「Final Cut Pro 6 ユーザーズマニュアル」では、
「ビデオモニタ」と「放送用モニタ」が区別
されています。これは、どのビデオモニタでも十分に作業を行うことができる場合と、高品質
の放送用モニタでしか特定の作業を行うことができない場合とを区別するためです。
視聴者に表示されるビデオ信号をモニタしたいだけのときは、
NTSC
方式または
PAL
方式の標
準ビデオモニタで十分な場合が多く、安価なモデルの中から多様なモデルを選べます。しかし
色補正などの重要な作業を行うときは、高解像度の放送用モニタを使用し、一貫して正確に信
号を表示するように適切に調整します。
放送用モニタでは、一般的に、輝度、彩度、色相、明暗など、表示されるビデオ信号のあらゆ
る側面を手動で制御することができます。さらに、放送用モニタでは、多くの場合、青のみ
(青のビーム銃のみで画面をトレースし、緑と赤のビーム銃をオフに切り替える)、アンダース
キャン、
H/V
ディレイなどのモードを使用して信号のさまざまな部分を表示できます。コン
ピュータからの信号が出力されている状態で放送用モニタの表示を正確にキャリブレートす
るのにこれらのコントロールを使わないと、プログラムのピクチャを正しく見ずに間違った色
補正の決定をすることになり危険です。
放送用 モニタ のコン トロー ルを使 ってビ デオ信 号を調 整す る方法 の詳細 につい ては、
Volume
3
の第
26
章「ビデオレベルを測定する/設定する」を参照してください。
第
14
章
外部ビデオでモニタする
221
IIIIIIIIIIII
DV FireWire