Final Cut Pro 6 - 「Final Cut Pro」でのノーマライズゲインの動作

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」でのノーマライズゲインの動作

オーディオのノーマライズは、オーディオのピーク(最大音)サンプルレベルをスキャンして、

「ゲイン」フィルタを適用し、ピークレベルが要求されたレベルになるように増幅または減衰し

ます。デフォルト値は

0dBFS

です。これは、クリップが発生しない範囲での最高のレベルです。

「ゲイン」フィルタによって、全体的なオーディオレベルが引き上げられます。

ほとんどのアプリケーションでは、オーディオのノーマライズはオリジナルを変更する処理であ

り、オーディオファイルが永久に変更されてしまいます。

Final

Cut

Pro

」では、クリップのオー

ディオファイルに影響を与えずに「ゲイン」フィルタを適用することで、ノンディストラクティ

ブにノーマライズが適用されます。

「ゲイン」フィルタは無効にしたり削除したりすることがで

き、修正されていないオリジナルのオーディオファイルを確認できます。

ノーマライズゲインをシーケンスのオーディオクリップ項目に適用するには:

1

シーケンスで

1

つまたは複数のクリップ項目を選びます。

2

「修正」>「オーディオ」>「ノーマライズゲインを適用」と選択します。

「ノーマライズゲインを適用」ダイアログが表示されます。

3

「ノーマライズ後の値」フィールドに、すべてのオーディオクリップに対する、ピーク値を引き

上げる目標値を入力して、「

OK

」をクリックします。

ダイアログに進行状況バーが表示され、

Final

Cut

Pro

」では各クリップのピーク値の計算が開

始されます。処理が終わると、選択したクリップのそれぞれに、ノーマライズのために適切にゲ

イン調整された「ゲイン」フィルタが適用されます。

まず、オーディオをスキャンして

ピークを検出します。

次に、オーディオのピークが

0 dBFS

になるようにゲインを適用します。

ピークレベル

0 dBFS

でオーディオが

ノーマライズされます。

ピーク

ピーク

0 dBFS

0 dBFS

0 dBFS

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Part I

オーディオミキシング