Final Cut Pro 6 - 「リップル」ツールによる非対称トリミング

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「リップル」ツールによる非対称トリミング

非対称トリミングにより、反対方向のさまざまなトラックのクリップ項目で複数の編集点を同時

にリップル編集できます。たとえば、あるビデオクリップ項目のアウト点を

2

秒延長したいとし

ます。ビデオクリップ項目だけを延長してこれを実行すると、他のトラック上に

2

秒間のギャッ

プが生じます。他のトラック上のクリップ項目のイン点を選択して非対称トリミングを使用する

と、各クリップ項目のイン点を延長できると同時に、クリップ項目の開始を

2

秒早めることがで

きます。その結果、ビデオクリップ項目は

2

秒長くなり、オーディオクリップ項目は

2

秒長いた

め、ギャップが埋まります。

非対称トリミングは、

2

つのとなり合ったシーケンスクリップ間にスプリット編集を作成するの

に便利な方法ですが、この機能をオーディオのみおよびビデオのみのクリップ項目に使うことも

できます。

非対称トリミングは、「タイムライン」または「トリム編集」ウインドウで行うことができます。

ヒント:非対称トリミングを多用する場合、

Shift

L

キーを押すか、または「タイムライン」の

右上の「リンクされた選択」ボタンをクリックして、「リンクされた選択」をオフにすると便利

なことがあります。「リンクされた選択」の詳細については、

213

ページの第

14

章「

ビデオと

オーディオの同期を取ってリンクする/編集する

」を参照してください。

非対称編集を使ってスプリット編集を作成するには:

1

「リップル」ツールを選択します。

2

Option

キーを押したまま、ビデオクリップのアウト点をクリックして選択します。

編集点の選択中に

Option

キーを押したままにして、そのクリップにリンクしたほかの項目は無

視して、その編集点だけを選択します。

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18

スリップ、スライド、リップル、およびロール編集を実行する

333

IIIIIIIIIIII

3

コマンドキーを押したまま、となりのオーディオクリップのイン点をクリックします。

編集点の選択中にコマンドキーを押したままにすると、前に選択した編集点の選択を解除せずに

現在の選択に編集点を追加できます。

4

「リップル」ツールを使用して、上記の選択をトリムします。

ビデオおよびオーディオ編集点が反対方向に移動して、スプリット編集が作成されます。オー

ディオとビデオの同期が両方のクリップで保たれます。

先行ビデオクリップの

現在のアウト点

後続オーディオクリップの

イン点

意図した

ビデオ編集点

操作前

このクリップは

同じ長さのままです。

後続オーディオクリップは、
イン点からトリムされ

短くなっています。

先行ビデオクリップは、

アウト点からトリムされ

短くなっています。

このクリップは
同じ長さのままです。

操作後

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Part III

編集を微調整する

参考:この例では、ステレオペアオーディオクリップ項目のイン点をコマンドキーを押したまま

クリックすると、両方のオーディオ項目が選択部分に追加されます。コマンドキーと

Option

キー

を押したままオーディオ項目を単独でクリックすると、それにリンクしたほかのオーディオ項目

を含まずに、現在の選択にオーディオ項目を個々に追加することもできます。この機能は、

「タイ

ムライン」内で多数のオーディオ項目が単一のビデオ項目にリンクしているようなクリップの場

合に特に便利です。

「ロール」ツールを使って、カットする個所を変更する

ロール編集では、

2

つのとなり合うクリップのアウト点とイン点を同時に調整します。

2

つのク

リップを「タイムライン」上に置きたいが、カット点を変更したい場合に「ロール」ツールを使

うことができます。その結果、

「タイムライン」上でクリップはまったく移動せず、

2

つのクリッ

プ間の編集点だけが移動します。これは双方向の編集で、

2

つのクリップの編集点が同時に影響

を受け、最初のクリップのアウト点と次のクリップのイン点が両方ともロール編集により調整さ

れます。ただし、シーケンス内のその他のクリップは影響を受けません。

参考:ロール編集を実行する場合、シーケンス全体の継続時間は同じままですが、両方のクリッ

プの継続時間が変わります。一方のクリップは長くなり、もう一方のクリップはそれを補うため

に短くなります。つまり、異なるトラック上のリンクされたクリップ項目間で同期の問題が起き

るのを心配する必要がありません。