トリム編集に関係するコントロール
トリム操作を行う前に、実行が必要な操作に対して、以下のコントロールが正しく設定されてい
ることを確認してください。
「リンクされた選択」
同じメディアファイルを参照するクリップ項目は、「タイムライン」に組み込むとき、相互にリ
ンクされています。関連していないクリップ項目をリンクし、同期を維持した状態で同時に操作
することもできます。
必要に応じて、リンクされた選択をオンの状態に保ったり一時的にオフにすることができるので
便利です。リンクされた選択を一時的にオフにするには、
「タイムライン」で
Option
キーを押
したままクリップ項目の選択やトリムを行います。これによって、クリップ項目が相互にリンク
されていても、
1
つずつ調整できます。この方法は、オーディオのイン点またはアウト点がビデ
オのイン点またはアウト点と異なるスプリット編集を作成するときに役立ちます。
「スナップ」
スナップがオンになっていると、「タイムライン」または「ビューア」で編集点をドラッグした
ときに、その編集点が、イン点またはアウト点、マーカー、キーフレーム、再生ヘッド、および
ほかのトラック上の編集点で止まります。これは、シーケンス上の別の項目に編集項目をすばや
くそろえるときに便利です。スナップのオンとオフはいつでも切り替えることができます。編集
点やクリップのドラッグ中でも同様です。スナップのオンとオフを切り替えるには、
「表示」>
「スナップ」と選択する、
N
キーを押す、または「タイムライン」の「スナップ」ボタンをクリッ
クする方法があります。詳細については、
189
ページの「
「タイムライン」の点にスナップさせ
る
」を参照してください。
ロックされたトラック
「リップル」ツールを使用したトリム操作は、ロックされていないトラックのクリップ項目のみ
に反映されます。トリミングの最中に誤って変更されることがないようにしたいクリップ項目が
特定のトラックにある場合は、シーケンス上のこのトラックをロックして変更されないように保
護することができます。
ロックされたトラック上にあるリンクされた項目は、リンクされているほかのクリップ項目を移
動しても影響を受けません。たとえば、ロックされたトラックのオーディオ項目にリンクされて
いるビデオ項目を選択してトリムする場合、ビデオ項目を移動してもオーディオ項目は移動しな
いため、このビデオ項目とオーディオ項目は非同期になります。
ここをクリックすると、
「リンクされた選択」
オプションのオンとオフを
切り替えることができます。
ここをクリックすると、
スナップのオンとオフを
切り替えることができます。
344
Part III
編集を微調整する
詳細については、
128
ページの「
編集または変更を防ぐためにトラックをロックする
」を参照し
てください。クリップ項目の同期の詳細については、
213
ページの第
14
章「
ビデオとオーディ
オの同期を取ってリンクする/編集する
」および
334
ページの「
「リップル」ツールによる編集
のヒント
」を参照してください。
コマンドキーを使ってドラッグ速度を落とす
シーケンス上の編集点やクリップを少しだけ動かすときは、コマンドキーを使うと便利です。ク
リップや編集点をドラッグしてトリミング操作を行う場合、マウスを動かす速度と変更する項目
が動く速度の比率は、
「ビューア」、
「キャンバス」または「タイムライン」のズームレベルによっ
て変わります。ズームアウトしすぎたために目的のフレームを選択してトリムすることが難しく
なった場合は、項目をドラッグし始めた後でコマンドキーを押せば、ズームレベルに関係なく、
マウスの動きと項目の動きを一対一に対応させて項目を少しずつ動かすことができます。
たとえば、「ロール」ツールを使って編集点をドラッグし始めた後でコマンドキーを押し続ける
と、ドラッグしたときに編集点が動く速度が非常に遅くなります。