クリップ時間とソース時間
通常は、メディアファイルのソースタイムコードトラックを表示することをお勧めします。通常
の作業では、プロジェクト中の複数のポイントでオリジナルのソーステープを参照する必要があ
るので、
「
Final
Cut
Pro
」ではデフォルトでソースタイムコードを表示します。ただし、ビデオ
フレームレートとソースタイムコードレートが異なるメディアフィアル(たとえばビデオレート
が
23.98 fps
でタイムコードが
30 fps
)で作業をする場合、実際のソースタイムコードトラック
ではなくビデオフレームレートでカウントするタイムコードを表示したい場合があります。
「
Final
Cut
Pro
」では、これをクリップ時間とよびます。
たとえば、元は
29.97fps
のテープを
23.98fps
(
24p
)でビデオ編集している場合、メディアファ
イルのフレームレートは
23.98fps
ですが、タイムコードトラックは
30fps
で進みます。ビデオ
のフレームレートと合致する
24fps
タイムコードを表示するときは、クリップ時間を表示する必
要があります。
もう
1
つの例は、元は
25 fps
(
PAL
)のテープを
24 fps
のクリップで編集している場合です。こ
の場合、オリジナルの
25fps
タイムコード(ソース時間)を表示するか、
「
Final
Cut
Pro
」に
24fps
タイムコード( クリップ時間)を表示させることができます。
参考:メディアファイルのタイムコードトラックとビデオトラックのレートが同じ場合、ソース
時間とクリップ時間の差はありません。混乱を避けるには、クリップ時間を使用する理由が特に
ない場合は常にソース時間を表示します。
444
Part III
編集を微調整する
重要:
クリップ時間は、メディアファイルやビデオテープのタイムコードに合致するタイムコー
ドを正しく反映しているわけではありません。オリジナルのメディアファイルやテープを参照す
る場合は、クリップ時間は参考になりません。