ループ再生で各トラックをミックスする
「タイムライン」では、特定の部分をループするように設定し、再生を停止せずに各トラックを
ミックスすることができます。シーケンス内の目的の個所をループしている間には、
1
つのトラッ
クストリップのフェーダから別のトラックへと移動して、ミックスが完成するまでキーフレーム
を調整(または上書き)できます。
プログラムをループさせてオートメーションを記録するには:
1
「オーディオミキサ」上部のボタンバーにある「オーディオキーフレームを記録」ボタンを選択し
ます。
∏
ヒント:必要に応じて、再生中に「オーディオキーフレームを記録」ボタンを選択/選択解除
できます。
2
「タイムライン」または「キャンバス」でイン点とアウト点を設定します。
イン点は必要な場所より数秒間前に、アウト点は後ろに配置し、ループの境界に達する前に、コ
ントロールを操作する時間を作ると良いでしょう。このようにしないと、再生がイン点にリセッ
トされた際、前に設定したキーフレームが上書きされることがあります。
第
5
章
オーディオミキサを使う
97
IIII
3
「表示」メニューから「ループ再生」を選び、「ループ再生」を有効にします。
4
ループ再生を始めるには、
「マーク」>「再生」>「イン点からアウト点」を選択するか、
Shift
+
]
キーを押します。
5
調整しようとするフェーダかパンスライダの上にポインタを合わせ、マウスボタンを押したまま
の状態にして、キーフレームの記録を始めます。
6
マウスボタンを押している間はミキサオートメーションの記録が続き、選択したコントロールを
動かすと、再生中でもクリップのオーディオまたはパンレベルをリアルタイムで調整できます。
7
記録し終わったら、マウスボタンを放してキーフレームの記録を停止します。
シーケンスの再生は続行され、フェーダとパンコントロールは、直前に設定したレベルに戻りま
す。再生をループした場合、別のコントロールをクリックし、別のトラックでクリップの調整を
続けることができます。すでにミックスしたトラックのクリップを変更することもできます。
参考:トラックのフェーダとパンスライダを使用して追加した新しい変更により、前のレベルは
無効になります。
8
調整を終了したら、再生を停止します。
キーフレームの記録をクリップの末尾の前で停止した場合、そのクリップの残りの継続時間の
オーディオレベルやパンレベルは、クリップ内にキーフレームがすでにあるかどうかによって決
まります。
Â
キーフレームを記録する前に、クリップ内にキーフレームがない場合: そのクリップの残りの
継続時間で、オーディオレベルやパンオーバーレイは、最後に記録されたキーフレームのレベ
ルになります。
ここで再生が停止しました。
98
Part I
オーディオミキシング
Â
キーフレームを記録する前に、クリップ内にキーフレームがある場合: オーディオレベルやパ
ン値は、最後に記録されたキーフレームのレベルから次のキーフレームのレベルへ補間され
ます。