Final Cut Pro 6 - オーディオピークの検出

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オーディオピークの検出

オーディオの取り込み時に、オーディオ信号に含まれている

0 dBFS

を超えた部分はすべてクリッ

ピングします。最大許容デジタルレベルが

0 dBFS

であるため、それを超えるレベルはすべて

0

dBFS

に設定されます(クリッピングされます)。デジタルオーディオ録音の性質上、このように

オーディオがクリッピングされるとたいていの場合、音が割れてしまいます。

0 dB

ピークの数

が多すぎる場合、オーディオが適切なレベルで録音されていないことを示しています。

番組にオーディオのピークがある場合、もっと質の良いレベルでオーディオを取り込み直すか、

ピークを避けてオーディオを適切に編集することができます。

「マーク」メニューの「オーディオ

のピーク」コマンドを使うと、クリップのオーディオのピークを識別できます。オーディオのピー

クがある個所を使用しないようにするか、録音をやり直すかはユーザ次第です。

参考:

Final

Cut

Pro

」では、レベルの分析でクリップのオーディオレベルが考慮されます。た

とえば、クリップのオーディオレベルを+

12 dB

に設定すると、オーディオのピークが検出され

ても、

オーディオレベルの調整を

0 dB

にすると、オーディオのピークが検出されない場合があ

ります。

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64

Part I

オーディオミキシング

オーディオのピークを検出/マークするには:

1

クリップのピークを検出するには、以下のいずれかの操作を行います:

Â

「ブラウザ」で、

1

つまたは複数のクリップを選択します。

Â

「タイムライン」でシーケンスクリップを開きます。

2

「マーク」>「オーディオのピーク」>「マーク」と選択します。

ステータスウインドウに、処理がどの程度完了したかを示すバーが表示されます。

1

1

つの

ピークにマーカーが付けられます。

Â

「ブラウザ」でクリップを選択した場合: クリップ用のマーカーが表示され、

「オーディオの

ピーク

N

」というラベルが付けられます。この場合、

N

1

から始まり、検出されたオーディ

オのピーク数に応じて増大していきます。

「ビューア」でクリップを開くと、このマーカーは

「ビューア」にも表示されます。

Â

「タイムライン」でクリップを選択した場合:

「タイムライン」と「キャンバス」の両方にマー

カーが表示されます。

以前に追加したオーディオのピークマーカーを、必要に応じて消去することができます。

クリップにあるすべてのオーディオのピークマーカーを消去するには:

1

「ブラウザ」または「タイムライン」で、

1

つまたは複数のクリップを選びます。

2

「マーク」>「オーディオのピーク」>「消去」と選択します。

「ブラウザ」で選択した

クリップに対応した

オーディオの

ピークマーカー

シーケンス内にクリップが

あると、「タイムライン」に

マーカーが表示されます。

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3

オーディオメーターでレベルを評価する

65

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