タイムコード表示オプションを選択する
「
Final
Cut
Pro
」には、以下のようなタイムコード表示オプションがありますが、フレームレー
トによっては使用できないオプションもあります。
Â
ノンドロップフレーム: タイムコードカウンタは、番号をスキップすることなく一定のレート
でカウントを行います。ノンドロップフレームタイムコードは、すべてのフレームレートの表
示オプションとして使用できます。
Â
ドロップフレーム: 分数が
10
で割り切れる場合を除き、
毎分の最初の
1
秒のフレーム
0
とフレー
ム
1
をスキップします。スキップされた番号は、テープに記録されないため、
「
Final
Cut
Pro
」
のタイムコードフィールドには表示されません。ドロップフレームタイムコードは、
29.97 fps
(
NTSC
)メディアファイルの表示オプションとしてのみ使用できます。
Â
60 @ 30:
60 fps
ビデオを
30 fps
のタイムコードで表示します。このオプションは、
30 fps
タ
イムコードを使用する
60 fps
形式(
720p60
など)のタイムコードを表示する場合に使用しま
す。このオプションは、
60 fps
形式を再生できる多くの
VTR
(
DVCPRO HD
デッキなど)に
適合します。各タイムコード値は一対のビデオフレームを意味し、
2
番目のフレームはアスタ
リスク(
*
)によって区別します。このオプションは、
60fps
および
59.94fps
(高精細度)の
メディアファイルにのみで使用可能です。
Â
フレーム: 時、分、秒、フレームではなく、絶対フレームカウントを表示します。このオプ
ションは、すべてのフレームレートで使用可能です。
Â
フィート+フレーム: 「プロジェクトの情報」で割り当てられたデフォルトのフィルム標準を
使用するフィルムフィート/フレームカウンタを表示します。プロジェクトの現在のフィルム
標準を変更するには、「編集」>「プロジェクトの情報」と選択し、
「デフォルトのフィルム標
準」ポップアップメニューからオプションを選びます。
「
Final
Cut
Pro
」では、クリップのタイムコードをタイムコード自体は変更することなく、いく
つかの異なった表示形式で表示できます。たとえば、アニメーターにとっては、
SMPTE
タイム
コードよりも「
Final
Cut
Pro
」では単にフレームと呼ばれている絶対フレームカウンタのほうが
便利でしょう。タイムコード表示は、「ビューア」
、
「キャンバス」
、
「ブラウザ」
、または「タイム
ライン」で簡単に、時、分、秒、およびフレームから絶対フレーム数に変更することができます。
また、いつでも通常のタイムコード表示に戻すことが可能です。
NTSC
映像を使用しない場合、ドロップフレームタイムコード表示のオプションはありません。
ドロップフレームモードは
30 fps
タイムコードにしか存在しないからです。
PAL
(
25
fps
)映像
と
60
fps
高精細度映像には、ノンドロップフレーム表示モードしかありません。ノンドロップ
フレームとは、単に、タイムコードカウンタが番号をスキップすることなく一定のレートでカウ
ントを行うという意味です。「ノンドロップフレーム」とは、
「通常の」タイムコード表示と考え
てよいでしょう。ほとんどの場合、タイムコードをノンドロップフレーム(通常のタイムコード
カウント)として表示するか、フレーム(絶対フレームカウンタ)として表示するかのオプショ
ンしかありません。
442
Part III
編集を微調整する
タイムコード表示形式を変更するには:
m
「ビューア」、
「キャンバス」、
「タイムライン」
、または「ブラウザ」で、
Control
キーを押したま
まタイムコードフィールドをクリックし、ショートカットメニューから使用可能なタイムコード
表示オプションを選択します。
重要:
クリップのタイムコード表示を変更しても、メディアファイルの実際のタイムコードト
ラックは変更されません。
ドロップフレームタイムコードとノンドロップフレームタイムコードのどちらを表示するかを
決めるには:
Â
ノンドロップフレームタイムコードは、秒フィールドとフレームフィールドの間がコロン(
:
)
で区切られています。
01:22:45:26
Â
ドロップフレームタイムコードは、秒フィールドとフレームフィールドの間がセミコロン(
;
)
で区切られています。
01:22:45;26