オーディオクリップにフィルタを付加する
「
Final
Cut
Pro
」ではオーディオフィルタを簡単にクリップに付加することができます。
オーディオフィルタをシーケンス内のクリップに適用するには、以下のいずれかの操作を行い
ます:
m
「ブラウザ」の「エフェクト」タブから「タイムライン」のシーケンス上のクリップまでオーディ
オフィルタをドラッグします。
オーディオフィルタをビデオクリップまでドラッグすると、そのクリップにリンクしているすべ
てのオーディオ項目にオーディオフィルタが付加されます。
m
「タイムライン」でシーケンス上の
1
つまたは複数のクリップを選択し、「エフェクト」>「オー
ディオフィルタ」と選択し、サブメニューからフィルタを選びます。
選択したすべてのクリップにフィルタが付加されます。ビデオクリップを選択した場合は、その
クリップにリンクしているすべてのオーディオ項目にフィルタが付加されます。
m
シーケンスクリップが「ビューア」で開かれている場合、以下の操作を行うことができます。
Â
フィルタを「ブラウザ」の「エフェクト」タブから「ビューア」に直接ドラッグします。
Â
「エフェクト」メニューの「オーディオフィルタ」サブメニューからフィルタを選択します。
このフィルタは「ビューア」内のクリップに適用されます。
複数のフィルタをオーディオクリップに付加すると、フィルタは順番に付加されます。つまり、
最初のオーディオフィルタが適用され、その結果生成されたオーディオ信号に次のオーディオ
フィルタが順次適用されます。
クリップに複数のフィルタを付加した場合、クリップの音は、そのクリップに対応する「ビュー
ア」上の「フィルタ」タブにフィルタが表示される順番によって決まります。タブ上のフィルタ
の最初の表示順はフィルタを付加した順番によって決まりますが、表示順はいつでも変えること
ができます。
フィルタを
「ブラウザ」から
...
...
「タイムライン」まで
ドラッグします。
第
8
章
オーディオフィルタを使う
165
IIII
複数のフィルタをシーケンス中のクリップに適用するには、 以下のいずれかの操作を行います:
m
すでに説明した方法で、一度に
1
つずつ、複数のフィルタをクリップに付加します。
m
Shift
キーまたはコマンドキーを押したまま「ブラウザ」の「エフェクト」タブで複数のフィルタ
をクリックし、選択したすべてのフィルタを「タイムライン」のシーケンス上の選択されている
1
つまたは複数のクリップまでドラッグします。
フィルタは、クリップが「エフェクト」タブに表示された順番に適用されます。
フィルタをフィルタのすべての設定と共にコピーし、同じシーケンス上または別のシーケンス上
の
1
つまたは複数のクリップにペーストすることもできます。
「タイムライン」でクリップをコピーすると、クリップのすべての設定もコピーされます。その
設定には、クリップに付加されたフィルタも含まれます。クリップをペーストする代わりに、ク
リップのフィルタだけを、選択されているほかのクリップにペーストすることができます。そう
するには、
「パラメータをペースト」コマンドを使います。
「ブラウザ」で複数の
フィルタを選択して
...
...
次に「タイムライン」に
ドラッグします。
166
Part I
オーディオミキシング
あるクリップからフィルタをコピーして別のクリップにペーストするには:
1
「タイムライン」で、フィルタが付加されているクリップを選択します。
2
クリップをコピーします。
3
「タイムライン」で、フィルタを付加する
1
つまたは複数のクリップを選択します。
4
「編集」メニューから「パラメータをペースト」
を選択します(または
Option
+
V
キーを押します)。
5
「パラメータをペースト」ダイアログで、次のオプションを選択します:
Â
時間パラメータを縮小/拡大する: ペースト先のクリップの継続時間に合わせて、コピーする
クリップのパラメータのキーフレームを縮小または拡大します。
Â
オーディオパラメータ: オーディオクリップのどのパラメータをペーストするかを決定します。
Â
フィルタ: コピーしたクリップに含まれているすべてのフィルタに設定したパラメータ値
およびキーフレームを適用します。
6
「
OK
」をクリックします。
選択されているクリップにフィルタがペーストされます。
警告:
フレームレートが異なるクリップにパラメータをペーストすると、 動作が乱れます。
第
8
章
オーディオフィルタを使う
167
IIII