再生の出力とテープに編集するときの出力を選択する
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「
A/V
装置」タブの設定で、どのビデオインターフェ
イスを使用して外部でビデオをモニタするかを決めます。
FireWire
(
DV
)、コンピュータディス
プレイ(
「
Digital Cinema Desktop Preview
」を使用)、他社製ビデオインターフェイスのうちい
ずれかで外部ビデオを表示することを選択できます。テープに編集する場合と、編集中に再生す
る場合で、異なる出力インターフェイスを指定することもできます。
この設定は「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「
A/V
装置」タブにありますが、次のよう
に「
Final
Cut
Pro
」のその他の場所でもビデオインターフェイスを選択できます。
Â
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「概要」タブ: 対応するポップアップメニューから
ビデオとオーディオの出力インターフェイスを選択できます。
Â
「表示」メニュー:
「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウを表示する代わりに、以下を選択し
て、外部モニタリング用のビデオインターフェイスとオーディオインターフェイスを選択でき
ます。
Â
「表示」>「ビデオ再生」と選択して、ビデオインターフェイスの名前を選択します。
Â
「表示」>「オーディオ再生」と選択して、オーディオインターフェイスの名前を選択します。
参考:簡易セットアップを選択すると、オーディオ/ビデオ機器の設定が簡易セットアップに含
まれているので、外部ビデオとオーディオの再生設定が自動的に設定されます。簡易セットアッ
プの詳細については、
Volume
4
の第
24
章「オーディオ/ビデオ設定および簡易セットアップ」
を参照してください。
第
14
章
外部ビデオでモニタする
223
IIIIIIIIIIII
外部モニタリング用のビデオインターフェイスを選択するには:
1
「
Final
Cut
Pro
」>「オーディオ/ビデオ設定」と選択し、
「
A/V
装置」タブをクリックします。
2
設定を選んでから「
OK
」をクリックします。
「再生出力」領域
Â
「ビデオ」ポップアップメニュー: ビデオの出力先デバイスを選択します。
Â
なし: 外部ビデオ出力をオフにします。
「
Final
Cut
Pro
」でクリップやシーケンスを再生して
いる間、ビデオカメラ、デッキ、
NTSC
方式または
PAL
方式のモニタには再生映像が表示さ
れません。
Â
Digital Cinema Desktop Preview : 接続したコンピュータディスプレイの数により、複数
のオプションがあります。詳細については、
226
ページの「
「
Digital Cinema Desktop
Preview
」を使用する
」を参照してください。
Â
Apple FireWire NTSC(720 × 480)
:
FireWire
を内蔵したコンピュータを使用しており、
NTSC
機器を適切にコンピュータに接続していれば、電源をオンにするとこのオプションが
表示されます。このオプションを選ぶと、
DV
デバイスに接続されているビデオモニタにビ
デオが表示されます。
Â
Apple FireWire PAL(720 × 576):
FireWire
を内蔵したコンピュータを使用しており、
PAL
機器を適切にコンピュータに接続していれば、電源をオンにするとこのオプションが表
示されます。このオプションを選ぶと、
DV
デバイスに接続されているビデオモニタにビデ
オが表示されます。
Â
DVCPRO HD:
DVCPRO HD
デバイスを接続している場合は、その
DVCPRO HD
デバイスを
選択できます。表示される名前は、選択している簡易セットアップによって異なります。
224
Part III
編集システムを設定する
Â
その他の使用可能ビデオインターフェイス: 他社製のビデオインターフェイスを取り付け
ている場合は、そのインターフェイスがこのリストに表示されます。インターフェイスに接
続しているモニタでビデオを表示するには、そのビデオインターフェイスを選択します。
Â
「オプション」ボタン: ビデオインターフェイスとその関連コーデックによっては、外部モ
ニタでビデオを表示するとき、ビデオフレームを圧縮解除しなければならないことがあり
ます。
「オプション」をクリックして、
「圧縮後に展開」チェックボックスを選択します。
このオプションは
FireWire
の使用中は利用できません。他社製ビデオインターフェイスを
使用している場合は、インターフェイスのマニュアルを参照して、このオプションが使え
るかどうかを確認してください。
Â
デスクトップでミラーリングする: コンピュータのディスプレイ(
「キャンバス」か「ビュー
ア」)と外部ビデオモニタの両方でビデオを同時に表示するには、このチェックボックスを
選択します。一部の他社製ビデオインターフェイスでは、この設定が無効になることがあり
ます。
Â
「オーディオ」ポップアップメニュー: オーディオの出力先オーディオデバイスを選択します。
オーディオ出力設定の選択については、
171
ページの第
12
章「
業務用のビデオおよびオーディ
オ装置を接続する
」を参照してください。
Â
レンダリングしたフレーム: このオプションは、特定の出力デバイスを選択した場合に限って
表示されます。このオプションを選ぶと、レンダリングされたフレームおよびレンダリングを
必要としないビデオが外部モニタに表示されます。
「テープに編集/ビデオにプリント用の出力」オプション
Â
テープに編集/ビデオにプリント用の出力: このボックスを選択すると、
「テープに編集」ま
たは「ビデオにプリント」コマンドを使用するときに、指定したビデオとオーディオインター
フェイスに作品の出力が転送されます。たとえば、ビデオインターフェイスを使用している場
合、編集中のプレビューではそのインターフェイスのアナログ出力を使用しますが、最終ムー
ビーをテープに出力する際にはデジタル
SDI
出力を使用する場合があります。
このオプションを選択すると、このセクションにあるすべてのコントロールが使用可能になり
ます。このセクションのすべてのコントロールは、上の「再生出力」領域に表示されるものと
同じですが、独立したコントロールです。
参考:このオプションを選択していない場合は、シーケンスのビデオとオーディオは、
「テー
プに編集」および「ビデオにプリント」コマンドを使用した場合でも、常に「再生出力」エリ
アで指定したビデオとオーディオインターフェイスに送信されます。
第
14
章
外部ビデオでモニタする
225
IIIIIIIIIIII
警告コントロールを無効にする
Â
起動時に装置を検出できない場合、外部 A/V 装置の警告を表示しない: このオプションを選択
した場合、ビデオカメラやデッキ、ビデオインターフェイスを接続または設置していない状態
で「
Final
Cut
Pro
」を起動すると表示される「次の外部装置が見つかりません」ダイアログが
無効になります。その代わりに「
Final
Cut
Pro
」の起動が完了したときに、
「表示」>「外部ビ
デオ」メニューが自動的に「オフ」に設定されます。このチェックボックスを選択すると、
「
Final
Cut
Pro
」は起動されるたびに設置されたビデオ機器の場所を探しますが、ビデオ機器が
見つからなくてもユーザ入力を必要とする警告を表示しません。
「次の外部装置が見つかりません」ダイアログで「次回から警告しない」チェックボックスを
選択すると、「オーディオ/ビデオ設定」ウインドウの「
A/V
装置」タブでも同様に選択され
ます。
「
Final
Cut
Pro
」の起動時にビデオ機器を接続しておらず、
「
Final
Cut
Pro
」の動作中に接続し
た場合は、すぐに使用することはできません。
「表示」メニューの「ビデオ再生」サブメニュー
にビデオ機器が表示されない場合には、ビデオ機器が接続され、電源がオンになっていること
を確認してから、
「表示」>「
A/V
装置を更新」と選択します。
Â
オーディオ出力がオーディオ装置のチャンネルより多いときは警告を表示しない: このオプ
ションは「シーケンスの設定」ウインドウの「オーディオ出力」タブに影響します。このオプ
ションを選択していない場合、現在選択しているオーディオデバイスで使用できる数より多く
のオーディオ出力を選択するたびに警告が表示されます。
たとえばオーディオデバイスにオーディオ出力が
2
つしかなく、
6
個のオーディオ出力を含む
シーケンスを設定した場合は、「
OK
」をクリックして「シーケンスの設定」ウインドウを閉じ
たとき、警告ダイアログが表示されます。この警告を表示しないようにするには、このオプ
ションを選択します。