波形表示部をズームインする/ズームアウトする
「ビューア」でオーディオクリップを移動する操作は、
「ビデオ」タブでビデオクリップを移動す
る操作とほとんど同じです。ただし、いくつかの付加的な機能を知っておく必要があります。
「ビデオ」タブでクリップの中を移動するときは、再生ヘッドの位置にある現在のフレームしか
表示されません。そのフレームにズームインすると画像が拡大されますが、時間軸上の位置は変
わりません。オーディオタブの波形の動作はこれと異なります。波形はオーディオクリップ全体
を表しているので、タイムライン上のクリップ内を移動するときと同じように、波形の上を移動
することができます。波形の上を移動すると、波形表示部の下にあるスクラバー・バーの再生
ヘッドが波形上の再生ヘッドと連動します。
「ビューア」のスクラバー・バーは、常に「ビューア」のクリップの継続時間全体を表します。一
方、波形表示部の上のルーラの動きは制約を受けません。波形表示部の下にあるズームコント
ロールとズームスライダを使って、
「ビューア」の波形表示部をズームインしたりズームアウト
したりすることができます。この操作によってオーディオルーラも拡大または縮小され、オー
ディオクリップの波形を細かく見たり、大まかに見たりすることができます。クリップのビデオ
トラックで表示できる最小単位は
1
フレームですが、クリップのオーディオ波形は、最小
1/100
フレームの単位で表示することができます。
「ステレオ」オーディオタブ
オーディオトラック
a1
オーディオトラック
a2
第
17
章
オーディオ編集の基本
295
IIIIIIII
参考:このセクションでは「ビューア」のオーディオタブでズームインを行う方法を説明してい
ますが、ここでの説明は、
「タイムライン」でシーケンスクリップの波形表示をズームインした
りズームアウトしたりするときにも使用できます。
ズームコントロールを使ってオーディオ波形をズームイン/ズームアウトするには:
m
ズームコントロールをクリックまたはドラッグし、波形表示部に表示されている部分を中心にし
てズームインまたはズームアウトします。
コントロールの右側をクリックするとズームアウトされ、表示されるクリップの継続時間が長く
なり、左側をクリックするとズームインされ、より細かい部分が表示されます。
ズームスライダを使ってオーディオ波形をズームインまたはズームアウトするには、以下のいず
れかの操作を行います:
m
ズームスライダのいずれか一端のツマミをドラッグすると、 表示の両端を同時に調整できます。
再生ヘッドが表示されている場合、それはズーム操作の間、中心位置にとどまります。再生ヘッ
ドが表示されていない場合は、「タイムライン」の可視領域が中心位置にとどまります。
m
Shift
キーを押したまま、ズームスライダで選んだ端を基準に、もう片方の端は固定したまま、一
方のツマミをドラッグします。
メニューコマンドまたはキーボードショートカットを使ってオーディオクリップの波形をズー
ムインまたはズームアウトする場合は、ズームしている間、表示される波形の中心は変わりま
せん。
キーボードショートカットまたはメニューコマンドを使ってオーディオ波形をズームイン/
ズームアウトするには:
1
波形上のズームの中心にしたい位置に再生ヘッドを移動します。
2
以下のいずれかの操作を行います:
Â
ズームインする:
「表示」>「ズームイン」と選択するか、コマンドキーを押したまま^(キャ
レット)キーを押します。
コマンドキーを押したままテンキーのプラス記号キー(+)を繰り返し押すと、表示倍率が高
くなり、最終的にはオーディオクリップのフレーム全体が表示されます。
Â
ズームアウトする: 「表示」>「ズームアウト」と選択するか、コマンドキーを押したまま−
(マイナス記号)キーを押します。
ズームアウトすると、詳細は見えなくなりますが、オーディオクリップのより多くの波形が表
示されるようになります。クリップ全体が波形表示部に表示されたところがズームアウトの限
界です。
ズームコントロール
ズームスライダ
296
Part II
ラフ編集