キーイングを使用して前面の要素を切り離す
キーイングには、
2
つの異なる手法があります: クロマキーイングと
Luma
キーイングです。ク
ロマキーイングは、特定のヒューをキーに設定する手法です。任意の色をキーに設定することが
できますが、クロマキーで最も使用される色は青と緑です。クロマキーイングで最上の結果を得
るための、固有のサチュレーションレベルをもつ特定のヒューの青および緑が開発されており、
さまざまな会社でこの色を使った塗料、布地、紙が製造されています。
使用する色(青または緑)は、前面のサブジェクトの色によって大きく異なります。たとえば、
青い車の周囲にキーを作成したい場合、おそらく背景には緑を使うでしょう。できるだけ緑を使
うと、ビデオ形式では通常、信号の緑の成分により多くの情報を保存できるため、キーの品質が
少しよくなるという利点もあります。
Luma キーイングは、特定の範囲のルミナンスに基づいています。通常は黒が使用されますが、
白をキーに設定してもかまいません。特定の状況では白または黒の背景をキーアウトするほうが
便利ですが、シャドウやハイライトの黒または白の値がキーアウトしているルミナンスの範囲に
近くなる可能性があるため、前面のサブジェクトを正しく切り離すのが難しくなります。