Final Cut Pro 6 - 「トリム編集」ウインドウのコントロール

background image

「トリム編集」ウインドウのコントロール

「トリム編集」ウインドウを使用する前に、コントロールに慣れておいたほうがよいでしょう。

Â

現在のシーケンスのタイムコード: シーケンス上の現在表示されている編集点のタイムコー

ド番号を表示します。+(プラス)か−(マイナス)に続けてタイムコードの継続時間を入力

し、現在のモード(リップルかロール)を使用して編集点を左右に調整します。

Â

トラックポップアップメニュー: 複数の編集点を選択した場合は、このメニューで「トリム編

集」ウインドウに表示するトラックを選ぶことができます。表示するトラックはいつでも変え

ることができます。

Â

緑色のバー: 実行しようとしているトリム操作の種類を示します。

Â

左側(先行クリップの上)に表示されるとき: 先行クリップのアウト点に対するリップル編集

Â

右側(後続クリップの上)に表示されるとき: 後続クリップのイン点に対するリップル編集

Â

両側に表示されるとき: 両方のクリップの間の編集点に対するロール編集

これらの操作を切り替えるには、

U

キーを押すか、「トリム編集」ウインドウの操作に対応す

る部分をクリックします(

365

ページの「

「トリム編集」ウインドウで編集項目をトリムする

の説明を参照)。

Â

スクラバー・バー: スクラバー・バーは、

2

つの「ビューア」エリアの幅全体にわたり、

「トリ

ム編集」ウインドウのビデオイメージの下に表示されます。クリップをスクラブ再生する、つ

まり、クリップやシーケンスの中を移動しながら再生するには、スクラバー・バー上で再生

ヘッドをドラッグします。スクラバー・バー内の任意の位置をクリックすると、再生ヘッドを

その位置に即座に移動することができます。

走行制御コントロール

トラックポップアップメニュー

後続クリップ用の

再生コントロール

先行クリップ用の
再生コントロール

先行クリップ

後続クリップ

緑色のバー

トリムボタン

現在のシーケンスのタイムコード

シャトルコントロール

シャトルコントロール

スクラバー・バー

ジョグコントロール

background image

20

トリム編集ウインドウを使ってクリップをトリムする

361

IIIIIIIIIIII

Â

ジョグコントロール: ジョグコントロールを使用すると、マウスの動きと再生ヘッドの動きが

1

1

で対応しているので、自分の手で実際に動かしているかのように再生ヘッドを動かすこ

とができます。詳細については、

Volume

1

の第

6

章「ビューアの基本」を参照してください。

Volume

1

の第

7

章「キャンバスの基本」にも関連情報が記載されています。

Â

シャトルコントロール: このコントロールを使うと、高速から低速までのさまざまな速度で、

クリップやシーケンスを再生することができます。早送り再生するにはスライダを右にドラッ

グし、巻き戻し再生するには左にドラッグします。再生速度は、コントロールの中心からスラ

イダまでの距離によって変わります。詳細については、

Volume

1

の第

6

章「ビューアの基本」

を参照してください。

Volume

1

の第

7

章「キャンバスの基本」にも関連情報が記載されてい

ます。

走行制御コントロール

「前の編集点へ移動」ボタンと「次の編集点へ移動」ボタンを使って、

「トリム編集」ウインドウ

に表示するシーケンス上の編集点を変更することができます。その他のコントロールでは、現在

トリムしている編集項目のみを再生し、変更の効果を確認することができます。

Â

前の編集点へ移動: クリックすると、

「トリム編集」ウインドウのアクティブな部分がシーケ

ンス上の前の編集点に変わります。

Â

イン点からアウト点まで再生: クリックすると、先行クリップの先頭から後続クリップの末尾

までの再生が行われます。

Â

編集ループを再生: クリックすると、現在の再生ヘッドの前後が再生されます。再生ヘッドの

どれだけ前からどれだけ後まで再生されるかは、

「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タ

ブの「プレビューのプリロール」と「プレビューのポストロール」の設定によって決まりま

す。

(詳細については、

Volume

4

の第

23

「設定と環境設定を選択する」を参照してください。)

Â

中止: クリックすると再生が停止し、再生ヘッドが編集点の上で停止します。

Â

次の編集点へ移動: クリックすると、

「トリム編集」ウインドウのアクティブな部分がシーケ

ンス上の次の編集点に変わります。

前の編集点へ移動

次の編集点へ移動

編集ループを再生

イン点からアウト点まで

再生

停止

background image

362

Part III

編集を微調整する

各クリップ専用の再生コントロール

これらのコントロールを使って、編集点自体を変更することなく、再生ヘッドを編集点の左また

は右に移動することができます。先行クリップと後続クリップにはそれぞれの再生コントロール

があり、これらは

J

キー、

K

キー、および

L

キーでも制御できます。再生コントロールは表示専

用のコントロールです。再生コントロールで編集点を移動することはできません。

Â

「左」と「右」

: これらのコントロールを使って、

1

フレームずつ順方向または逆方向にジョグ

します。

Â

再生: このコントロールを使って、通常の速度でクリップを再生します。

重要:

スペースバーを押すと「タイムライン」で選択した編集点の周辺が再生されますが、

「ト

リム編集」ウインドウのどちら側を再生するかはスペースバーでは制御できません。詳細につい

ては、

365

ページの「

「トリム編集」ウインドウで後続および先行クリップを再生する

」を参照

してください。

トリムボタン

Â

「順方向にトリム」と「逆方向にトリム」

: これらのボタンをクリックして、イン点とアウト点

の間の継続時間にフレームを追加したり、継続時間からフレームを差し引いたりします。

「−

5

」ボタンと「+

5

」ボタンの値は、

「ユーザ環境設定」ウインドウの「編集」タブで「複

数フレームのトリムサイズ」設定を変更して、さまざまなフレーム数をトリムするように設定

できます。トリムするフレーム数は

1

から

99

までの間で設定できます。詳細については、

Volume

4

の第

23

章「設定と環境設定を選択する」を参照してください。

Â

ダイナミックトリミング: このチェックボックスを選択すると、「ユーザ環境設定」ウインド

ウに移動しなくてもダイナミックトリミングのオン/オフを切り替えることができます。詳細

については、

365

ページの「

「ダイナミック」トリミング

」を参照してください。

再生

ダイナミックトリミング
チェックボックス

「逆方向にトリム」

ボタン

「順方向にトリム」ボタン

background image

20

トリム編集ウインドウを使ってクリップをトリムする

363

IIIIIIIIIIII

先行クリップ部

Â

先行クリップの継続時間: 先行クリップの現在のイン点とアウト点の間の時間を表示します。

トリム編集を行うと、この値は変わります。

Â

先行クリップの再生ヘッドの位置: 再生ヘッドの現在位置に相当するクリップのソースタイ

ムコードを表示します。

Â

アウト点移動: アウト点が移動したフレーム数を示します。

Â

「アウト点をマーク」ボタン: 再生ヘッドの現在位置を先行クリップの新しいアウト点に設定

するときに、これをクリックします。現在のモード(リップル編集またはロール編集)を使っ

てトリム編集が実行されます。

Â

アウト点: 先行クリップの現在のアウト点を表示します。

Â

再生ヘッド: 先行クリップ上の再生ヘッドを使って、クリップの別の場所を探し、そこにすば

やくジャンプすることができます。

先行クリップの

名前

先行クリップの継続時間

先行クリップの

再生ヘッドの位置

アウト点移動

「アウト点をマーク」ボタン

アウト点

再生ヘッド

background image

364

Part III

編集を微調整する

後続クリップ部

Â

後続クリップの継続時間: 後続クリップの現在のイン点とアウト点の間の時間を表示します。

トリム編集を行うと、この値は変わります。

Â

後続クリップの再生ヘッドの位置: 再生ヘッドの現在位置に相当するクリップのソースタイ

ムコードを表示します。

Â

イン点移動: イン点が移動したフレーム数を示します。

Â

「イン点をマーク」ボタン: 再生ヘッドの現在位置を後続クリップの新しいイン点に設定する

ときに、これをクリックします。現在のモード(リップル編集またはロール編集)を使ってト

リム編集が実行されます。

Â

イン点: 後続クリップの現在のイン点を表示します。

Â

再生ヘッド: 後続クリップ上の再生ヘッドを使って、クリップの別の場所にすばやく移動また

はジャンプできます。