リール名を選択する
古い編集システムでは、
000
から
999
までの
3
桁のリール番号が受け入れられます。互換性を
最大に保つため、この命名規則から始めると良いでしょう。プロジェクトに
1000
以上のテープ
が関連しない場合、このリール命名規則で十分です。
リール名の数字を使用して、さまざまなことを表すことができます。たとえば、最初の桁を使用
して特定の場所を表現すれば、
1
カ所につき
100
本のテープを使用できます。
100
から
199
まで
をワシントン
DC
で撮影したテープに、
200
から
299
までをロサンゼルスで撮影したテープに使
用できるのです。一貫した方法を選択し、規則を破る必要がある場合は、そのために確保した数
字を使用します。たとえば、命名規則に適合しないその他のテープ用に
900
から
999
までを確保
します。
参考:業務用ビデオ機器を使って記録されたテープでは、ユーザはカスタム時間番号付きのタイ
ムコードが定義できるので、これをリール名に使うことができます。たとえば、テープ
001
はタ
イムコード
01:00:00:00
で始まり、テープ
022
はタイムコード
22:00:00:00
で始まるというよう
にします。この方法は、テープが
23
本以下である場合に使用できます。
ほとんどの
Mini DV
デバイスではカスタム時間番号を設定できないため、これらのデバイスを使
用する場合は、リール名をテープ自体に書いて、その名前をテープの識別に使うことをお勧めし
ます。
参考:
EDL
に書き出す予定がある場合、使用できるリール名は制限されます。使用している
EDL
形式によって、異なる制限があります。詳細については、
Volume
4
の第
10
章「
EDL
を読み込
む/書き出す」を参照してください。
切り出し時には、以下に注意してください。
Â
簡潔で一意の名前を使用してテープにラベルを付けます。プロダクション中に使用したリール
名が長すぎて複雑である場合は、ポストプロダクションを始めるとき、簡潔で一貫した命名規
則を使用して、テープにラベルを付け直さなければならないことがあります。
Â
それぞれのクリップに適切なリール名を割り当ててから、クリップの切り出しと取り込みを行
います。誤ったリール名をクリップに割り当てると、再度取り込むたびに誤ったテープを
「
Final
Cut
Pro
」によって要求されます。クリップのリール名を変更するには、
「ブラウザ」を
使用するか、クリップを選択して「修正」>「タイムコード」と選択します。詳細について
は、
Volume
2
の第
25
章「タイムコードを操作する」を参照してください。
第
16
章
クリップを切り出す
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