複数トラックの書き出し用にオーディオクリップを整理する
シーケンス上のオーディオを編集するときは、トラックを整理することが重要です。そうすれば
新しいクリップを組み込むときに対象となるトラックが分かりやすいだけでなく、複数のトラッ
クをミックスして書き出すときの作業もずっとやりやすくなります。
「オーディオミキサ」を最も簡単に使用するには、編集するシーケンスのオーディオクリップを
種類に基づいて編成します。たとえば、すべての同期のとれたセリフクリップ、背景音、サウン
ドエフェクト、音楽をそれぞれ別々のトラックグループにまとめます。
第
10
章
オーディオをそのほかのアプリケーションでミキシング用に書き出す
185
IIII
たとえば、ある俳優の声をトラック
A1
、別の俳優の声をトラック
A2
、そして「ボイスオーバー」
ツールで録音したナレーションをトラック
A3
に入れることにします。また、風や雨などの背景
音のクリップをトラック
A4
と
A5
、サウンドエフェクトをトラック
A6
、
A7
、
A8
に入れます。
そして、最後に、オーバーラップするステレオ音楽クリップの
4
つのトラックを、トラック
A9
、
A10
、
A11
、および
A12
に割り当てることができます。
海外で配布される可能性のあるプロジェクトを制作している場合は、最終ミックスを
D
(セリ
フ)、
M
(音楽)、
E
(エフェクト)の各ステムに分割する必要があります。こうすれば、海外の
配給業者は、作品に組み込まれた音楽、環境音、エフェクトを損なうことなく、俳優の音声だけ
を吹き替えることができます。