バッチ取り込みの前に
バッチ取り込みは自動処理なので、設定と環境設定が正しいことを確認してから始めてくださ
い。以下に注意してください。
Â
タイムコードの途切れ: テープを切り出すときは、タイムコードの途切れに注意します。
DV
テープを取り込む場合は、タイムコードの途切れがあるために
00:00:00:00
にリセットされる
タイムコードを境にして、リール番号を分ける必要があります。タイムコードの途切れがある
テープの切り出しについては、
268
ページの「
タイムコード番号の重複があるテープを切り出
す
」を参照してください。
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取り込みプリセット: 指定した取り込みプリセットが正しいことを確認してください。バッチ
取り込みが始まった後で、これらの設定を変更することはできません。詳細については、
Volume
4
の第
26
章「デバイスコントロール設定およびプリセット」を参照してください。
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取り込み先ディスク設定: すべてのバッチ取り込みメディアで必要となる取り込み先ディス
ク容量を予想し、取り込み先ディスクを適切にセットアップできるようにします。
「切り出し
と取り込み」ウインドウで「取り込み設定」タブをクリックし、
「取り込み先ディスク」ボタ
ンの横に表示される空き容量を確認します。
「バッチ取り込み」ダイアログに表示される必要
な空き容量とこの値を比較します。
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多数のクリップを取り込んでおり、指定した最初の取り込み先ディスクがいっぱいになりそ
うな 場合 は、必 ず追 加の取 り込 み先 ディス クを 選択 してお きま す。こ の方 法で は、
「
Final
Cut
Pro
」が別のディスクにメディアファイルを自動的に書き込み始めることができ、
バッチ取り込み処理が中断しません。
Â
取り込み先ディスクを
1
つしか選択していない場合は、取り込み先ディスクにバッチ取り込
み操作用の十分な余裕があることを確認します。
取り込み先ディスクの指定については、
165
ページの「
取り込み先ディスクを指定する
」を参
照してください。
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クリップとメディアのファイル名: クリップを切り出しているときに、複数のクリップに誤っ
て同じ名前を付けてしまうことがあります。バッチ取り込みするときは、同一取り込み先ディ
スクの同じフォルダにあるすべてのクリップで、ファイル名を一意にする必要があります。ク
リップ名がファイル名として使用されるので、重複するクリップ名を変更してから取り込まな
いと、取り込み中にメディアファイル名の矛盾が生じます。
「
Final
Cut
Pro
」では、メディア
ファイル名の矛盾が次の方法で処理されます:
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同じ名前の
2
つのクリップが含まれたバッチ取り込みを設定すると、どちらか一方のクリッ
プ名を変更するように求めるダイアログが表示されます。
Â
取り込むクリップに使用されているファイル名が、選択した取り込み先ディスクにある別の
メディアファイルですでに使われている場合は、ダイアログが表示されます。このダイアロ
グでは、新しいクリップの名前を変更するか、取り込みをスキップするか、同じ名前の新し
いメディアファイルで古いメディアファイルを置き換えることができます。
参考:取り込み中にクリップ名を作成する場合は、後で問題となる可能性がある、特定の特殊
文字を避けてください。詳細については、
37
ページの「
ファイル命名規則
」を参照してくだ
さい。
274
Part IV
切り出し、取り込み、および読み込み