異なるサンプルレートとのミキシングとリアルタイムのサンプルレート変換を
使用する
オーディオファイルのサンプルレートとビット深度は、シーケンスの設定と一致しているのが理
想です。
「
Final
Cut
Pro
」でシーケンスを再生する際、サンプルレートの設定がシーケンスと異
なるオーディオファイルのサンプルレートはリアルタイムで変換されます。これはサンプルレー
ト変換と呼ばれ、通常より大きな処理能力を必要とします。リアルタイムのサンプルレート変換
を必要とするクリップ項目は、グリーンのレンダリングバーで表示されます。詳細については、
Volume
3
の第
29
章「レンダリングとビデオ処理の設定」を参照してください。
「
Final
Cut
Pro
」はリアルタイムでサンプルレートを変換できますが、変換によってオーディオ
ミキシングとエフェクトのパフォーマンスが低下する可能性があります。この変換の品質は、
「ユーザ環境設定」ウインドウの「一般」タブにある「オーディオ再生の品質」設定によって制
御されます。高品質の変換を行うと、
「
Final
Cut
Pro
」がリアルタイムにミキシングできるオー
ディオトラックの数は少なくなります。
324
Part IV
切り出し、取り込み、および読み込み
シーケンス内のオーディオのサンプルレートがすべて一致していれば、サンプルレート変換を行
う必要がなく、より多くのオーディオトラックをリアルタイムで再生できます。そのプロジェク
ト用に専門で作曲またはオーディオファイルを作成する担当者がいる場合、設定がシーケンスと
一致したオーディオファイルを準備するよう依頼することができます。
ただし、オーディオクリップがシーケンスの設定と一致しない場合でも、オーディオファイルを
シーケンスのサンプルレートとビット深度に変換すると、再生のパフォーマンスが向上します。