シーケンスのマスターレベルを調整する
マスターフェーダは、シーケンス内の全トラックの総合的な出力レベルを同時に上げたり下げた
りします。ただし、マスターフェーダを使用するのは、各トラックのレベルを設定し終えてから
にしてください。
「マスター」オーディオメーターでミックス全体のレベルが適切であると確認
したら、マスターフェーダを使って、ミックス中の各要素の相対的な関係は維持したまま全体の
レベルを上下できるようになります。マスターフェーダは、 以下のような場合に便利です:
Â
オーディオミックスのレベルが、あるビデオデッキへの出力には適しているが、別のデッキに
ついては高すぎる場合。この場合、マスターフェーダを使って簡単に全体のレベルを下げるこ
とができます。
Â
多数のオーディオトラックを使用している場合は、個々のトラックのレベルはかなり低くて
も、ミックス全体の音量が大きくなりすぎる場合があります。個々のトラックフェーダレベル
がすべて低くなっていると、ミキシングがしづらくなります。ミックス全体の音量が大きくな
りすぎないようにしながら、個々のトラックフェーダのレベルをできるだけ高く保つには、マ
スターフェーダレベルを適切な
dB
分だけ下げます。
重要:
外部モニタスピーカーの音量設定の調整には、マスターフェーダを使用しないでください。
マスターフェーダは、各メーターのレベルが適切かどうかを確認するために使用します。外部モ
ニタのボリュームコントロールを使用して、ミックス中にオーディオの音量を調整してください。
参考:マスターフェーダはオートメーション化できません。
第
5
章
オーディオミキサを使う
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