クリップの名前と切り出し情報を選択する
クリップの切り出しを始める前に、プロジェクトで使用するファイルに名前を付けるときの方針
を考えてください。特に複数の人々が同時にプロジェクトに関わっている場合は、きちんとした
名前付けシステムがあった方が編集の作業が楽になります。これにより、クリップ名の重複を避
けることができます。
重要:
取り込んだメディアファイルには、取り込みに使用したクリップを元にした名前が付きま
す。ファイル名では特定の文字を避ける必要があります。詳細については、
37
ページの「
ファ
イル命名規則
」を参照してください。
脚本が決まっているプロジェクトの切り出し
このタイプのプロジェクトとしては、物語風のプロジェクトや教育プロジェクト、俳優が台本通
りに演じるプロジェクトがあります。この種のプロジェクトでは、 以下の方針が役に立ちます。
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「説明」フィールドを使って個々のショットに名前を付けます。
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切り出しフィールドで数値を自動的に上げます。クリップを切り出すたびに、切り出しフィー
ルドの末尾の数値が自動的に繰り上がるので、素材の内容の切り出しに集中できます。脚本全
体のどこにどのクリップが適合するかを追跡するには、この機能を使用します。
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「
OK
にする」チェックボックスを使用し、編集中に使用するテイクを識別します。第一印象が
大切です。時間が経つと、どのテイクがよかったのかを忘れてしまうことがあります。クリッ
プの取り込みを始める準備ができたら、
「検索」コマンドを使ったり、
「ブラウザ」の「
OK
マー
ク」列を基準にしてクリップを並べ替えたりして、
「
OK
」としてマークされたクリップのみを
選択し、よければそれらのクリップを取り込むことができます。
ドキュメンタリスタイルのプロジェクトの切り出しのヒント
このタイプのプロジェクトには、ドキュメンタリだけでなく、既存の場面、前に記録した素材、
ストック素材、台本のないインタビューなどが素材の大半を占めるプロジェクトも含まれます。
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「プロンプト」チェックボックスを使って、その場でクリップ名を考えて入力します。クリッ
プの内容やプロジェクトでそのクリップを使う場所を表す名前を付けることをお勧めします。
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「プロンプト」ウインドウ(切り出されるクリップの名前を入力するウインドウ)の「注釈」
フィールドを使って、そのクリップが挿入されると思われるシーン番号を入力することができ
ます。こうすれば、後から「ブラウザ」の「注釈」列を基準にしてクリップを並べ替えて、す
べてのクリップをシーン番号ごとに分類することができます。
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特に長いテイクを切り出すときは、マーカーを使います。マーカーが付いていると、後で編集
するときに、ビデオのどの部分が気に入ったのかを思い出すことができます。
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取り込む予定のクリップより多くのクリップを切り出してもかまいません。特に筋書きのない
作品を編集するときは、当初は使う予定のなかった代替のテイクや
B
ロールショットがいつ必
要になるか分かりません。念のために
1
つのリールのすべてのショットを切り出す場合でも、
「
OK
にする」チェックボックスを使って、今すぐ取り込むことが確実なショットをマークする
ことができます。そのほかのオフラインショットは、参考のために、別のビンに入れておくこ
とができます。後でこれらのショットが必要になれば、簡単に選択して取り込むことができ
ます。
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Part IV
切り出し、取り込み、および読み込み