同期化されたオーディオをビデオから独立して取り込む
デュアル・システム・レコーディングによって入手した、つまり、ビデオとオーディオが異なる
装置に同時に記録された素材を編集する場合は、
「
Final
Cut
Pro
」で、オーディオとビデオを別々
に取り込んで同期させる必要があります。取り込み後、対応するビデオクリップとオーディオク
リ ップ とを 結 合し た クリ ップ と して 統合 す るこ と がで きま す。結合 した ク リッ プ は、
「
Final
Cut
Pro
」のほかのクリップと同様に機能しますが、別々のビデオメディアファイルとオー
ディオメディアファイルを参照します(それに対して、
DV
テープから取り込んだクリップなど
の他のほとんどのクリップでは、ビデオとオーディオを共に含む単一のメディアファイルだけを
参照します)。結合したクリップの詳細については、
Volume
2
の第
3
章「デュアルシステムの
ビデオおよびオーディオからクリップを結合する」を参照してください。
DAT
プレーヤーなどのようなオーディオだけのプレーヤーからオーディオを取り込むときは、デ
ジタルオーディオプレーヤーのサンプルクロックを、オーディオインターフェイスのクロックと
正確に同期させることが大切です。
オーディオ装置と取り込みインターフェイスの両方に共通のタイミング信号を使用することが、
オーディオの長いセグメントを取り込む時には特に重要になります。オーディオデッキがこのよ
うに設定されていないと、結合したクリップを作成しようとしているオーディオとビデオの同期
は、時間の経過に従ってずれてしまいます。
USB
−
シリアル
アダプタ
コンピュータ
PCI
カード
リファレンスビデオ
ブレイクアウト
ボックス
オーディオ
USB
シリアル
リファレンスビデオ
デバイス制御可能な
DAT
デッキ
ブラックバースト
ジェネレータ
308
Part IV
切り出し、取り込み、および読み込み
デジタルオーディオを適切に取り込んで編集するには、素材および機器が以下の要件を満たすよ
うにします:
Â
ビデオテープとオーディオテープのタイムコードを一致させる: 制作中にビデオとオーディ
オの両方に対して同じタイムコード信号を記録すると、ポストプロダクションでビデオクリッ
プとオーディオクリップの同期を簡単に実行できます。タイムコードが一致しない場合は、
「タ
イムライン」でビデオクリップとオーディオクリップを手動で同期し、結合したクリップを作
成することができます。
Â
リモートデバイスコントロール: 「
Final
Cut
Pro
」がオーディオを正確に取り込み、一貫性の
ある形で再取り込みできるように、オーディオテーププレーヤーはデバイスコントロールをサ
ポートしている必要があります。
Â
ビデオ同期ジェネレータ(ブラックバーストジェネレータ)
: オーディオテーププレーヤーと
取り込みに使用するオーディオインターフェイスとの両方に共通のタイミング信号を供給し
ます。
Â
装置およびインターフェイスの外部同期入力: すべてのフレームレートおよびオーディオサ
ンプリングレートが正確にタイミングを合わせるために、理想的には、ビデオ/オーディオ装
置とオーディオインターフェイスが、外部同期信号を受信する必要があります。
ブラックバーストジェネレータのビデオ/オーディオ機器への接続の詳細については、
200
ペー
ジの「
装置をブラックバーストジェネレータと同期させる
」を参照してください。
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