デシベルの単位
オーディオメーターには、デシベル単位のラベルが付いています。オーディオメーターのいくつ
かの基準レベルは、電話が発明された時代から何年にもわたって使用され続け、進化して今日の
システムまでたどり着いています。これらの単位の一部は、旧型の機器にしか適用されません。
現在、ほとんどの業務用機器では
dBu
が使われ、民生用機器では
dBV
が使われています。デジ
タルメーターでは
dBFS
が使われています。
Â
dBm: m はミリワット(
mW
)を表し、電力を測る単位です。
(電力は電圧や電流とは異なりま
すが、その両方に関係します。)
これは初期の電話技術から使われていた標準であり、長期に
わたって業務用オーディオの標準でした。
Â
dBu: この基準レベルは電力ではなく電圧を測定し、
0.775
ボルトの基準レベルを使用します。
業務用オーディオ機器では、ほとんどが
dBm
から
dBu
に置き換わっています。現在ではオー
ディオ回路内の電力負荷は、初期の頃ほどオーディオ機器に関係しなくなったため、u は負荷
のない(unloaded)ことを表しています。
Â
dBV: これも
dBu
のように基準電圧を使用しますが、この場合の基準レベルは
1
ボルトであり、
dBu
の
0.775
ボルトより便利です。
dBV
は家庭用およびセミプロ仕様の機器でよく使用され
ます。
Â
dBFS: この基準はデジタルオーディオレベルを測定するので、ほかの基準とは大きく異なり
ます。デジタルオーディオは、最適信号電圧があるアナログオーディオとは異なり、デジタル
値の範囲全体を均等に適用可能であるため、FS はフルスケール(full-scale)を表しています。
0 dBFS
は歪みなく録音できる、最大のデジタルオーディオ信号です。
dbV
や
dBu
のようなア
ナログオーディオ基準と異なり、
0 dBFS
を上回る余裕部分はありません。デジタルオーディ
オの測定の詳細については、
57
ページの「
オーディオメーターについて
」を参照してください。