オーディオを仕上げる方法
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183
ページ)
Â
複数トラックの書き出し用にオーディオクリップを整理する
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184
ページ)
Â
オーディオトラックを個別のオーディオファイルに書き出す
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185
ページ)
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オーディオ出力グループを
AIFF
ファイルに書き出す
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190
ページ)
Â
マルチチャンネルの
QuickTime
ファイルを書き出す
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195
ページ)
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OMF
オーディオファイルを書き出す
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195
ページ)
Â
オーディオクリップの情報を
EDL
に書き出す
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199
ページ)
Â
DVD
用にオーディオを書き出す
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200
ページ)
オーディオを仕上げる方法
どのような方法でオーディオをミキシングしようとしているのでしょうか。この質問は非常に重
要です。それは、この質問に対する答えが、編集済みシーケンスのオーディオに加える変更の内
容を左右するからです。これには、次の
2
つの選択肢があります:
Â
「
Final
Cut
Pro
」を使用して最終的なミックスを完成する。
Â
オーディオを書き出して、オーディオポストプロダクション業者に加工を委託する。
「
Final
Cut
Pro
」にも高度なオーディオ編集機能がありますが、専門のポストプロダクション業
者にオーディオの加工を依頼すれば、プロのオーディオ編集者とミキサがサウンドトラックを処
理してくれます。
ミキシング専用に音響設計されている部屋でオーディオを加工できるという点も、ポストプロダ
クション業者に依頼する方法のメリットです。さらにオーディオ編集者は、高性能のモニタス
ピーカーやオーディオ機器を使って、オーディオに含まれているあらゆる成分を細大漏らさず聞
くことができるので、オーディオの周波数のレベル調整を安心して任せることができます。
184
Part I
オーディオミキシング
外部の業者に依頼する場合は、音がつながるようにオーディオクリップを編集したり、明らかな
セリフの間違いを修正したりする以外は、編集済みシーケンスのオーディオにできるだけ手を加
えないようにしてください。オーディオにフィルタを付加したり、過剰に編集したりしないでく
ださい。それはオーディオ編集者の仕事です。編集したオーディオトラックを書き出して、オー
ディオ業者の編集者がその後の作業のためにオーディオをシステムに読み込むことができるよう
にします。フィルタの付加、ミキシング、細かい編集は、オーディオ業者が行います。
編集者の多くは、ピクチャトラックとダイアログトラックの編集に重点を置き、音楽、サウンド
エフェクト、およびフォーリーエフェクトのトラックは参照用に一時的なものを入れておきま
す。そして、オーディオクリップの情報を対応するメディアファイルと共に「タイムライン」か
ら書き出します。これで、ミキシングエンジニア、音楽編集者、およびサウンドデザイナは、ムー
ビーのサウンドトラックを「加工」できるようになります。
シーケンスのオーディオトラックをオーディオポストプロダクション作業に引き渡すには、いく
つかの方法があります。オーディオトラックは以下のように書き出すことができます:
Â
それぞれのシーケンストラックを個別のオーディオファイルにする
Â
シーケンスの各チャンネル出力を個別の
AIFF
(
Audio Interchange File Format
)ファイルに
する
Â
マルチチャンネルオーディオ
QuickTime
ファイルにする
Â
独立再生形式の
OMF
(
Open Media Format
)の合成(シーケンス)と埋め込みのオーディオ
メディアにする
Â
EDL
(
Edit Decision List
)とオリジナルのオーディオソーステープを渡す
Â
DVD
用の
AC-3
オーディオファイルにする
参考:オーディオを
DVD
用に書き出す方法の詳細については、
Volume
4
の第
19
章「
DVD
用シーケンスを書き出す」を参照してください。