きイメージファイルとして書き出され、フォルダに格納され

ているムービーです。各イメージファイルには、ビデオの

1

つのフレームが含まれます。異なる

フィルム合成ワークステーション間でのファイル交換用にイメージシーケンスを書き出すには、

一般的に

Targa

および

TIFF

ファイル形式を使います。

色深度 ムービーまたはイメージで使用できる色の範囲。コンピュータグラフィックスでは一般

に、グレイスケール、

8

ビット、

16

ビット、

24

ビット(約

1,670

万色)の

4

つの中から選択で

きます。色深度が大きければ表現できる色の範囲が広がりますが、イメージの大きさが同じでも

より大きな容量が必要になります。放送用ビデオには、一般に

24

ビットが使用され、

1

チャン

ネルに

8

ビットの色情報が割り当てられます。「チャンネル」も参照。

background image

用語集

455

色補正 特定のシーンのすべての場面が調和するように、編集済みの作品で使用されるクリップ

の色を均等にする処理。色補正は一般に、編集した作品を仕上げる最後の手順の

1

つです。

Final

Cut

Pro

」の色補正ツールを使用すると、個々のクリップのカラーバランス、黒レベル、中

間色、および白レベルを調整することで、プロジェクトのあらゆるクリップの外観を正確に制御

できます。

インターレースビデオ ビデオフレームを

2

つのフィールドに分割するスキャン方法で、各フィー

ルドを構成する奇数の線と偶数の線が交互にスキャンされます。

イン点 シーケンスに組み込むクリップの先頭フレームを指定する編集点。

上書き編集 クリップをシーケンスに取り込むための編集の

1

つで、シーケンス中の既存のフレー

ムが新しいクリップで置き換えられます。

エフェクト

Final

Cut

Pro

」が提供する、カットのみの編集を超えたすべての機能を表す一般用

語です。「フィルタ」、

「ジェネレータ」

、および「トランジション」を参照。

延長編集 編集点を「タイムライン」の再生ヘッドの位置に移動する編集のことです。延長編集

では、

2

つのクリップの間の編集点をすばやく移動できます。延長編集では、選択された編集点

と再生ヘッドの間にあるすべてのクリップが上書きされます。この編集を実行しても、シーケン

ス全体の継続時間は変わりません。

オーディオクリップ オーディオトラックを含むメディアクリップ。

オーディオチャンネルインジケータ

「テープに編集」ウインドウにあるアイコンで、出力中の

オーディオトラックを示します。

オーディオトラック

「タイムライン」のトラックの

1

つで、オーディオクリップ項目を編集して

挿入することが可能です。

オーディオミキサ

「ツールベンチ」ウインドウにあるタブ。

「オーディオミキサ」は作品のオー

ディオを構成する複数のチャンネルをリアルタイムでミキシングするための「

Final

Cut

Pro

」の

主要なツールです。

オーディオメーター コンピュータからのオーディオ出力レベルをモニタできるメーター。取り

込み、ミキシング、作品の出力を行う際に「

Final

Cut

Pro

」でオーディオメーターを使用します。

オーバースキャン テレビモニタやビデオモニタには表示されないビデオフレーム部分です。放

送用ビデオはオーバースキャン媒体です。つまり、記録されたフレームサイズがビデオモニタの

可視領域よりも大きくなっています。ピクチャのオーバースキャン部分は、通常、テレビの枠の

背後に隠されています。編集中は、アクションセーフゾーンを使用して、オーバースキャンのた
めに隠されている大まかなフレーム部分を示すことができます。

background image

456

用語集

置き換え編集 上書き編集の特殊な形態。イン点またはアウト点が設定されていない場合でも、

「ビューア」のクリップの再生ヘッドの位置にあるフレームをシーケンスクリップの再生ヘッド

の位置にあるフレームにそろえ、シーケンスクリップの内容だけを置き換えます。スレートを打

つ動作や俳優の動きなど、フレーム内の一致した共通のビジュアルイベントに基づいてクリップ

を置き換えるのに便利です。

オフライン そのメディアファイルを現在プロジェクトで使用できないクリップのこと。オフラ

インのクリップは、

「ブラウザ」でクリップ上に赤い斜線が引かれます。クリップがオフライン

になっている理由としては、メディアファイルの取り込みが終わっていない、メディアファイル

が何らかの方法で修正されたなどが考えられます。このようなクリップをプロジェクト内で正し

く表示するためには、クリップを再度取り込むか、対応するメディアファイルにクリップを再接

続しなければなりません。

オフライン編集 機器のコストまたはハードディスク容量の節約のため、作品の編集を低解像度

モードで行う処理のことです。この場合、編集終了後に素材を高解像度で再度取り込むか、

EDL

を生成し、別のシステムで編集を再実行することになります。

音声担当 フィルムまたはビデオの撮影クルーの中にあって、オーディオ録音機器の設定、およ

び撮影中にオーディオ録音のレベル設定と管理を受け持つ人のことです。

回転 クリップを、形状を変えずにその中心軸まわりを何回転させるか、回転値を「ビューア」

の「モーション」で決定します。

解凍 圧縮したビデオ、グラフィックス、またはオーディオファイルから、再生のために可視イ

メージを作成する処理。

「圧縮」も参照。

角度コントロール クリップの形状を変えずに、クリップを中心軸の周りで回転させるためのコ

ントロール。

「ビューア」の「モーション」タブ内にあります。角度コントロールで、黒い針は

クリップの現在の角度を示し、赤い針は正方向または逆方向に全部で何回転指定されているかを

示します。

カット トランジションエフェクトなしで、あるクリップから次のクリップへつなげる編集。編

集としては最も単純です。

カットアウェイショット 現在の被写体に関連していて、同じ時間枠に現れるショット。たとえ

ば、インタビュー中に話の内容にインタビュアーが応じるのはカットアウェイショットです。

カットアウェイショットは、しばしば別のショットの不要な視覚セクションを削除するのに使用

されます。オーディオは通常連続して流れ、カットアウェイを目立ちにくくするのに役立ちます。

カバレッジ マスターショットの後に撮影される一連のミディアムショットやクローズアップ

で、これらはすべてスクリプトの同じ素材をカバーします。連続するシーンを撮影する際に使用

されます。これらのショットは、シーンで行われるさまざまな編集をカバーするためによく使用

されるので、カバレッジと呼ばれます。

可変速度

1

つのクリップにおいて、正方向または逆方向の動きの中でダイナミックに変化する

速度。

background image

用語集

457

カミソリツール編集

1

つのクリップをカットし、

2

つのクリップにする編集。

カラーバー 棒状に表示される標準の色テスト信号。しばしば基準音を伴います。カラーバーは、

ソーステープから信号を取り込む際に、テープからコンピュータ、さらには出力デバイスへと、

色を正しく保つため、ビデオ信号を調整する目的で用いられます。また、正確な複製(ダビング)

を作成するために、カラーバーはマスターテープに出力されます。

カラーバランス クリップ内の赤、緑、および青の混合に関連します。

Final

Cut

Pro

」では、

「色

補正(

3

ウェイ)」フィルタを使用してハイライト(明るい部分)、中間部およびシャドウ(暗い

部分)のカラーバランスを調整できます。

カラリスト 色補正を行う専門家。カラリストは、カメラマン、ディレクターまたはプロデュー

サーと相談し、プロジェクトのニーズに応じてショット毎に作業をして各クリップの画調を決定

します。

環境音 音の一種。環境音オーディオには、部屋の背景雑音、交通雑音、環境音のエフェクトが

含まれます。

ガンマ イメージの中間色調がどのように見えるかを表すカーブです。ノンリニアな関数である

ガンマは、

「ブライトネス」または「コントラスト」と混同されることがよくあります。ガンマ

値を変更したときに変わるのは中間色調だけで、イメージの白と黒の部分は変わりません。ガン

マ補正は、

Macintosh

Windows

のビデオグラフィックカードおよびディスプレイの差異を補

正する目的でよく利用されます。

キー ビデオの特定の前面要素を切り抜いて別の背景に合成するために特定の背景領域を除去す

るときに使う技法です。

「ブルーまたはグリーンスクリーン」および「ルミナンスキー」も参照。

キーフレーム フィルタまたはモーションパラメータ値の変化を示す特殊なコントロールです。

Final

Cut

Pro

」で値が異なる

2

つのキーフレームを設定すると、

1

つの値からもう

1

つの値へ

のトランジションが計算され、そのパラメータ値までダイナミックに変化するようになります。

たとえば、クリップの中心点に

2

つの異なる値を持つキーフレームを設定すると、そのクリップ

をアニメーション化したモーションになります。

キーフレームグラフ

「ビューア」の「コントロール」タブと「フィルタ」タブにあり、すべての

キーフレーム、およびクリップのモーションのパラメータ値とフィルタの属性が表示されます。

逆方向ショット 逆方向ショットの典型的な例は、会話中の

2

番目の人物(たとえば、インタ

ビューにおいて、ゲストの話が一段落した後、次の質問を始めた聞き手)にアングルを向けた

カットです。

ギャップ どのトラックにもメディアが配置されていないシーケンス上の場所。ビデオに出力す

ると、編集したシーケンス内のギャップは黒いセクションとして表示されます。

キャラオン ビデオフレームにスーパーインポーズされたビジュアルタイムコードまたはキー

コード情報。普通はフレームの最上部または最下部のストリップに表示され、ピクチャの重要な

詳細を損なうことなく、編集者にタイムコード情報を知らせます。

キャリブレーション 精度を調整すること。

background image

458

用語集

ギャング 「ビューア」と「キャンバス」の再生ヘッドが一体となって動くように

2

つの再生ヘッ

ドをロックしたときの、再生ヘッドの動作。

キャンバス

Final

Cut

Pro

」では、

「キャンバス」はテープ間編集システムの録画モニタと同等

のものです。

「キャンバス」は「タイムライン」と連携し、

「タイムライン」の再生ヘッドの位置

にあるフレームを表示し、編集したシーケンスが再生時にどのように見えるかを示します。

「タ

イムライン」でシーケンスに加えた変更は、

「キャンバス」でそのシーケンスを再生したときに

確認できます。

「キャンバス」でクリップを変更すると、その変更は「タイムライン」のクリッ

プに保存されます。「キャンバス」を使用して編集もできます。

境界線

「タイムライン」のクリップのイン点およびアウト点のこと。

切り出し ソーステープ中に含まれ、使用したいクリップについての詳細な情報の入力処理で、

ビデオテープのクリップ取り込みの準備として行われます。

切り出しと取り込み

Final

Cut

Pro

」では、取り込みたいクリップの切り出し作成と、それに続

いてデバイスコントロールを使って実行する「切り出しと取り込み」ウインドウへの自動取り込み

をこのように呼んでいます。

「切り出しと取り込み」ウインドウ

Final

Cut

Pro

」で、ソーステープに含まれるクリップにつ

いての情報入力と、編集するメディアファイルの取り込みに使用するウインドウ。

切り出しビン

Final

Cut

Pro

」で、

「切り出しと取り込み」ウインドウを使って切り出しや取り

込みが行われたすべてのクリップが格納される指定のビン。

クリッピング

0 dBFS

の最大サンプル値を超える信号が原因で、デジタルオーディオの再生また

は録音中に発生する歪み。

クリップ ディスク上のビデオ、オーディオ、またはグラフィックメディアファイルを表す、

Final

Cut

Pro

」のプロジェクト内の項目。

クロップ イメージの合計フレームサイズから指定された量を切り取ること。イメージの上下左

右を個別に切り取ることができます。

クロマキー

「ブルーまたはグリーンスクリーン」を参照。

黒み シーケンスに黒いビデオを挿入するために使用する「

Final

Cut

Pro

」のジェネレータです。

黒みは、何らかのクリップが後からそこに配置されることを意味します。

クロミナンス ビデオ信号に含まれる色の情報。色そのものを表すヒュー(位相角)と、色の強

度を表すサチュレーション(色を伝える副搬送波)とで構成されます。

黒レベル 黒に対するアナログ信号の電圧レベルで、

IRE

単位で表します。純粋な黒、つまりセッ

トアップは、米国の

NTSC

では

7.5 IRE

に相当し、

日本の

NTSC

および

PAL

では

0 IRE

に相当します。

形式混在シーケンス 内部のクリップのメディアファイルがシーケンスの形式と一致しないシー

ケンス。

継続時間 クリップのイン点とアウト点の間の時間の長さ。

background image

用語集

459

ゲイン オーディオまたはビデオ信号を上げる量。ビデオにおいては白のレベルを上げ、オーディ

オにおいては音量を大きくします。

結合したクリップ ディスク上の複数のソースメディアファイルを参照するクリップ。通常、結

合したクリップとは、

1

つのビデオファイルと複数のオーディオファイルのことを言います。

減衰 オーディオの信号レベルが低減すること。

効果音 ドアが閉じる音や犬の吠え声など、特殊なオーディオ素材のことで、エフェクトライブ

ラリまたは収録したクリップに含まれるものが使われます。効果音は、プログラムのロケーショ

ンオーディオを置き換えるため、またはもともと収録されていなかった音を付加するために使う

ことができます。

合成 複数のイメージを

1

つのフレームに合成する処理。さまざまなビデオエフェクトを制作す

る処理の意味でこの用語が使用されることもあります。

後続クリップ トランジションの後のクリップ。たとえば、クリップ

A

がクリップ

B

にディゾル

ブする場合、クリップ

B

が後続クリップになります。

コーデック

compressor/decompressor

または

encode/decode

の略。コンピュータのハード

ディスクに保存されたビデオ/オーディオを、アナログの非圧縮形式からデジタルの圧縮形式に

変換するためのソフトウェアコンポーネント。

QuickTime

」のビデオコーデックとしては、

DV

Photo

JPEG

、および

Sorenson

ビデオが一般的です。圧縮プログラムとも言います。

コントラスト

1

つのイメージの最も明るい部分の値と最も暗い部分の値の差。コントラストの

大きいイメージには、最も暗いシャドウから最も明るいハイライトまでの広い範囲の値が含まれ

ます。コントラストの小さいイメージに含まれる値の範囲は狭く、 明瞭さに欠けます。

コンポーネントビデオ アナログビデオ信号の一種。画質向上のため、ルミナンス信号とクロミ

ナンス信号が別々に記録されています。

Betacam SP

デッキなどの専門のビデオ機器は、コン

ポーネント

Y´C

R

C

B

(コンポーネント

YUV

とも呼ばれる)ビデオ入出力を使用しています。もう

1

つのコンポーネントビデオであるコンポーネント

RGB

は、ビデオ機器ではコンポーネント

Y´C

B

C

R

ほどは広く使用されていません。

コンポジットビデオ すべてのクロミナンスとルミナンスの情報を

1

本のケーブルを流れる単一

の波形に合成するアナログビデオ信号。この方法ではアナログ信号どうしが干渉し、ビデオ信号

の品質に影響を与えることがあります。ほとんどすべてのビデオ機器がコンポジット入出力を備

えています。

サイズ変更ポインタ 左向きおよび右向きの小さな矢印を持つ十字型のポインタ。矢印は編集点
の移動可能方向を示しています。サイズ変更ポインタは、

「タイムライン」でクリップ項目また

はトランジションの境界にポインタを移動すると表示されます。

再生ヘッド

「ビューア」および「キャンバス」のスクラバー・バーと「タイムライン」のナビ

ゲーション要素です。再生ヘッドは、

「キャンバス」および「ビューア」に表示されるフレーム

に対応します。再生ヘッドをドラッグして、シーケンス内を移動します。

background image

460

用語集

再取り込み クリップのメディアファイルを取り込み直すこと。通常、完成した作品を作成する

のに必要なメディアファイルだけをフル解像度で取り込むために、素材の不要部分を削除する目

的で実行されます。

サウンドトラック プログラムのビデオに付随するオーディオ。

サウンドバイト 一般にはインタビュークリップからの短い抜粋を指します。ニュースショーな

どで使われます。

サチュレーション クロミナンス、すなわちビデオ信号の色の強さを測る基準。

サチュレーション低下 イメージから色を削除すること。サチュレーション低下を

100

パーセン

トに設定すると、クリップはグレイスケールのイメージになります。

座標軸 カメラショットのピッチ、ロール、垂直軸まわりの回転を決めるのがカメラの座標軸で

す。編集済みのシーケンスでは、座標軸を使用して場面から場面への素材のつながりを決めるこ

とができます。

サブクリップ クリップのメディアファイルの一部分を表すクリップ。

サムネール クリップの縮小版ピクチャ。

Final

Cut

Pro

」のデフォルト設定では、サムネールは

クリップの先頭フレームです。ビデオスクラブツールを使って、クリップのサムネールとして用

いられるフレーム(ポスタフレーム)を変更することができます。

三角形の情報表示ボタン クリックしてインターフェイスの詳細を表示/非表示にする小さな三

角形。

サンプリング アナログ信号を測定し、それをデジタル値に変換する処理のことです。たとえば、

オーディオストリームのサンプルレートで、サンプルをいくつ取り込むかを指定します。サンプ

ルレートが高ければ高いほど、オーディオの質が高くなります。

シーケンス 整理した一連のビデオ、オーディオ、グラフィック・クリップ、編集情報、および

エフェクトをプログラム作成のため編集し、まとめたもの。たとえば、シーケンスには作品全体

を含めることも、

1

つのシーンだけを含めることもできます。シーケンスを編集して別のシーケ

ンスに組み入れることができます。これはネストしたシーケンスと呼ばれます。

シーケンスクリップ シーケンスに組み込まれたクリップ。通常、シーケンスクリップは関連ク

リップです。「マスタークリップ」も参照。

シーン 同じ位置で同時に発生する一連のショット。シーンの連なりがプログラムを構成します。

ジェネレータ

Final

Cut

Pro

」によって合成されるクリップです。ジェネレータは、ビジュアル

デザイン用のさまざまな種類の背景、タイトル、要素として使用することができます。

自動レンダリング 指定されたアイドル時間を過ぎるといつでも、

Final

Cut

Pro

」が開いたシー

ケンスをレンダリングできるようにする機能。

background image

用語集

461

シフトダウン コマンドキーを押したままにすることで、項目やコントロールのドラッグ速度を

落としてより正確な動作をさせることです。たとえば、

「タイムライン」の表示をズームアウト

し、クリップが小さく表示されている場合に、クリップをドラッグするのにこのような機能が役

立ちます。編集点、キーフレームパラメータ、または音量レベルを少しだけ変えるときにも便利

です。

シャッフル編集 クリップを編集済みシーケンスのある位置から別の位置に挿入移動する編集。

両方の位置の間にあるすべてのクリップが左または右にずれ、移動されたクリップの抜け跡のス

ペースを埋めます。シャッフルされたクリップの継続時間も、シーケンス全体の継続時間も変わ

りません。

シャトル シャトルコントロール上のスライダを右にドラッグ(早送り再生)

、または左にドラッ

グ(巻き戻し再生)することです。再生速度は、コントロールの中心からスライダまでの距離に

よって変わります。

シャトルコントロール 「ビューア」と「キャンバス」の最下部に表示されるスライダコントロー

ル。速度を変えながら、高速または低速で連続再生するときに便利なコントロールです。再生速

度の変化に応じてオーディオのピッチも変化します。

ジャンプカット

2

つのショット間の、継続性のない、急激な視覚の変化を伴うカット。

周波数 音声または信号が

1

秒間に振動する回数で、

1

秒間のサイクル数、すなわち

Hz

(ヘル

ツ)で表します。オーディオの録音は、多くのさまざまな音声周波数を使って、膨大な量の波形

を収集する作業です。録音の個々の周波数は、オーディオのピッチに関連しています。たとえば、

ピアノの鍵盤の音は、それぞれの鍵盤に固有の周波数を持っています。

縮小/拡大

「ビューア」の「モーション」タブにある値で、クリップ全体のサイズを変更するた

めにこれを調整します。イメージの縦横の比率は維持されることも、そうでないこともあります。

出力

Final

Cut

Pro

」の編集システムで、ビデオまたはオーディオ信号を送信して、モニタに表

示したり、テープに記録したりすること。

順次のタイムコードの途切れ テープのタイムコードトラックにあるほとんど知覚できない切れ

目のことで、タイムコードの連続的な流れは中断されますが、タイムコードが

00:00:00:00

にリ

セットされることはありません。「タイムコード」も参照。

ショートカットメニュー

Control

キーを押したままマウスボタンを押すか、マウスの右ボタン

を押したときに開くメニュー。

ジョグ ビデオまたはオーディオトラックを

1

フレームごとに前後に移動すること。

ジョグコントロール

「ビューア」、

「キャンバス」、および「切り出しと取り込み」ウインドウの

一番下にあるコントロールで、ビデオまたはオーディオトラックを

1

フレームごとに前後に移動

するときに使います。特定のフレームを注意して探すときに便利です。

ショット 中断なく取り込まれたビデオのセグメント。プログラムの最小構成単位がショット

です。

background image

462

用語集

白レベル ピクチャの最も明るい白に対応するアナログビデオ信号の増幅率で、

IRE

単位で表さ

れます。

信号対雑音比 録音時の主題の平均音量と背景ノイズの比率です。背景ノイズにはテープヒス、

衣擦れの音、交通騒音など、さまざまなものがあります。録音するクリップの信号対雑音比をな

るべく高くして、俳優の声が明瞭に聞こえるようにすることが肝心です。

スイートニング サウンドレベルの微調整、セリフの

NG

部分の再録音、ナレーション、音楽、

効果音の録音と追加により、良質のサウンドミックスをつくり出す処理です。

スーパー

16

ワイドスクリーンプレゼンテーション用の、アスペクト比が

15:9

1.66

)のフィル

ムフォーマットです。スーパー

16

は、

35mm

への引き伸ばしが想定されるプロジェクトでしば

しば使用されます。

スーパー

8

家庭用ムービーによく使われる、アスペクト比が

4:3

の市販のフィルム形式。

スーパーインポーズ編集 ソースクリップ項目を、

「タイムライン」内にすでに存在する再生ヘッ

ド位置のクリップ項目の上のトラックに配置する編集操作です。

「タイムライン」内および「キャ

ンバス」内でイン点またはアウト点が設定されていない場合は、直前に編集したクリップのイン

点とアウト点によって後続クリップの継続時間が決まります。ビデオにタイトルやテキストを

オーバーレイするときや、その他の合成エフェクトを作成するときにスーパーインポーズ編集を

使用します。

スーパーブラック

NTSC

ITU-R BT. 601

ビデオ技術規格で認められているレベルよりもさらに

暗い黒。黒について

NTSC

で定められた基準は、米国では

7.5 IRE

PAL

と日本の

NTSC

の場合は

0

IRE

です。たとえば、米国では、

0 IRE

はスーパーブラックとみなされます。

スーパーホワイト

CCIR 601

ビデオ技術規格で許されている最高レベルの

100 IRE

よりも明る

い白。

ズームスライダ 「タイムライン」の最下部に表示されるスライダコントロール。ズームスライダ

を使って、現在表示されているシーケンス内をその全継続時間にわたり、移動できます。細部を

表示したいときはスライダの左右両側にあるつまみでシーケンスをズームイン/ズームアウト

することができます。

ズームレベル

「ビューア」、

「キャンバス」、または「タイムライン」の表示拡大レベル。ズーム

レベルの設定により、編集精度のレベルを調整できます。たとえば、「タイムライン」でズーム

インすると、クリップの個々のフレームを変更できます。反対に、限界までズームアウトして、

プロジェクト全体を一望し、大きなセクションを同時に作業することもできます。

スクラバー・バー

「ビューア」と「キャンバス」の最下部に表示されるバー。再生ヘッドをスク

ラバー・バーに沿って動かすことにより、正方向または逆方向再生時の再生速度を速く、または

遅くすることができます。

スクラブ 再生ヘッドを使ってクリップまたはシーケンス内を移動すること。スクラブは、特定

のポイントまたはフレームを探すときに使用します。

background image

用語集

463

スクリプト プログラミング同様、特定の機能を実行するために書かれた命令のセット。

FXScript

を使って、

Final

Cut

Pro

」で使うカスタムスクリプトを作成できます。

FXScript

で作成できるの

は、カスタムフィルタ、トランジション、およびジェネレータです。

ステレオ、ステレオペア ステレオフォニック(stereophonic)の略。ステレオ・オーディオに

2

つの異なるオーディオチャンネルが含まれています。ステレオペアは互いにリンクされ、常

に一緒に編集されます。一方のオーディオレベルを変更すると、自動的に他方のチャンネルに同

時に同じ変更が適用されます。オーディオ項目ペアは、いつでもステレオ再生の有効/無効を切

り替えられます。

「モノラル」も参照。

ストーリーボード 提案されたプロジェクトの内容、動きおよびフローをまとめた一連のピク

チャ。

「ブラウザ」でアイコン表示を選択すると、クリップをストーリーボードのように、ビジュ

アルに配置できます。グループ化して「タイムライン」にドラッグすると、クリップを「タイム

ライン」に現れる順に、左から右、上から下に並べ、まとめて編集することができます。

ストリーミング コンピュータネットワークにメディアを配布すること。

ストレートカット ビデオクリップ項目とオーディオクリップ項目の両方を同時に切り取るカッ

トです。

スナップ 「タイムライン」内の設定の

1

つで、再生ヘッドの動きに関係します。スナップが有効

なときに、再生ヘッドをマーカーまたは編集点に近づけると、再生ヘッドがそれらに直接移動

(スナップ)します。

スナップボタン 「タイムライン」の右上隅にあるボタンアイコンで、これをクリックすると、ス

ナップのオン/オフが切り替わります。

スプリット 外国語で配給する予定のあるプログラムで使われるオーディオミックスの配信方法

1

つです。一般にマルチトラックオーディオレコーダーが用いられます。セリフ、音楽、およ

び効果音のミックスを、それぞれ異なるオーディオトラックペアに録音します。こうすると、録

音されたセリフの再ダビングおよび再統合を簡単に行えるようになります。

スプリット編集 クリップのビデオまたはオーディオ項目が他方よりも長くなるような編集。た

とえば、クリップの先頭部分でサウンドがビデオよりも長ければ、ビデオの表示が始まる前にサ

ウンドが流れます。L カットまたは J カットとも言います。

スライダ 「

Final

Cut

Pro

」では、調整を行うため前後にドラッグするインターフェイスエレメン

トをいいます。スライダは「ビューア」の「モーション」タブのほか、クリップに適用される

フィルタとジェネレータにもあります。

スライド編集 クリップ全体を、その左または右にある編集点と共に移動する編集です。移動し

たクリップの継続時間は変化しないものの、その左および右のクリップは、移動したクリップを

新しい位置に収めるために、長さが変化します。シーケンス全体の継続時間およびこれら

3

つの

クリップの合計継続時間に変化はありません。

background image

464

用語集

スリップ編集 クリップの位置または継続時間を変えずに、シーケンスクリップのイン点とアウ

ト点の位置を同時に変更する編集です。イン点とアウト点のペアを場面内でスリップさせるため

に、スリップ

編集と呼ばれます。

スレート シーン先頭で撮影した短いボードショットで、シーンの基本制作情報(テイク、日時、

シーン番号など)の識別に使われます。スレートには、シーンの色補正を助けるためのチップ

チャートを含めることもできます。デュアルシステム収録を同期化するためのオーディオビジュ

アルの頭出しとしてカチンコが使われます。

スワップ編集

「シャッフル編集」を参照。

静止領域 「タイムライン」内のシーケンスのロックされた領域です。ロックされた領域は、別の

トラックにスクロールしたときでも表示が消えることがありません。この領域にはオーディオト

ラック、ビデオトラックまたはその両方を含めることができます。静止領域を作成すると、

「タ

イムライン」内に

3

つの領域が生まれます。一番上はスクロール可能な、静止領域に含まれない

ビデオトラックの領域、中央は静止領域であり、一番下はスクロール可能な、静止領域に含まれ

ないオーディオトラックの領域です。静止領域を上下にスクロールすることはできません。ただ

し、静止領域のサイズを変更することで、表示するトラック数を増減することはできます。

ゼブラストライプ 斜めの「マーチングライン」のアニメで、放送適正限界にごく近いまたはそ

れを超えるイメージ領域に重ねて表示されます。ゼブラストライプは、

Final

Cut

Pro

」のレン

ジチェックオプションを使って有効にします。

セリフ ビデオクリップで

1

人または複数の人物が話している録音された音声。 編集しているプ

ロジェクトの特定のセリフのトラックには、素材と共に取り込まれた撮影現場の音の大半が含ま

れることがあります。

先行クリップ トランジションの前のクリップ。たとえば、クリップ

A

がクリップ

B

にディゾル

ブする場合、クリップ

A

が先行クリップになります。

「選択」ツール

Final

Cut

Pro

」では、デフォルトのポインタは矢印型で、これを使ってインター

フェイス内の項目を選択できます。たとえば、クリップまたは編集点の選択にこれを使用します。

A

キーを押すことによって「選択」ツールを選択できます。

挿入編集 特定の点で「タイムライン」のトラックにクリップ項目を追加する編集技法で、後続

のクリップ(またはクリップの一部)は右に移動します。挿入編集により、既存のクリップが置

き換えられることはありません。

ソーステープ 撮影中に収録されたオリジナルのビデオテープとオーディオテープ。メディア
ファイルはソーステープから取り込まれ、編集され、最終的にマスターテープに出力されます。

ソースメディアファイル ディスクに取り込んだオリジナルの

QuickTime

ファイル。

Final

Cut

Pro

」で使用するクリップは、メディアファイルに対するポインタです。ただし、

Final

Cut

Pro

」内で行ったクリップの変更が、ディスク上のメディアファイルに影響すること

はありません。

background image

用語集

465

ソースモニタ リニア編集スイートにおいて、マスターテープにソーステープを記録する前にソー

ステープを表示するモニタです。

Final

Cut

Pro

」では、

「ビューア」がソースモニタとして機能し

ます。

速度インジケータ シーケンス内のクリップの速度を刻み目を使って表示します。刻み目の間隔

と色により、クリップの速度と再生方向が表されます。

ダイナミックレンジ 記録されている信号の最も音が大きい部分と最も音が小さい部分の差をデ

シベル単位で表したものです。

タイムコード テープ上の各フレームを一意に識別する、ビデオと一緒に記録された信号。タイ

ムコードの

SMPTE

形式は、時:

分:

秒:

フレームです。

タイムコードギャップ テープの中で、タイムコードがまったく存在しない部分。タイムコード

ギャップは普通、テープに記録されたすべての素材の終わりを意味しますが、ユーザのエラーが

原因で、たとえば早送りしすぎて前に録音した素材のセクションを通り過ぎた場合や、追加の場

面を記録したときにもタイムコードギャップが発生することもあります。タイムコードギャップ

に続くビデオのタイムコード値は「

00:00:00:00

」で始まります。「リセット型のタイムコードの

途切れ」も参照。

タイムライン 開かれたシーケンスを時系列に表示する「

Final

Cut

Pro

」のウインドウ。

「タイム

ライン」上の個々のシーケンスにはタブが付いています。

「タイムライン」を使ってシーケンス

を編集し、整頓することができます。

「タイムライン」でのトラックの順番は、複数のビデオト

ラックを結合するときの、レイヤーの順番を決定します。

「タイムライン」でシーケンスに加え

た変更は、

「キャンバス」でそのシーケンスを再生したときに確認できます。「キャンバス」でク

リップを変更すると、その変更は「タイムライン」に表示されます。

「キャンバス」と「タイム

ライン」には、現在開かれているシーケンスだけが表示されることに注意してください。

「タイムライン」のパッチパネル オーディオコントロール、ソースおよび保存先コントロール、

トラック表示コントロール、ロックトラックコントロール、および自動選択コントロールがある、

「タイムライン」の左側のセクション。

タイムリマップ クリップ内のフレームを「タイムライン」に対する別の時間相対に移動する処

理です。そのクリップ内のすべてのフレーム(そのクリップの先頭フレームからそのキーフレー

ムまで)が、指定された新しい継続時間に合わせるために、高速化または低速化されます。

ダウンミックス ミックスダウンとも言います。複数のオーディオチャンネルを単一のステレオ

(またはデュアルモノ)ペアにまとめる際に使われる処理です。

タブ

Final

Cut

Pro

」では、タブにより、

「ブラウザ」内のプロジェクト、

「キャンバス」と「タ

イムライン」内のシーケンス、および「ビューア」内の機能を区分しています。タブをクリック

して、プロジェクトを開いたり、指定した機能のウインドウ(「ビデオ」、

「オーディオ」、

「フィ

ルタ」、

「モーション」など)に移動したりできます。タブをメインウインドウの外にドラッグす

ると、独立したウインドウが開きます。

background image

466

用語集

チップチャート ショットを開始するたびに、スレートの横に配置されるグレイスケールの

チャート。ポストプロダクション中に、このカラーチャートを使用して各ショットを補正し、編

集中に白、黒および各色を完璧に再現できます。

チャンネル 素材を描写する際に、カラーチャンネルまたはアルファチャンネルに関連します。

ビデオおよびグラフィック・クリップのカラー情報と透明度情報は別々のチャンネルに分割され

ます。個々のカラーチャンネルは、混ざり合って最終イメージを表現する

3

つの主要なカラーの

いずれかを表します。それぞれのチャンネルにはビット深度があり、ほとんどのグラフィックス

やビデオファイルは各チャンネル

8

ビットで、各チャンネルに

256

の色や透明度のレベルがあ

ることになります。

チャンネル

1

通常、ステレオ録音の左側のオーディオチャンネル。

チャンネル

2

通常、ステレオ録音の右側のオーディオチャンネル。

中間色調 イメージに含まれる、純白と純黒の間の値です。

中心

「キャンバス」の「モーション」タブの

X/Y

座標空間でクリップの位置を定義します。

重複フレームインジケータ

「タイムライン」でクリップのビデオ項目の下に表示される色の付い

たバーで、フレームがシーケンスのどこかほかの場所で重複していることを示します。最終的な

ネガの編集中に、重複フレームがあるために処理が複雑になるフィルムを編集する場合に便利

です。

ツーショット フレーム内に

2

人の人物を含むシーン。

ツールパレット 「

Final

Cut

Pro

」のウインドウの

1

つで、「タイムライン」内の項目を選択、編

集、ズーム、クロップ、および歪曲するためのツールが含まれています。

「ツールパレット」内

のすべてのツールは、キーボード・ショートカットを使っても選択できます。

ツールベンチ

Final

Cut

Pro

」のウインドウの

1

つで、「ビューア」と「キャンバス」に表示さ

れる情報を補足するために使われるインターフェイスエレメントが含まれています。

「ツールベ

ンチ」には、最高で

5

つのタブ(

「オーディオミキサ」、

「フレームビューア」、

QuickView

「ビ

デオスコープ」、および「ボイスオーバー」

)が含まれます。

ツマミ

(1)

「タイムライン」内の、オーディオスクロールバーとビデオスクロールバーの中間に

ある小さなタブ。専用のスクロールバーを持つオーディオまたはビデオの異なるトラックグルー

プを定義します。たとえば、オーディオトラックの数がビデオトラックよりも多い場合、オー

ディオスクロールバーとビデオスクロールバーの中間にあるツマミを使って、オーディオトラッ

クにより多くのスペースを割り当てることができます。

(2)

「ズーム」スライダの両側にある、ド

ラッグしてシーケンスをズームインまたはズームアウトするのに使う小さいタブ。

データレート データを転送する速度のことで、多くの場合、

MB/sec

(メガバイト/秒)、また

Mbps

(メガビット/秒)で表されます。ビデオファイルの転送速度を上げると画質が向上し

ますが、システムリソース(プロセッサ速度、ハードディスクの空き容量、およびパフォーマン

ス)への要求も高度になります。コーデックによっては、取り込み中にムービーの最高データ

レートを指定できるものもあります。

background image

用語集

467

テープ間編集システム

EDL

に含まれる命令を使ってオリジナルのソーステープから完成プログ

ラムをアセンブルする編集機能で、自動スイッチング機器を使用します。

テープに仕上げ オフライン編集で作成した

EDL

を使用し、オンラインのテープからテープへの

編集スイートでオリジナルのソーステープからシーケンスを再アセンブルする処理。

テープに編集

Final

Cut

Pro

」では、

「テープに編集」コマンドを実行すると、「

Final Cut Pro

からフレーム単位の精度でテープのインサート編集とアセンブル編集を行うことができます。

テールクリップ シーケンス内の最後のクリップ、または編集点を

2

つのクリップの中間に置い

ているときに最も右にあるクリップ。

適正放送 放送局では、放送に許容できるルミナンスとクロミナンスの最大値について制限を設

けています。素材がこの制限を超えると、ひずみが現れ、許容できない送信品質につながります。

Final

Cut

Pro

」では、ビデオスコープと範囲確認オプションを使用してルミナンスレベルとク

ロミナンスレベルを適正に維持できます。

デジタル

1

0

の列として保存または送信されるデータ。一般的には、電子信号または電磁信

号を使用して表されたバイナリデータのことです。

QuickTime

ムービーファイルはデジタルで

す。

「アナログ」も参照。

デジタル化 アナログビデオ信号を、デジタルビデオ形式に変換すること。素材の取り込み方法

1

つ。「取り込み」を参照。

デジタルビデオ 「

QuickTime

」などのデジタル形式で取り込み、加工、保存が可能なビデオ。た

とえば、デジタルビデオカメラは、イメージをテープなどのメディアにデジタルデータとして記

録します。信号はデジタルなので、コンピュータに簡単に転送することができます。

デジタルフルスケール 劣化することなくデジタル録音が可能なすべてのオーディオ信号。

デシベル(

dB

) 音のレベルの測定単位で、人間の耳が感じる音の大きさを表す対数目盛です

1dB

は人間の耳で感じることのできる最も小さな音量の変化にほぼ対応しています)。デジタル

オーディオの場合、

dBFS

は音量レベル測定の標準デシベル単位です。「デジタルフルスケール」

も参照。

デバイスコントロール 「

Final

Cut

Pro

」から、ビデオデッキまたはカメラなどの外部ハードウェ

アデバイスを制御するための技術。ビデオ機器の制御で、最も頻繁に使用されるプロトコルは、

RS-422

プロトコルと

RS-232

プロトコルによるシリアルデバイスコントロール、および

DV

ビデ

オカメラと

DV

デッキ用の

FireWire

3

つです。

デュアルシステムレコーディング 素材と音声を別々の記録装置に取り込む記録処理。デュアル
システムオーディオは取り込みの前にソースビデオテープ上で同期するか、

Final

Cut

Pro

」で同

期する必要があります。

テレシネ フィルムのネガ素材をビデオテープ形式に変換する機械のことです。フィルム撮りし

たプロジェクトをビデオ上で編集する場合に、テレシネが必要となります。

background image

468

用語集

同期

(たとえば、人物が話をしている光景の)ビデオクリップ中のサウンドイメージと、オー

ディオクリップ中の対応するサウンドの関係。セリフを編集するときは、オーディオの同期を維

持することが大切です。

同期ずれインジケータ 「タイムライン」で、ビデオ項目がそれにリンクされたオーディオ項目と

同期せずに移動する場合(またはこれと逆の場合)に、クリップの先頭に表示される記号。

特殊エフェクト クリップとシーケンスに適用する視覚的エフェクト。モーションエフェクト、

レイヤー、フィルタなどがあります。

トラック 「タイムライン」内のレイヤーで、シーケンス内のオーディオクリップ項目またはビデ

オクリップ項目が含まれています。このレイヤーはまた、テープ上やメディアファイル内の個々

のオーディオトラックとビデオトラックを参照しています。

Final

Cut

Pro

」では、

1

つのシー

ケンスで最高

99

のビデオトラックと、最高

99

のオーディオトラックを使用できます。

トラックストリップ

「オーディオミキサ」には、現在選択されているシーケンス内のオーディオ

トラックごとに、

「ソロ」ボタンと「ミュート」ボタン、ステレオパンスライダ、およびボリュー

ムフェーダがそろったトラックストリップが表示されます。

トラック表示コントロール 各トラックの先頭にあるコントロールで、これをクリックしてト

ラックの有効/無効を切り替えることができます。無効にされたトラックは「キャンバス」でも

外部モニタでも再生されないだけでなく、レンダリングもテープへの出力も行われません。ト

ラックが無効の場合、「タイムライン」内でそのトラックは暗く表示されますが、その内容は依

然としてシーケンスの中にあり、引き続き編集することができます。

トラックヘッダ パッチパネル内の領域で、各トラックのコントロールが含まれています。

トランジション 編集点に適用され、クリップから次のクリップへの移行をなめらかに見せるた

めのエフェクト。

Final

Cut

Pro

」では、ディゾルブやワイプなどのさまざまなビデオトランジ

ションの中から選択したり、オーディオクリップ間にオーディオクロスフェードを追加したりで

きます。

トランジションエディタ

「タイムライン」でトランジションをダブルクリックすると「ビューア」

内に開かれる特殊なエディタです。これを使ってトランジションのタイミングとエフェクトのパ

ラメータの細部を変更できます。

取り込み

NTSC

方式または

PAL

方式のビデオ、またはオーディオを、

Final

Cut

Pro

」で使用す

るためにテープからデジタル形式に変換する処理。以前はデジタル化と呼ばれていました。取り

込まれたビデオクリップは、指定された取り込み先ディスク上で

QuickTime

ムービーファイル

になります。「デジタル化」も参照。

取り込み先ディスク

Final

Cut

Pro

」で割り当てることのできるディスクまたはディスクスペー

スで、デジタルビデオの取り込みと編集、およびプロジェクトのレンダリングファイルの格納に

使われます。

background image

用語集

469

トリム

(1)

クリップのイン点とアウト点を精密に調整、定義すること。

(2)

「タイムライン」内

の編集点を、前または後に動かし、変更すること。

(3)

数多くの編集を少しずつ調整して、編集

済シーケンスを微調整すること。

トリム編集ウインドウ 「

Final

Cut

Pro

」のウインドウの

1

つで、編集点の両側が表示されます。

たとえば、クリップ

A

をクリップ

B

に合わせて切り取る場合、クリップ

A

のアウト点が左側に

表示され、クリップ

B

のイン点が右側に表示されます。このウインドウを使って、

2

つのクリッ

プの中間の編集点を非常に精密に、フレーム単位で調整できます。

ドロップシャドウ イメージの後に人工的なシャドウを作成するエフェクト。通常、グラフィッ

クスとテキストで使用します。

ドロップフレームタイムコード

1

分ごとに

2

フレームずつ前にスキップする

NTSC

タイムコー

ド(

10

分ごとを除く)。タイムコードは実際の経過時間と一致します。

(タイムコードがスキッ

プされても、実際のビデオフレームはスキップされません)

。このスキップによって、

NTSC

の実

際のフレームレート

29.97 fps

を補正します。ドロップフレームタイムコードは、ノンドロップ

フレーム・タイムコードが使用された場合の実際の経過時間の、

1

時間あたり

3

秒および

18

レームのずれを修正します。混乱を避けるため、ドロップフレームタイムコードはフィルムベー

スの製作では使用すべきではありません。「ノンドロップフレーム・タイムコード」も参照。

生のデータ 圧縮していないデータ。

ネストしたシーケンス シーケンスに組み込まれた別のシーケンス。

ノイズフロア 録音時にオーディオ機器によって生成される背景ノイズで、録音の一部になって

しまいます。

のりしろ クリップのイン点とアウト点を超える余分な素材。のりしろは、ディゾルブや追加の

トリミング用にさらに数フレームを追加したい場合に便利です。

ノンインターレースビデオ コンピュータでイメージを表示する標準方式。プログレッシブス

キャン方式とも言います。モニタ画面上方から順に走査線がスキャンされ、イメージが表示され

ます。

ノンドロップフレーム・タイムコード フレームに順番に番号が付けられるタイムコードで、どの

フレームもカウントからドロップしません。

NTSC

ビデオについて言えば、ビデオフレームレート

は実際には

29.97 fps

で、ノンドロップフレーム・タイムコードは、実際の経過時間と比べて

1

間あたり

3

秒と

18

フレームだけ遅れることになります。

「ドロップフレーム・タイムコード」

も参照。

ノンリニア編集 作品中の編集項目を随時変更でき、変更の後に作品全体を再作成する必要がな
いビデオ編集手法です。ノンリニア編集アプリケーションでプログラムを編集するときは、使用

したすべてのビデオはテープでなく、ハードディスクに保存されます。したがって、編集対象の

すべてのビデオ、オーディオ、イメージにランダムアクセスすることができます。

「リニア編集」

も参照。

配置 トランジションを操作する際に、トランジションが編集点の前で始まる、編集点の中心に

なる、または編集点の後で終わることを確認します。

background image

470

用語集

波形モニタ

Final

Cut

Pro

」のウインドウの

1

つで、現在チェックしているクリップのブライ

トネスとサチュレーションの相対レベルを表示します。表示される波形の急上昇または急降下

によって、ピクチャの急変する場所や暗い場所を見つけるのが楽になります。

肌色

Final

Cut

Pro

」のベクトルスコープの特殊なマーカーで、あらゆる色合いの肌色について

適切な範囲の領域を示します。取り込みの準備としてテープの色を調整するときや、いずれかの

色補正テープを使用するときは、肌色が正しく見えるようヒュー(色相)を調整する基準として

肌色マーカーを使用することができます。

バックライト 光源が被写体の背後上方に位置する状態。被写体の輪郭が照らし出され、背景か

ら浮かび上がって見えます。リムライトとも言います。

バッチ圧縮 複数のクリップまたはシーケンスを、それぞれ手動で処理することなく新しいメ

ディアファイルに自動的に圧縮する処理。

バッチ再取り込み シーケンス内で実際に使用する切り出しクリップの部分を、高解像度で再度

取り込む処理。ディスク容量を節約するのに役立ちます。

バッチ取り込み 前もって切り出したクリップのメディアを

VTR

またはビデオデッキからハード

ディスクに取り込む処理。各クリップのタイムコードは、リモードデバイスコントロールを使っ

て、ソーステープを各クリップの位置に頭出しするのに使用されます。

バッチリスト タブ区切りのテキストファイルで、プロジェクトに取り込んで使用するオフライ

ンクリップに関する情報が含まれています。バッチリストは、

Final

Cut

Pro

」のプロジェクト

ファイルで書き出し/読み込みを行うことができます。「

Final

Cut

Pro

」にバッチ取り込みリス

トが読み込まれると、プロジェクトにはバッチ取り込みリスト内の各エントリについて

1

つのク

リップからなる、一連のオフラインクリップが収容されます。その後で、クリップを取り込み直

したり、メディアに再接続したりする必要があります。

パレードスコープ ビデオ信号を個別の赤、緑、および青の波形として表示する波形モニタモー

ド。

2

つのクリップ間、または

1

つのクリップ内の赤、緑、青の相対レベルを比較するのに非常

に便利です。

ピーク

1

)一瞬しか持続しない音量の急激な変化。マイクの近くでセリフをしゃべると、単語

の頭の

P

T

K

などが小さなピークを形成します。(

2

Final

Cut

Pro

」で、

0 dBFS

ピークで

出現したクリップされた音声の発生回数。

0 dB

ピークの数が多いのは、ほとんどの場合、オー

ディオが適切なレベルで録音されていないことを示しています。

「マーク」メニューの「オーディ

オのピーク」コマンドで、クリップやシーケンスにある

0 dBFS

オーディオピークを検出するこ

とができます。

ピークメーター オーディオ信号が再生されるときの絶対レベルを表示するデジタルオーディオ

メーターです。信号のすべてのピークを正確に表示できるので、このように呼ばれます。

ピクセル ビデオまたは静止画の

1

1

つの点のことです。中解像度モニタのピクセル数は水平

方向

1024

ピクセル、垂直方向

768

ピクセルが一般的です。

Web

用のデジタルビデオムービー

の場合は、

320

×

240

ピクセルというサイズがよく使われます。

background image

用語集

471

ピクセルのアスペクト比 イメージを構成するピクセルの横と縦の長さの比です。コンピュータ

のモニタや高精細度ビデオ信号のピクセルは正方形(縦横比

1:1

)です。標準精細度デジタルビ

デオ信号のピクセルは正方形ではありません。

ヒストグラム

Final

Cut

Pro

」のビデオスコープの

1

つで、黒からスーパーホワイトまで、ビデ

オフレームのすべてのルミナンス値の相対的な強さが表示されます。

2

つのクリップのブライト

ネスをさらにマッチさせるためにクリップを比較する場合に便利です。

ビデオグラファー ビデオ撮影の際のライティングとカメラの担当者のことです。

ビデオスイッチャ 複数のソースを切り取ったり、複数のソースの間にトランジションを適用し

たりできる複数のビデオ入力を備えた機器です。ビデオスイッチャはテープからテープへの編集

スイートでよく使われます。

ビデオスコープ 「ビューア」

「キャンバス」または「タイムライン」でビデオクリップの色とブ

ライトネスの値を評価するために使うツール。ビデオスコープには、再生ヘッドの現在位置にあ

るビデオフレームの分析が表示されます。

ビデオスコープタブ

「ツールベンチ」のタブの

1

つで、中に波形モニタ、ベクトルスコープ、パ

レードスコープおよびヒストグラムが含まれています。

ビデオトラック 「タイムライン」のトラックの

1

つで、ビデオクリップ項目を編集して挿入する

ことが可能です。

ビデオにプリント

Final

Cut

Pro

」のコマンドで、クリップやシーケンスをビデオまたはオー

ディオ出力に送ってテープに記録することができます。

ビデオのスクラブ再生ツール 「ブラウザ」でアイコン表示を選択しているときに、画面に表示さ

れるクリップのサムネール

を変更するのに使用するツール。

ヒュー 色の知覚属性の

1

つ。赤、青、黄、および緑はすべて異なるヒューです。

ビューア 「

Final

Cut

Pro

」のウインドウで、個々のソースクリップを確認し、シーケンスに組み

込むための編集に備えて、イン点とアウト点を設定するために使用できます。トランジションを

カスタマイズしたり、フィルタを変更したり、さまざまなエフェクトを確認したり編集したりす

ることもできます。

「タイムライン」内の現在のシーケンスのクリップを「ビューア」で開き、編

集項目、エフェクトのパラメータ、オーディオの音量を調整することができます。

表示ボタン

「オーディオミキサ」の

3

つの異なるビューを切り替えるのに使用します。それぞれ

のビューには、表示されないトラックストリップと表示されるトラックストリップの独自のセッ

トがあります。

ビン クリップ、シーケンス、トランジション、エフェクト、およびジェネレータが含まれる「ブ

ラウザ」の中にあるコンテナ(フォルダ)

。ビンを使用して、これらの要素の整理、並べ替え、コ

メントの追加、項目名の変更などを行います。

background image

472

用語集

フィールド インターレース方式のビデオフレームで、奇数または偶数の走査線から成るハーフ・

フレームを指します。

NTSC

ビデオでは

60

分の

1

秒ごとに偶奇のビデオフィールドを交互に表

示することで、見かけ上

3fps

の画面書き換えを実現しています。各フレームには上部フィール

ドと下部フィールドの

2

つのフィールドがあります。

フィニッシング 作品を最終的に最高品質で編集するときに行う、クリップの再アセンブル処理

のことです。フィニッシング処理では、まずフル解像度でオフライン解像度のクリップを再取り

込みし、エフェクトを再レンダリングした後で、完成した作品をテープに出力します。フィニッ

シングでは、オフライン編集では行わなかった特別な手順(色補正など)が必要になることもあ

ります。

フィルタ ビデオまたはオーディオクリップ項目に適用できるエフェクト。フィルタを適用する

と、クリップのビデオまたはオーディオ品質が影響を受けます。たとえば、ビデオフィルタを適

用するとイメージの色が変わったり、オーディオフィルタを適用すると反響が追加され、俳優が

巨大な空間にいるような印象になったりします。

Final

Cut

Pro

」に用意されているフィルタの

ほかにも、他社製のフィルタを使うことができます。

ブースト オーディオレベルを上げること。

フェーダ 「オーディオミキサ」で、再生ヘッドの位置にあるクリップのオーディオレベルを調整

するときに使う垂直スライダです。フェーダを使用すると、

+12 dB

から

dB

(サイレンス)

の範囲の滑らかな対数目盛を使ってクリップのオーディオレベルを調整することができます。

不透明度 クリップの透明度レベル。

ブラウザ プロジェクトで使用したすべてのソース素材を整理するための、

Final

Cut

Pro

」の中

心的な保管場所です。「ブラウザ」には、プロジェクト内のビデオクリップ、オーディオクリッ

プ、グラフィック・クリップ、シーケンスなど、すべてのエレメントが表示されます。個々のプ

ロジェクトは、プロジェクトのファイルを含むタブによって表されます。プロジェクトの中では、

フォルダと似たビンを使用してメディアクリップをさらに整理することができます。

プリセット 取り込み、デバイスコントロール、およびシーケンスの設定など、あらかじめ保存

した設定のグループです。プリセットでは、フレームレート、編集タイムベース、取り込みイン

ターフェイスなどの情報が定義されています。プリセットは、特定のビデオフォーマットやワー

クフロー用に定義するのが普通で、「簡易セットアップ」にグループ化することができます。

ブルーまたはグリーンスクリーン ほかのクリップと合成するために背景が透明になるよう、ビ

デオクリップの青または緑の背景からアルファチャンネルまたはマットを抽出できる特殊エ
フェクト技法。ブルースクリーン技術は、天気予報のキャスターが、実際には青い壁の前に立っ

ているのを、アニメーションされた地図の前に立っているかのように見せる手法です。クロマ

キーとも言います。「キー」も参照。

プルダウン挿入 フィールドおよびフレームを追加して、

23.98 fps

または

24 fps

ビデオを

NTSC

方式または

PAL

方式(それぞれ

29.97 fps

または

25 fps

)に変換する処理です。

background image

用語集

473

プルダウンパターン ビデオストリームにフレームとフィールドを挿入して、

NTSC

または

PAL

機器に

23.98 fps

(または

24 fps

)ビデオを出力する手法です。「3:2 プルダウン」

「2:3:3:2 プ

ルダウン」

、「2:2:2:4 プルダウン」

「24@25 プルダウン」

、および「24@25 リピートも参照。

フレーム 単一の静止画です。フィルムやビデオは、一連の静止画で構成されています。フィル

ムのフレームは写真のような

1

枚のイメージですが、インターレースビデオのフレームには

2

のフィールドが含まれています。

フレームの合成 時間の経過と共にフレームを視覚的に平均化してよりなめらかな動きを作成す

る処理。クリップをスローモーションで再生して、ぎくしゃくしたモーションをなめらかにする

ときに便利です。

ブロードキャスト(放送) 信号をテレビで放映すること。また、ネットワーク上で多数の相手に

情報を配信すること。放送局には放送用番組の信号品質に対して厳しいガイドラインが設けられ

ている場合があります。放送品質はこれらのガイドラインに言及する際によく使用される言葉で

す。

プロキシ approximation(代理)の略。プロキシは、リアルタイムエフェクトやレンダリング

エフェクトの代わりに使われる低解像度のイメージです。

Final

Cut

Pro

」は、フル解像度のエ

フェクトの代わりにプロキシを生成できるため、プロセッサの負荷が高くなるエフェクトが使わ

れている場合でもリアルタイムの再生が可能です。

プログラム(作品)

Final

Cut

Pro

」で作成するムービーです。複数のシーケンスから成る場合

もあれば、

1

つまたは複数のクリップから成る場合もあります。

プロジェクト

Final

Cut

Pro

」において、クリップ、ビン、シーケンスなど、ムービーのあらゆ

るエレメントを保持するファイルのことです。メディアファイルはプロジェクトファイルとは別

に保存されます。

プロセスアンプ プロセスアンプリファイアの略。出力ビデオレベルを調整できる特有の機器

です。

平均メーター 平均オーディオレベルを表示するメーター。すべてのピークを含めてオーディオ

信号レベルを常に正確に表示するピークメーターとは異なり、平均メーターは弾道特性に重みを

おきオーディオ信号の平均ラウドネスをただちに明確に示します。

平均ラウドネス

平均のオーディオレベルを、デシベルで表します。聞き手に対するオーディオ

信号の見かけ上の音量を決めます。

ベクトルスコープ

Final

Cut

Pro

」のウインドウの

1

つで、ビデオ信号の色成分をグラフィック

表示し、ビデオ信号のカラーレンジを精密に示すと共に、その強さとヒューを測定します。これ

は特殊なオシロスコープで、ビデオテープから取り込み中のビデオ信号の色校正に使えるほか、

色補正の目的で

2

つのクリップを比べるためにも使用できます。

background image

474

用語集

ベジェ曲線 最も簡単な形式としては、

2

つの終了ポイントと

2

つの関連するコントロールポイ

ント(ハンドル)によって定義されるライン。コントロールポイントを引っ張って、ラインが

カーブになるように調整します。この曲線の数式を発見した

Pierre Bezier

氏にちなんで名づけ

られました。

Final

Cut

Pro

」では、ベジェ曲線はキーフレームエフェクトの調整およびモーショ

ンパスに曲線を作成するのに使用されます。

ベジェハンドル ハンドルの付け根の点と前後いずれかの点を結ぶ線分の形状の修正を可能にす

るコントロール。頂点からハンドルを長く引き出すと、線分はそれに応じた曲線を描きます。キー

フレームをスムーズにするのに使用されています。

ヘッドクリップ シーケンスの先頭に来るクリップ。

ヘッドルーム ミキシングの平均音量を示すために使う基準レベルと

0 dBFS

の間の、使用可能

なデシベル(

dB

)の範囲です。プロジェクトのミキシングで、基準レベルを

–12 dBFS

に設定す

れば、信号がクリップされるまでのヘッドルームが

12 dB

になります。シーケンスのオーディオ

のダイナミックレンジが広い場合、信号のどの部分も

0 dBFS

を超えない十分なヘッドルームを

確保するため、基準レベルを十分に低く設定します。

ベロシティ クリップのモーションの加速または減速。

ベロシティハンドル クリップのモーションを時間と共に変化させるために使用するコントロー

ル。ベロシティハンドルを選択したキーフレームの方向にドラッグすると、先頭でクリップの

モーションの速度が低下し、次のキーフレーム近くでスピードアップします。選択したキーフ

レームの反対方向にドラッグすると、先頭でクリップのモーションの速度が速くなり、次のキー

フレームに近付くと減速します。

編集 オーディオ、ビデオ、エフェクトのトランジション、およびグラフィックスを順に組み合

わせて配置し、プログラムを制作する処理。

編集点

1

)編集したシーケンスにおいてクリップのどの部分を使用するかを定義します。編集

点には、クリップまたはシーケンスのセクションの先頭を指定するイン点と、クリップまたは

シーケンスのセクションの最後を指定するアウト点があります。

2

)編集したシーケンスの「タ

イムライン」内の点で、あるクリップのアウト点とその次のクリップのイン点が接触するところ。

編集点は、さまざまな操作のために選択できます。

ボイスオーバーツール 「

Final

Cut

Pro

」で、「タイムライン」からシーケンスの指定セクション

を 再生 しな がら、オー ディ オを 録音 す るこ とを 可能 にし ます。オー デ ィオ の録 音に は

Mac

OS

XCore Audio

互換の任意の装置(たとえば、

USB

オーディオ取り込み装置、

PCI

オー

ディオカード、または

DV

ビデオカメラ内蔵のマイクロフォンなど)を使用できます。

ポストプロダクション 配布段階に向けてすべてのプロダクション要素を編成、アセンブル、お

よび出力する、フィルムまたはビデオの編集段階です。

保存先トラック 「タイムライン」で特定のソース項目を配置するトラックであり、

「タイムライ

ン」のパッチパネルにある「ソース」コントロールおよび「保存先」コントロールによって定義

されます。

background image

用語集

475

保存先トラックコントロール 「タイムライン」のトラックにある「ソース」コントロールと「保

存先」コントロールで、どのトラックのソースクリップ項目を「タイムライン」に配置するかを

指定できます。

ホワイトバランス 白を純白として再現するために、記録中のビデオ信号を調整します。たとえ

ば、白熱灯の照明の影響でショットの白が過度に黄味がかっているときは、ホワイトバランス

により十分な量の青を追加し、白がニュートラルに見えるようにします。

マーカー 「

Final

Cut

Pro

」では、クリップおよびシーケンス内に参照のために付けた点のことで

す。マーカーは、クリップに直接配置することも、

「タイムライン」のルーラのシーケンスに配

置することもできます。

マスク あるクリップ内の透明領域を定義するために使用されるイメージまたは別のクリップ。

アルファチャンネルに似ています。

マスタークリップ プロジェクト内のほかのすべての関連クリップのメディアファイルとの関係

を制御するクリップ。

マスターショット シーン全体を取り囲む広角ショットです。これはもともとシーンで最初に撮

影されるショットであり、編集時にそのシーンの基準として使用されるショットです。

マスターテープ 完成した最高品質の作品を含む最終的なテープです。マスターテープは、複製、

放送、およびアーカイブ用に適しています。

マスタリングモード

Final

Cut

Pro

」の「テープに編集」ウインドウのモードの

1

つで、この

モードを指定すると、作品をテープに出力する際に、カラーバーや信号音、スレート、およびカ

ウントダウンなど、追加の要素を一緒に書き出すことができます。

マッチフレーム マッチフレームを使用すると、再生ヘッドの現在の位置と同じフレームにある

マスタークリップまたは関連クリップをすばやく開くことができます。

「キャンバス」がアクティ

ブな場合、

「マッチフレーム」コマンドは、現在再生ヘッドの下のまったく同じフレームにあり、

同じイン点とアウト点が設定されている、シーケンスクリップのマスタークリップを開きます。

「ビューア」がアクティブな場合、

「マッチフレーム」コマンドは、

「ビューア」に現在表示され

ているフレーム(存在する場合)が表示される位置まで「キャンバス」の再生ヘッドを移動します。

マット ホールドアウトマットとも言います。ビデオのあるレイヤー内の情報を使って別のレイ

ヤーに影響を与えるエフェクトです。マットは、たとえば円形のスポットライト形状によってビ

デオレイヤーの一部を表示するなど、あるクリップを使って別のクリップの一部を選択的に隠し

たり見せたりしたいときに便利です。

「マット」フィルタは、マットを生成してクリップの領域

を切り抜いたり、クリップの画面端を透明にしてほかのレイヤーと合成できるようにするため

に、アルファチャンネル情報を作成したりするときに使います。

ミキサオートメーション

「オーディオミキサ」またはコントロールサーフェスを使用してオー

ディオレベルを記録し、ピーフレームをパンする処理。

background image

476

用語集

ミキシング プロダクションオーディオ、音楽、効果音、ボイスオーバー、背景音など、編集し

たシーケンス内のすべてのオーディオクリップの音量を調整して、これらすべての音声が全体と

して調和するようにする処理。

無効にしたトラック トラック表示コントロールをオフに設定したトラック。無効にしたトラッ

クは、テープに出力したり、出力用に

QuickTime

ファイルにレンダリングしたりできません。

メディア ムービーや音声、ピクチャなどの要素の総称。

モーションパス 「キャンバス」に表示されるラインで、クリップに適用された位置キーフレーム

に基づいてクリップがたどる方向を示します。

モーションブラー キーフレームモーションが適用されたクリップをぼかすエフェクトで、カメ

ラによって記録されるブラーモーションに似ています。

モノラル モノフォニック(monophonic)の略。オーディオチャンネルが個別に処理されたタ

イプ、またはテープのオーディオチャンネル

1

2

の信号を半分ずつミキシングして

1

つのオー

ディオトラックにまとめたタイプのサウンド。

「ステレオ、ステレオペア」も参照してください。

モンタージュ 一連の異なるショットを配置して、特定の雰囲気やテーマを作り出したり、時間

の経過を示したりするシーケンス。

歪み コーナーポイントを個別に移動させることによってクリップの形を変えること。また、ク

リップを横方向や縦方向にスクイーズして、クリップの高さに対する幅の比率(アスペクト比)

を変更すること。

よく使う項目 頻繁に使用する、カスタマイズされたエフェクトです。

Final

Cut

Pro

」では、ほ

とんどのエフェクトから「よく使う項目」を作成することができます。

読み込み さまざまなタイプのファイルを「

Final

Cut

Pro

」のプロジェクトに取り込む処理です。

読み込み対象になるのは、別のアプリケーションで作成したファイルや、別の機器から取り込ん

だファイル、「

Final

Cut

Pro

」の別のプロジェクトから取り込んだファイルなどです。

ラフ編集

1

回目の編集パスのことです。ラフカットは、基本エレメントをまとめたムービーの

初期バージョンです。トランジションやフィルタなどのエフェクトを付加する前にラフカットを

行うことがしばしばあります。

ラベル

「ベストテイク」や「インタビュー」など、

「ブラウザ」の「ラベル」列に表示される語

です。クリップやメディアにラベルを付けると、区別したりソートしたりするのに役立ちます。

各ラベルには色が関連付けられていて、クリップにも適用されます。

リアルタイムエフェクト 編集済みシーケンス内のクリップに適用され、あらかじめレンダリン
グしなくてもリアルタイム再生できるエフェクト。

Final

Cut

Pro

」では、リアルタイムエフェ

クトのアーキテクチャは

RT Extreme

とも呼ばれます。

リール クリップを取り込んだ、元のソーステープを識別します。クリップのリール番号は「切

り出しと取り込み」ウインドウの「切り出し」タブで指定します。通常は切り出すと入力されま

す。この値は、

「ブラウザ」または「項目の情報」ウインドウでも変更できます。

background image

用語集

477

リサイズ編集 イン点またはアウト点の移動により、

「タイムライン」内のクリップの継続時間を

変更する編集。

リセット型のタイムコードの途切れ テープのタイムコードが

00:00:00:00

にリセットされる途

切れ。「タイムコード」も参照。

リップル編集 前の方のクリップの継続時間が変更されたときに、トラック上にある一連のク

リップの開始時刻と終了時刻がそれに従って変更される編集。

リデジタイズ クリップをもう一度デジタイズすることです。再取り込みとも言います。

リニア編集 オリジナルのソーステープからマスターテープへと、ショットを

1

つずつコピーし、

プログラムをまとめるビデオ編集スタイルです。リニア・アセンブルなので、継続時間内にテー

プの冒頭で変更を行った場合、その時点から先のムービーを再アセンブルする必要があります。

「ノンリニア編集」も参照。

リフト編集

1

つまたは複数の項目を削除し、削除した項目があった場所にはギャップを表示す

る編集のことです。シーケンス内のほかのクリップには影響しません。

リンク

1

つの項目を選択、移動、またはトリムすると残りのすべてのリンク項目にも影響が及

ぶように、

「タイムライン」内のビデオおよびオーディオクリップ項目を接続すること。

リンクインジケータ

「タイムライン」のクリップ名の下に表示されるラインで、クリップがリン

クされていることを示します。

リンクされたクリップ

1

つまたは複数のほかのクリップ項目に接続されたクリップ項目で、こ

のクリップを選択すると、関連付けられたクリップも選択されます。クリップ項目をリンクする

と、クリップ間で同期が保たれます。

リンクされた選択

「タイムライン」上のオプションで、オンになっている場合、選択した項目に

リンクされたすべてのクリップ項目が選択されます。リンクされた選択がオフの場合、リンクさ

れた項目がリンクされているかのように選択および編集されることはありませんが、項目のリン

クは残ります。

リンクボタン

「タイムライン」の右上隅にあるボタンで、リンクされた選択オプションのオンと

オフを切り替えます。

ループ 再生ヘッドがメディアの終わりに達するごとに、クリップおよびシーケンスの先頭に

戻って再生が行われるモードです。「ループ再生」コマンドは「表示」メニュー内にあります。

ルーマ ビデオイメージの明るさを示す数値です。ルミナンスチャンネルはクリップ全体の明る

さの範囲を示すグレイスケールイメージです。

ルームトーン あらゆる録音につきものの、低レベルの背景ノイズ。編集時に、明白な無声状態

のギャップを生み出すことなく、不要なオーディオセクションをカットするために、撮影時に一

定の余計なルームトーンを録音する方法が広く用いられます。ロケーションオーディオにカット

されたギャップをカバーするために、ルームトーンはいつでも必要なときに編集できます。

background image

478

用語集

ルーラ

(1)

「タイムライン」のルーラは、その上部に沿って延びる測定バーのことで、編集済み

シーケンス全体の継続時間を表します。「タイムライン」内のクリップの位置に対応したタイム

コードも表示されます。ルーラで再生ヘッドを移動し、シーケンス内のクリップの間を移動する

ことができます。

(2)

「トランジションエディタ」では、ルーラにシーケンスのトランジション

前後のフレームのクローズアップが表示されます。

(3)

「ビューア」のオーディオタブのルーラ

は波形表示領域の上にあり、現在表示されているクリップの範囲を示します。

ルミナンスキー 特定のルミナンス値(またはルミナンス値の範囲)のピクセルをキーアウトす

るときに使うフィルタで、イメージの最も明るい領域または最も暗い領域に基づいてマットを作

成します。ルミナンス値のキーアウトは、黒い背景に白のタイトルなど、キーアウトしたい領域

と保護したい前面のイメージとの間で露光の状態が大きく異なるときに最も効果的に機能しま

す。

「キー」および「マット」を参照。

レイアウト

Final

Cut

Pro

」のウインドウのサイズと位置のことです。

Final

Cut

Pro

」にはあ

らかじめ定義されたレイアウトが用意されていますが、カスタムレイアウトを作成して保存する

こともできます。使用するソース素材、編集対象、画面解像度、モニタの種類に最も適した画面

になるようにレイアウトを選びます。

レベル調整ラインポインタ キーフレーム間のラインセグメントなどの調整可能なライン上にポ

インタを置いた場合に、

「タイムライン」および「ビューア」に表示される十字型のポインタ。こ

のポインタには上下方向の小さな矢印があり、ラインの移動可能な方向を示しています。

レンジチェック クリップのイメージに、放送適正範囲から逸脱する可能性のある領域が含まれ

ていた場合に、即座にそれを警告するゼブラストライプを有効にするオプション。

レンダリング フィルタやトランジションを適用したビデオおよびオーディオを処理し、結果を

レンダリングファイルとしてディスク上に保存すること。リアルタイム性のないエフェクトを正

しく再生するには、レンダリングする必要があります。レンダリングを終了したシーケンスは、

リアルタイムで再生できます。

レンダリング・ステータスバー 「タイムライン」の上部にある

2

本の細いバーで、シーケンスの

どの部分をレンダリングする必要があるかを示します。上のバーはビデオ用、下のバーはオー

ディオ用です。バーの色は、「タイムライン」の特定セクションのレンダリング再生ステータス

またはリアルタイム再生ステータスを表します。

レンダリングファイル ト ラン ジ シ ョ ンお よ び エ フェ ク ト を レン ダ リ ン グし た と き に、

Final

Cut

Pro

」により作成されるファイル。レンダリングファイルは、指定した取り込み先ディ

スクに保存されます。

ロール編集

1

つの編集点を共有する

2

つのクリップに影響を及ぼす編集。たとえば、クリップ

A

をクリップ

B

に合わせて切り取る場合、ロール編集ではクリップ

A

のアウト点とクリップ

B

イン点が同じ量だけ同時に調整されます。シーケンス全体の継続時間は同じままです。

録画モニタ リニア編集スイートにおいて、編集済みのマスターテープを表示するモニタです。

録画モニタは、「

Final

Cut

Pro

」の「キャンバス」に対応します。

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用語集

479

露光 ビデオまたはフィルムイメージに含まれる光の量です。露光は、知覚される明暗だけでな

く、イメージの明るさ全体に影響します。

ロックされたトラック 内容を移動したり変更したりできないトラックです。

「タイムライン」で

は、ロックされたトラックには交差する斜線が引かれ、ロックされていないトラックと区別され

ます。トラックは、

「タイムライン」のロックトラック・コントロールをクリックしていつでも

ロックしたりロック解除したりできます。

ロックトラック・コントロール 「タイムライン」のトラックの先頭付近にあるロックアイコン

で、クリックしてトラックをロックしたりロック解除したりします。

「ロックされたトラック」を

参照。

ロトスコープ 個々のフレームを操作またはペイントする処理。普通はフレームごとにフレーム

の前景エレメントを背景エレメントから切り離すためのトレース動作を定義するために使われ

ます。

ワイドスクリーン アスペクト比が

4:3

より大きいムービープレゼンテーション。映画館では、

1.85

が標準とみなされ、

2.40

はワイドスクリーンとみなされます。ビデオの場合、

4:3

が標準と

みなされ、

16:9

1.85

とほぼ同じアスペクト比)はワイドスクリーンとみなされます。

「16:9」

を参照。

ワイプ 幾何学的グラデーションやグレイスケールグラデーションを使って

2

つの異なるクリッ

プ間を移行させるトランジション。

ワイプ型

EDL

により認識される、複数ある標準

SMPTE

ワイプトランジションの

1

つ。

EDL

式では、昔のシステムの単純性が継承されているため、「

Final

Cut

Pro

」のトランジションの多

くは、特定の

EDL

形式との間に互換性がありません。そのため、

EDL

の書き出し処理中に、

SMPTE

の標準ワイプ型に最も近似した新しいトランジションが割り当てられます。

ワイヤフレーム クリップのビデオフレームのアウトラインのビューです。

「ビューア」および

「キャンバス」内のクリップは、

「ワイヤフレーム」モードで表示することができます。

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481