タイムコードがない素材を取り込む
タイムコードがないメディアファイルを取り込む場合、同じイン点とアウト点による、まったく
同じクリップの正確な再取り込みを保証することはできません。より高い解像度でクリップを取
り込むこと、またはメディアファイルが関連していないアーカイブ済みプロジェクトを再作成す
ることなど、何らかの理由により、このようなクリップを再度取り込む必要がある場合は、再取
り込みした素材がまったく同じであることはなく、クリップを自動的にバッチ取り込みすること
はできません。
素材をデジタルで(たとえば
DV
形式を使用して)取得することが多くなっているので、アナロ
グのタイムコードがない素材を取り込むことは少なくなってきました。タイムコードがないテー
プから取り込むことを避ける方法として、
DV
、
Betacam SP
、
Digital Betacam
などのタイムコー
ド付きの形式に素材をまず転送し、デバイスコントロールを使用してタイムコード付きテープか
ら素材を取り込むことが挙げられます。タイムコードがない形式からタイムコード付きの形式に
素材を転送することについては、
306
ページの「
デバイスコントロールを使用せずにオーディオ
装置から取り込む
」を参照してください。タイムコードがないビデオとオーディオの素材に、同
じコンセプトを適用できます。
タイムコードかデバイスコントロールがない素材を手動で取り込む必要がある場合は、以下に
注意してください。
Â
出力するときと同じ解像度でメディアを取り込んでください:
VTR
をリモートコントロールで
きず、取り込み中にタイムコードの精度を利用できず、同じイン点とアウト点を使用してク
リップを正確に再度取り込むことはできないため、プロジェクトを出力する解像度でクリップ
を取り込む必要があります。そうすれば、後で手動で再度取り込む必要がなくなります。
Â
タイムコードがないすべてのメディアファイルをバックアップしてください: クリップのメ
ディアファイルをバックアップしておけば、ソース素材をいつでも再編集することができま
す。ビデオクリップは大量のディスク容量を占有するため、ストリーミングテープ(
Data DAT
、
Mammoth
、
DLT
、
AIT
、
VXA
など)
、
CD-ROM
、
DVD-RAM
などの大容量バックアップ形式を
使用する必要があります。
手動でメディアを取り込むには、ビデオデバイスの再生ボタンを押した後、
「切り出しと取り込み」
ウインドウの「今取り込む」ボタンをクリックします。取り込みを中止する場合は、
Esc
キーを押
します。詳細については、次の
287
ページの「
制御不可能なデバイスを使って取り込む
」を参照
してください。
第
17
章
素材をディスクに取り込む
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IIIIV
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