テープの先頭にカラバーと基準トーンを出力する
作品をテープに出力してダビングする場合、あるいは放送局に渡す場合は、通常、テープの先頭
に
1 kHz
の基準トーンを記録します。正しく設定すると、このトーンのレベルはオーディオミッ
クスの平均レベルを示すようになっています。このトーンを有効にするには、ミックスの平均レ
ベルがトーンのレベルと一致するようにオーディオをミックスする必要があります。その理由は
以下の通りです:
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テープをダビングする場合: 大部分のテープ複製業者では、マスターテープをコピーする際に
テープの先頭の基準トーンを使用してオーディオ録音レベルを設定します。このトーンと比較
して、平均ミックスレベルが小さすぎる、または大きすぎる場合は、コピーの音声が低すぎた
り歪んだりします。
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作品を放送局に渡す場合: ほとんどの放送局では、放送するものに対して非常に厳しい条件を
付けています。作品のオーディオレベルが高すぎたり、低すぎたりすると、放送局のエンジニ
アからクレームをつけられる可能性があります。最悪の場合は、放送に適さないということで
テープが突き返されることもあります。その場合は、適正なレベルで録音された新しい作品を
送る必要があります。