ステレオ録音を識別する
オーディオクリップの使用方法を決めるとき、
2
チャンネル録音がステレオ化を意図して録音さ
れたものかどうかを把握する必要があります。一般的には、作品の音声の録音担当者はテープや
オーディオファイルにラベルを付けて、その音がステレオ録音かデュアルチャンネルモノラル録
音か分かるようにします。しかし物事が常に計画通りにいくとは限らず、また、テープに付いて
いるラベルが、必ず内容を完璧に反映しているとは限りません。編集者として、
2
つの録音を区
別する方法を学ぶことは重要です。
28
Part I
オーディオミキシング
ステレオ録音とデュアルモノ録音を区別するいくつかのヒントを、 以下に記載します。
Â
ステレオ録音には、
2
つの個別のトラックが必ずあります。テープにオーディオのトラックが
1
つしかない場合、またはオーディオファイルに
1
つのチャンネルしかない場合、そのオー
ディオはモノラルでありステレオではありません。
参考:
1
チャンネルのオーディオファイルは、ステレオペアの半分である可能性があります。左
右のチャンネルは個別のファイルに入っているので、これらはスプリットステレオファイルと
いいます。通常、ステレオ音声の左右のチャンネルを構成する
2
つのオーディオファイルには、
AudioFile.L
および
AudioFile.R
などのラベルが付いています。
Â
ほとんどすべての音楽、特に商業ベースの音楽は、ステレオでミックスされます。
Â
2
つの(ステレオ)スピーカーを使用して
1
つのクリップを聞きます。それぞれの側が微細に異
なる場合は、おそらくステレオです。それぞれの側が完全に同じ場合は、モノラル録音の可能
性があります。それぞれの側がまったく関連していない場合は、デュアルモノ録音です。