Final Cut Pro 6 - トランジションエディタのコントロール

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トランジションエディタのコントロール

「タイムライン」または「ブラウザ」の「エフェクト」タブでトランジションをダブルクリック

すると、

「ビューア」で、そのトランジション専用のタブが開きます。このトランジションエディ

タウインドウには、

「ロード」された、または開かれたトランジションが表示されるので、その

トランジションの設定を確認したり変更したりすることができます。

以下は、すべてのトランジションに共通する情報と編集点コントロールです。

継続時間フィールド

このタイムコードフィールドには、トランジションの現在の継続時間が表示されます。この

フィールドの値を変更すると、編集点で使用できるオーバーラップするフレームの最大量まで、

適用するトランジションの継続時間を短縮したり伸ばしたりすることができます。

「タイムライ

ン」で継続時間を変更する方法については、

382

ページの「

「タイムライン」でトランジション

の継続時間を変更する

」を参照してください。)

継続時間がどのように変わるかは、トランジションの配置によって異なります。トランジション

が編集点の前にある場合は、継続時間の変更によって、編集点の左側のクリップ、つまり先行ク

リップが影響を受けます。トランジションが編集点の上にある場合は、継続時間の変更によって、

編集点の両側のクリップが影響を受けます。トランジションが編集点の後ろにある場合は、継続

時間の変更によって、編集点の右側のクリップ、つまり後続クリップが影響を受けます。

最近使ったクリップ

ポップアップメニュー

配置ボタン

トランジションの名前が

付いたタブ

「開始」スライダ

(右側にパーセントで表示)

エフェクト(それぞれの

トランジションに固有)

継続時間フィールド

ドラッグハンド

「終了」スライダ
(右側にパーセントで表示)

リセットボタン

トランジションの反転ボタン

ルーラ

トランジション

継続時間フィールド

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22

トランジションエディタを使ってトランジションを微調整する

397

IIIIIIIIIIII

配置ボタン

選択されているボタンは、トランジションの現在の配置を示します。トランジションを移動する

方向に十分な数のオーバーラップフレームがあれば、ボタンをクリックして、トランジションの

配置を変えることができます。

最近使ったクリップポップアップメニュー

このコントロールを使うと、最近使ったクリップのリストの中からクリップを選ぶことができま

す。このリストにクリップが追加されるのは、

「ビューア」でクリップが開かれたときではなく、

「ビューア」でこのクリップが別のクリップに置き換えられたときです。

「ビューア」で最後に置

き換えられたクリップがリストの一番上に表示されます。

デフォルトでは、このリストに表示されるクリップの最大数は

10

です。この数は「ユーザ環境

設定」ウインドウの「一般」タブで変更できます。詳細については、

Volume

4

の第

23

章「設

定と環境設定を選択する」を参照してください。

クリップが最大数に達すると、

「ビューア」でクリップが置き換えられるたびにリストの一番下

のクリップが削除されます。

ドラッグハンド

現在のトランジションを「タイムライン」のシーケンス上の別の編集点に付加したい場合は、そ

のトランジションをシーケンス上の目的の位置にドラッグすることができます。「ブラウザ」や

「タイムライン」のシーケンスで開かれたトランジションの場合も、この操作を実行できます。

配置ボタン

最近使ったクリップ

ポップアップメニュー

ドラッグハンド

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398

Part III

編集を微調整する

ルーラ

ルーラは、シーケンス上のトランジションの周囲のフレームを拡大して表示します。トランジ

ションエディタのルーラと再生ヘッドは、

「タイムライン」のルーラおよび再生ヘッドと連動し

ます。ルーラの時間目盛りは、

「ズームイン」ツールと「ズームアウト」ツールを使用したり、コ

マンドキーを押したままテンキーの+(プラス)キーを押すかコマンドキーを押したままテン

キーの−(マイナス)キーを押したりして変更できます。

先行クリップと後続クリップののりしろ

「タイムライン」ではトランジションが同じトラック上の重なり合う

2

つのクリップとして表示

されますが、トランジションエディタでは別の方法で表示されます。先行クリップとそのアウト

点は一番上のトラックに表示され、後続クリップとそのイン点は一番下のトラックに表示され、

トランジションは

2

つのトラックの間のトラックに表示されます。

先行クリップのアウト点も後続クリップのイン点ものりしろであり、これをドラッグすることに

よってリップル編集を実行し、

「タイムライン」のシーケンス上のクリップの編集点を変更する

ことができます。

(リップル編集では、クリップのイン点またはアウト点を変更することによっ

て、クリップの長さを変更します。リップル編集では、編集済みシーケンスにギャップが生じま

せん。詳細については、

407

ページの「

リップル編集を実行してトランジション内のクリップの

長さを調整する

」を参照してください。)

開始、停止、編集ののりしろ付きのトランジションバー

トランジションは、ドラッグできる開始点と終了点が付属したバーとして表示されます。トラン

ジションの配置に応じて、編集点は、このバーの右、中央または左に表示されます。

ルーラ

先行クリップ

後続クリップ

トランジションバーの

中央にある編集点

移動可能な開始点が付いた

トランジションバー

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22

トランジションエディタを使ってトランジションを微調整する

399

IIIIIIIIIIII

トランジションバーの中央をドラッグすると、シーケンス上の

2

つのクリップの間の編集点が移

動するロール編集が行われます。トランジションのどちらか一方の端をドラッグすると、トラン

ジションが短縮または延長されます。

参考:ロール編集では、

2

つのクリップが共有する編集点の位置が移動します。移動のときは、

前のクリップのアウト点と後ろのクリップのイン点が同時に移動します。この動作のことをロー

ルといいます。この操作では、シーケンス上の編集点の位置が変化すると同時に、両方のクリッ

プの継続時間も変化します。詳細については、

334

ページの「

「ロール」ツールを使って、カッ

トする個所を変更する

」を参照してください。

トランジションの開始点および終了点の進行率

これらのスライダを使用して、トランジションの開始点および終了点のエフェクトの進行率を設

定することができます。たとえば、エッジワイプを使っている場合は、デフォルトの開始点進行

率が

0%

であるため、開始点ではワイプの境界が画像の左端に置かれ、先行クリップ全体が表示

されます。

ワイプの中央にある編集点では、ワイプが

50%

まで進行し、ワイプの境界は画像の中央に移動

します。この状態では、左側に後続クリップの半分、右側に先行クリップの半分が表示されます。

エッジワイプトランジションの
開始点

エッジワイプトランジションの
中央

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400

Part III

編集を微調整する

トランジションが終了する編集項目の末尾では、デフォルトの終了点進行率が

100%

であるた

め、ワイプの境界は画面の右端に移動し、後続クリップ全体が表示されます。

トランジションの開始点および終了点の進行率を変えることができます。 シーケンスを

EDL

して書き出して、別の編集システムに読み込む場合は、この方法でスプリットスクリーンエフェ

クトを作成すると、うまく機能します。

EDL

の書き出しの詳細については、

Volume

4

の第

10

EDL

を読み込む/書き出す」を参照してください。

たとえば、開始点と終了点の両方を

50

%に設定できます。その場合は、トランジションの開始

点でスプリットスクリーンエフェクトが作成され、先行クリップの半分と後続クリップの半分が

同時に表示され、トランジションの継続時間にわたってその表示が継続します。

エッジワイプトランジションの
終了点の付近

開始点の進行率が

50%

に設定された

エッジワイプトランジションの
開始点

「キャンバス」に表示された

トランジションの開始点

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22

トランジションエディタを使ってトランジションを微調整する

401

IIIIIIIIIIII

トランジションが終了すると、後続クリップ全体が表示されます。

トランジションの反転ボタン

一部のトランジションエフェクトでは、デフォルトの進行方向が決まっています。たとえば、ワ

イプは左から右へ進行し、クロックワイプの境界は時計方向に回転し、

3D

スピントランジショ

ンでは先行クリップが回転しながら右へ押し出されます。

エフェクトの方向を反転するには、トランジションの反転ボタンをクリックします。上の例の方

向を反転させると、ワイプは右から左へ移動し、クロックワイプは反時計方向に回転し、

3D

ピントランジションでは後続クリップが回転しながら右から左へ入ってきます。

終了点の進行率が

50%

設定されたエッジワイプト

ランジションの終了点

「キャンバス」に表示された

トランジションの終了点。
トランジション全体で

スプリットスクリーン
エフェクトが継続します。

トランジションの反転ボタン

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402

Part III

編集を微調整する

「リセット」ボタン

クリックすると、トランジションのパラメータがすべてデフォルト値にリセットされます。

カスタムのパラメータ

エフェクトをカスタマイズできるように、多くのトランジションには追加のパラメータがありま

す。これらのパラメータは、情報のコントロールの下に表示されます。設定項目には、エフェク

トの中心点、トランジションの境界の幅、境界の色とぼかしの度合いなどがあります。複雑なト

ランジションでは、より手の込んだエフェクトを付加できます。