「タイムライン」上でリップル編集を実行する
「リップル」ツールを使って「タイムライン」上でクリップの継続時間を調整する場合、必ず
「
Final
Cut
Pro
」が新しいクリップのアウト点をプレビューする位置に注意してください。クリッ
プのイン点を調整する場合でも、クリップのアウト点の位置には常に注意が必要です。
重要:
「タイムライン」上で「リップル」ツールを使ってクリップのイン点を調整するときに、ク
リップのイン点が「タイムライン」上を移動し、クリップの継続時間がイン点とアウト点の両方
から変わるように見えますが、
実際はそうではありません。
「タイムライン」上のクリップのイン
点の位置は、リップル編集後に変わることはありません。「
Final
Cut
Pro
」は実際には、次の
2
つのことを同時に表示しています:
Â
クリップがトリムされる継続時間
Â
リップル編集の実行によって生じる新しいアウト点
クリップのアウト点を
トリムする量
リップル編集前のクリップ
C
と
D
の位置
編集前
クリップ
C
と
D
は、「タイムライン」上で
前寄りの位置になります。
クリップ
B
の継続時間は
短くなっています。
編集後
328
Part III
編集を微調整する
「タイムライン」でリップル編集を実行するには:
1
「ツール」パレットから「リップル」ツールを選択します(または
R
キーを
2
回押します)
。
2
クリップ項目の境界近くをクリックして、クリップ項目のイン点またはアウト点を選択します。
「リップル」ツールの方向が変わり、選択しようとしているクリップ項目の境界線を表示します。
「リンクされた選択」がオンになっている場合、リンクされたクリップ項目の編集点も選択され
ます。詳細については、
344
ページの「
トリムする編集項目やクリップを選択する
」を参照して
ください。
3
以下のいずれかの操作を行います:
Â
左大カッコ(
[
)キーを押して、選択したクリップ内の編集点を
1
フレーム前に移動します。
Â
右大カッコ(
]
)キーを押して、選択したクリップ内の編集点を
1
フレーム後ろに移動します。
参考:
Shift
+
[
キー、または
Shift
+
]
キーを押して、 選択した編集点を一度に
5
フレーム移動
することもできます。フレーム数は、
「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タブにある「複
数フレームのトリムサイズ」フィールドで調節できます。
Â
+(プラス)か−(マイナス)に続けて、現在の編集に追加するフレーム数か現在の編集から
差し引くフレーム数を入力し、
Return
キーを押します。
Â
シーケンス内の編集点をドラッグして、クリップを拡張したり、縮小したりします。「タイム
ライン」上でプレビューされるクリップの境界線に注意してください。
「リップル」ツールでクリップを調整している間、
「キャンバス」は
2
フレーム表示になり、先行
クリップのアウト点が左に、後続クリップのイン点が右に表示されます(
405
ページの「
「キャ
ンバス」の
2
フレーム表示について
」も参照してください)
。
トリムされている編集点
このクリップのアウト点が
調整されています。
このクリップのイン点は
同じままで、調整されて
いません。
第
18
章
スリップ、スライド、リップル、およびロール編集を実行する
329
IIIIIIIIIIII
この
2
フレームを使って、編集点を置く場所を正確に決めます。
編集点より後のすべてのクリップ項目が左か右に移動して、クリップの新しい継続時間に対応し
ます。