Final Cut Pro 6 - 「ボイスオーバー」ツールのコントロール

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「ボイスオーバー」ツールのコントロール

「ボイスオーバー」ツールは、

「ツールベンチ」ウインドウにタブとして表示されます。

「ボイスオーバー」ツールを開くには:

m

「ツール」>「ボイスオーバー」と選択します。

「ツールベンチ」が、「ボイスオーバー」タブと共に表示されます。

ヒント:ウインドウの配置を整頓したい場合は、「ウインドウ」メニューから「整頓」、

「色補

正」を選択します。この操作により、

「ビューア」

「キャンバス」

「ツールベンチ」がスクリー

ンの上部に同じサイズのウインドウとして配置され、「ブラウザ」

「タイムライン」がスクリー

ンの下部に配置されます。

クリップの長さ

必要なメモリ(概算)

30

3MB

1

6MB

5

30MB

10

60MB

30

180MB

状況領域

オーディオの保存先トラックと
オーディオクリップ名

「入力」領域

「録音」/「停止」ボタン

「再生」ボタン

「最後の録音を破棄」

ボタン

「ヘッドフォン」領域

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142

Part I

オーディオミキシング

再生および録音コントロールと状況領域

Â

録音/停止: オーディオの録音および「タイムライン」再生を開始するときに、このボタンを

クリックします。録音中は「停止」ボタンとして機能します。録音は、

Esc

キーを押して停止

することもできます。録音を停止すると、録音された部分的なオーディオクリップはディスク

に保存され、「タイムライン」に挿入されます。

Â

再生: シーケンスのイン点とアウト点、または再生ヘッド位置とシーケンスの終了位置で指定

したシーケンスの特定部分を再生するときに、このボタンをクリックします。このボタンを使

うと、ボイスオーバーを実行しながら、

「タイムライン」の定義済み範囲をプレビューするこ

とができます。

Â

最後の録音を破棄: 直前に録音したボイスオーバークリップを削除するときに、このボタンを

クリックします。

(このボタンは、

「ボイスオーバー」ツールを一度使った後でのみ使用可能で

す。

重要:

破棄した内容を元に戻すことはできません。

Â

状況領域: 「ボイスオーバー」ツールの録音状況について、

「タイムライン」で指定された範囲

に対する録音が終了した割合を進行状況バーで表示します。 次の

5

つの状況があります:

Â

録音待機中:

「ボイスオーバー」ツールがアクティブになるのを待っていることを示します。

Â

開始しています:

「録音」ボタンの

1

回目のクリックで始まる

5

秒間のカウントダウンで、色

が黄から赤へ変わるまでの間に表示されます。オーディオは実際にはカウントダウン中も録

音され、結果のクリップには先頭に

5

秒ののりしろがあります。

Â

録音中: 「タイムライン」で録音を開始すると表示されます。録音をしているときは、状況

領域は赤になります。録音の終わりの

15

秒前に、

1

回のビープ音で合図があります。録音

の最後の

5

秒間に、状況領域に

5

から

0

へのカウントダウンが表示されます。それと共に

5

回のビープ音が鳴り、録音時間が切れることを知らせます。

Â

終了しています: 再生が「タイムライン」の定義済み領域の終わりに来ると、これが表示さ

れます。指定したアウト点の終わりを超えて録音は

2

秒間続きます。これにより、最後に話

す言葉が切り取られるのを防ぎます。

Â

保存中: 録音後、

RAM

にあるクリップが現在指定されている取り込み先ディスクに保存さ

れるときに表示されます。

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7

ボイスオーバーツールを使う

143

IIII

「オーディオファイル」領域

Â

ターゲット: この行には、「ボイスオーバー」ツールを使って録音されたオーディオが挿入さ

れるシーケンス名およびトラックナンバーが表示されます。次のテイクが録音されるに従っ

て、オーディオの保存先トラックは次に使用可能なトラックに自動的に移動します。

Â

名前: このテキストフィールドには、ディスク上にある録音済みメディアファイルに使われる

名前が表示されます。オーディオクリップ名を変更するには、このフィールドでクリックして、

希望の名前を入力します。

次のテイクが録音されるときに、この名前がナンバーと共に自動的に追加されます。たとえ

ば、最初のボイスオーバークリップを録音した後、

「ボイスオーバー」というデフォルト名は

「ボイスオーバー

1

」に変わります。

このフィールドの名前が選択された取り込み先ディスクの別のクリップですでに使われてい

る場合は、適切なテイクナンバーがこの名前に自動的に追加されます。たとえば、

「ナレーショ

ン」は「ナレーション

1

」に変わります。

「入力」領域

Â

レベル: このオーディオメーターでは、選択したオーディオインターフェイス装置を介して入

力される入力オーディオレベルが表示されます。

Â

ソース: このポップアップメニューで、接続された

Mac

OS

X

互換のオーディオ機器を選び、

オーディオを録音することができます。たとえば、オーディオインターフェイスに接続された

マイクを使っている場合、ここでオーディオインターフェイスを選択します。

Â

オフセット: このポップアップメニューにより、すべてのデジタルオーディオインターフェイ

スにあるオーディオ信号の待ち時間(遅延)を補正できます。

「ボイスオーバー」のパフォー

マンスが完全でも、待ち時間によって、録音されたオーディオがビデオと少しずれる場合があ

ります。異なるデジタルオーディオ取り込みデバイスには異なる待ち時間の量があります。一

般的に、たいていの

USB

取り込みデバイスには

1

フレームの待ち時間があり、たいていの

DV

ビデオカメラには

3

フレームの待ち時間があります。

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144

Part I

オーディオミキシング

Â

入力: 使っているオーディオ入力デバイスに複数の入力がある場合、このポップアップメ

ニューで、録音に使う入力を選択できます。使用可能なオーディオデバイスが複数ある場合、

デバイスを変更するときに、「

Final

Cut

Pro

」では選択された入力がデバイスごとに記憶され

ます。

Â

レート: このポップアップメニューでは、選択したオーディオデバイスでサポートされている

オーディオサンプルレートから、ボイスオーバークリップの録音用のレートを選択できます。

シーケンスで使われるのと同じオーディオサンプルレートを使うのが最善策です。選択された

オーディオデバイスがシーケンスのサンプルレートをサポートできない場合は、次にそれに近

い使用できるサンプルレートを選びます。たとえば、シーケンスが

48 kHz

に設定されている

が、オーディオデバイスがそのサンプルレートをサポートしない場合は、

44.1 kHz

を選びます。

Â

ゲイン: このスライダでは、

「ボイスオーバー」ツールで使われる録音レベルを調整できます。

参考:

「ボイスオーバー」ツールで選択されたオーディオ入力は、選択された取り込みプリセッ

トに影響を与えません。

「ヘッドフォン」領域

Â

音量: 「ボイスオーバー」ツールが録音している間に、ヘッドフォンポートを通して再生され

るオーディオのレベルを調整するときに、このスライダを使います。スライダの横にある

フィールドに、

dB

(デシベル)で値を入力することもできます。

Â

サウンドキュー: このチェックボックスを選択すると、録音の状況を表すビープ音が鳴りま

す。このビープ音には、

「ボイスオーバー」ツールを使って録音を開始する段階の

5

秒前のビー

プ音と、録音の定義済み範囲の終わりの

15

秒前のビープ音が含まれます。このサウンドキュー

は、ヘッドフォンポートを通じて再生され、ボイスオーバークリップの一部としては録音され

ません。

参考:録音マイクが作品からオーディオを取得することを防ぐために、

「ボイスオーバー」ツール

を使うときにヘッドフォンを

1

つ使い作品のオーディオをモニタします。そうしない場合は、音

量スライダを−

60 dB

に設定して、

「サウンドキュー」チェックボックスの選択を解除します。

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7

ボイスオーバーツールを使う

145

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