「クロマキー」フィルタのパレットコントロール
「ビューア」の「クロマキー」タブに以下のコントロールが表示されます。
Â
有効／無効チェックボックス： 使用するコントロールのこのチェックボックスにチェック
マークが付いていることを確認します。キーを定義するために使用する基準にカラー、サチュ
レーション、ルミナンスを追加したり、これらを基準から削除したりすることができます。
Â
「リセット」ボタン： クリックすると、カラーレンジ、
「サチュレーション」および「ルミナン
ス」の各コントロールが復元され、それぞれのデフォルト値に戻ります。
Shift
キーを押しな
がらボタンをクリックすると、
3
つすべてのコントロールが一度にリセットされます。
Â
カラーレンジコントロール： キーで使用する色の範囲を微調整できます。
Â
上ハンドル：
「色を選択」スポイトツールを使って選択した元の色を基準にして、キーで使
用する色の範囲を大きくしたり小さくしたりすることができます。このハンドルは、フィル
タの数値コントロールの「クロマキー」領域にある「幅」コントロールに対応します。
Â
カラーグラデーション： カラーグラデーション内で左右にドラッグすると、上ハンドルを
使って設定した色の範囲のヒュー全体がシフトします。これは、フィルタの数値コントロー
ルの「クロマキー」領域にある「中心」コントロールに対応します。
Â
下ハンドル： キーの許容値を定義できます。このハンドルは、フィルタの数値コントロール
の「クロマキー」領域にある「柔らかさ」コントロールに対応します。前面のサブジェクト
のエッジ周囲に細かい細部を残しながら、キーから余分な色のもれを少しずつ取り除く場合
にこのハンドルを使用します。
「最終／マスク／ソースを表示」ボタン
カラーレンジコントロール
有効／無効
チェックボックス
「リセット」ボタン
「サチュレーション」
コントロール
「ルミナンス」コントロール
より詳細な調整を加えるためのスライダ
「色を選択」スポイトツール
「選択部分の反転」ボタン
下ハンドル
カラーグラデーション
上ハンドル
第
20
章
キーイング、マット、およびマスク
433
IIIIIIII
Â
「サチュレーション」コントロール： このコントロールを使うと、キーの定義に使用するサチュ
レーションの度合いと範囲を調整できます。上下のハンドルの機能は、カラーレンジコント
ロールのハンドルと同じです。グラデーション内で左右にドラッグすると、
4
つすべてのハン
ドルが同時に移動します。
Â
「ルミナンス」コントロール：
このコントロールを使うと、キーの定義に使用するルミナンスの
度合いと範囲を調整できます。上下のハンドルの機能は、カラーレンジコントロールのハンド
ルと同じです。グラデーション内で左右にドラッグすると、
4
つすべてのハンドルが同時に移動
します。
Â
「色を選択」スポイトツール： このボタンをクリックすると、ポインタがスポイトに変わるの
で、それを使って「ビューア」の「ビデオ」タブまたは「キャンバス」内のクリップから色を
選択します。
このボタンをクリックしてから、
Shift
キーを押したまま「ビューア」または「キャンバス」内
をスポイトツールでクリックすると、このコントロールを最初に使ったときにキーアウトされ
なかった、背景スクリーンの別の領域を選択することができます。これにより、キーアウトす
る色の範囲が広がったり、キーアウトされた領域が拡大されたりします。必要に応じてこれを
繰り返し実行し、キーアウトされたカラーレンジを広げたり、背景スクリーンのシャドウまた
はハイライトを含めたりすることができます。
Â
「最終／マスク／ソースを表示」ボタン（鍵）
： このボタンには
3
つの状態があります：
Â
最終： デフォルトの状態（鍵がグレイの背景上にある）では、最後の結果（キーを適用した
領域内で得られるエフェクト）を確認できます。
Â
マスク：
2
番目の状態（黒い鍵が白い背景上にある）では、キー自体がグレイスケールイ
メージで表示されるので、イメージに気をとられることなくキーを微調整できます。
Â
ソース：
3
番目の状態（鍵が青い背景上にある）では、元のビデオイメージだけが表示され
ます。
重要：
「クロマキー」フィルタを使用してビデオをレンダリングまたは出力するには、その前に
「最終／マスク／ソースを表示」ボタンの状態が「最終」であることを確認してください。
「最終／マスク／ソースを表示」ボタン
「色を選択」スポイトツール
「選択部分の反転」ボタン
434
Part II
エフェクト
Â
「選択部分の反転」ボタン： このボタンをクリックすると、定義したキーが反転します。たと
えば、緑の車の色を基準にキーを設定し、背景のクリップのグレイスケールコピーを使用し
て、車がグレイスケールで背景がカラーになるようにしているとします。
「選択部分の反転」
ボタンをクリックするとキーが反転し、車がカラー、背景がグレイスケールで表示されます。
Â
「エッジを薄く」スライダ： 現在定義されているキーのサイズを大きくしたり小さくしたりす
るには、このスライダをドラッグします。これは、イメージの周囲の不要なエッジを削除する
のに便利です。
Â
「柔らかに」スライダ： キーのエッジをぼかして、背景イメージとよりうまくブレンドさせる
には、このスライダを使用します。これは、
DV
コーデックを使って取り込んだ素材にクロマ
キーイングを行ったときに現れるギザギザのエッジを柔らかくするのに便利です。
Â
「強調」スライダ： キーの半透明領域（エッジや穴など）に現れるキーの色もれを選択して除
去するには、このスライダを調整します。