「今取り込む」を使用してテープ全体を取り込む
ビデオカメラかデッキをコンピュータに接続していること、および正しい簡易セットアップを選
択して取り込み先ディスクを指定したことを確認してください。詳細については、
245
ページの
「
切り出しと取り込みの準備が整っているか確認する
」を参照してください。
「今取り込む」を使用するとき、イン点とアウト点を設定する必要はありません。イン点は、
「今
取り込む」ボタンを押したときに決まり、アウト点は、
Esc
キーを押したときか、指定した分単
位の最大時間に達したときに決まります。
282
Part IV
切り出し、取り込み、および読み込み
「今取り込む」を使用して取り込み先ディスクにテープ全体を取り込むには:
1
「切り出しと取り込み」ウインドウの「切り出し」タブで、リール名、説明、その他の切り出し
情報を入力します。
詳細については、
247
ページの第
16
章「
クリップを切り出す
」および
283
ページの「
「今取り
込む」の自動ファイル命名について
」を参照してください。
参考:テープ全体を取り込むので、
「切り出し」タブの一部のフィールドは適用されません。そ
のようなフィールドは空白にしてください。
2
「取り込み設定」タブをクリックし、「取り込み先ディスク」ボタンをクリックします。
3
「取り込み先ディスク」ダイアログで「“今取り込む”の制限時間」チェックボックスを選択しま
す。次に、テープの最大継続時間を分単位で入力します。安全を期するため、数分長くすること
ができます。また、
281
ページの「
「今取り込む」処理の継続時間を制限する
」の手順で行うこ
ともできます。
4
テープを先頭まで巻き戻します。以下のいずれかの操作を行います:
Â
VTR
かビデオカメラの巻き戻しボタンを押します。
Â
「切り出しと取り込み」ウインドウで「 巻き戻し」ボタンをクリックします。
5
取り込みを始める準備が整ったら、次のうちいずれかを実行します。
Â
「再生」ボタンをクリックします。
Â
スペースバーを押します。
6
「今取り込む」ボタンをクリックします。
取り込み先ディスクへのメディアファイルの取り込みが「
Final
Cut
Pro
」で始まります。
7
Esc
キーを押して取り込みを中止するか、「
“今取り込む”の制限時間」フィールドの最大時間に
達して「
Final
Cut
Pro
」で自動的に中止されるまで待機します。
「
Final
Cut
Pro
」で取り込みが中止されると、クリップが切り出しビンに表示されます。新しい
クリップは、取り込んだメディアファイルを参照します。
8
「ブラウザ」でクリップをダブルクリックし、
「ビューア」でクリップを開きます。
9
クリップを簡単に再生して適切に再生されるかどうか確認し、取り込む必要があるトラック(ビ
デオ、複数のオーディオチャンネル、適切なタイムコード)すべてが含まれていることを確認し
ます。
∏
ヒント:「ブラウザ」でクリップを選択して「表示」>「
Finder
に表示」と選択すると、クリッ
プのメディアファイルを簡単に見つけることができます。
第
17
章
素材をディスクに取り込む
283
IIIIV
V
V
V
DV
開始/停止の検出を使って自動的にサブクリップを作成する
DV
形式(
DV
、
DVCAM
、
DVCPRO
、
DVCPRO 50
、
DVCPRO HD
)を使用している場合は、ビデ
オカメラの停止と開始を行うたびにビデオフレームに組み込まれる開始/停止メタデータからサ
ブクリップを自動的に作成できます。この
DV
開始/停止メタデータは、取り込まれてメディア
ファイルに保存されます。
「
Final
Cut
Pro
」では、開始/停止の各マーカー(組み込みフラグと呼
ぶこともあります)の位置を識別して、クリップに自動的にマーカーを配置することができます。
サブクリップの作成には、このマーカーを使用できます。
参考:
DV
開始/停止メタデータはタイムコードではありません。素材のビデオデータに記録さ
れる、日における時間の独自のメタデータです。あるショットから別のショットでこの時間情報
が急激にジャンプすると、
「
Final
Cut
Pro
」はショットが変わったことを認識し、クリップのそ
のポイントにマーカーを配置することができます。