モーションパスに沿ったモーションの速度を制御する
モーションパスに沿ってクリップが移動する速度は次の
2
つの要因によって決まります:
Â
「キャンバス」における
2
つのキーフレーム間の空間的または物理的な距離。
指定された継続時間内にクリップが移動する必要がある距離が長くなればなるほど、見た目の
移動速度が速くなります。同じ時間内でのクリップの移動距離が短ければ短いほど、ゆっくり
と移動しているように見えます。
Â
クリップの「モーション」タブの「中心」パラメータにある
2
つのキーフレーム間の継続時間
または時間的な距離
2
つのキーフレームが
1
秒間離れている場合、
4
秒間離れている場合よりもモーションが速く
なります。
クリップの動きの品質を変更しながら、クリップの速度を修正できます。速度を調節しないと、
クリップはフルスピードで移動してフルスピードのまま停止します。この結果、唐突で不自然な
動きになります。
「
Final
Cut
Pro
」では、ベロシティハンドルを使用して、
「キャンバス」でク
リップのモーションパスのキーフレームを修正することにより、時間の経過に伴うクリップの
モーションの速度を変更できます。
「キャンバス」でキーフレームの速度を調節することにより、クリップのモーションに慣性を追
加することができます。完全な停止状態からいきなりフルスピードで移動を開始するのではな
く、モーションパスの先頭キーフレームを調節して、クリップをゆっくりとスタートさせ、徐々
に加速していくようにできます。このような速度の変化は、クリップのモーションパスに沿った
速度の刻み目で示されます。
参考:下記の
2
つの例では、モーションの速度は一定です。
間隔の広い刻み目は、
モーションが遅いことを表します。
間隔の狭い刻み目は、
モーションが速いことを表します。
318
Part II
エフェクト
モーションパスに沿ってクリップのスピードを変化させるには、まず最初に調節したいキーフ
レームにベジェハンドルを追加する必要があります(
314
ページの「
ベジェハンドルを使って曲
線のモーションパスを作成する
」を参照)。キーフレームとベジェハンドルの末端間に、ベロシ
ティハンドルが小さな紫の点で表示されます。そして、キーフレームの各ベジェハンドルにア
タッチされたベロシティハンドルを、変更することができます。
あるキーフレームから次のキーフレームへのクリップのモーション速度を変更するには、ベジェ
ハンドルに沿ってベロシティハンドルを内側や外側にドラッグします。
初めはクリップのモーションを速く動かし、次のキーフレームに近づくに従って速度を下げるに
は:
m
選択したキーフレームに向かって内側に、ベロシティハンドルをドラッグします。
ベロシティハンドル
ベロシティハンドル
キーフレームに向かって、
初めは速く動かし、
次のキーフレームに
近づくに従って速度を
下げてドラッグします。
第
15
章
キーフレーム設定されたエフェクトのパラメータを調整する
319
IIIIIIII
初めはクリップのモーションを遅く動かし、次のキーフレームに近づくに従って速度を上げる
には:
m
選択したキーフレームから外側に向かって、ベロシティハンドルをドラッグします。
キーフレームにベジェハンドルを追加し、ベロシティを変更するには:
m
Control
キーを押したままキーフレームをクリックし、求めるベロシティの種類に従ってショー
トカットメニューからオプションを選択します。
Â
イーズイン/イーズアウト: クリップがモーションパス上をそのキーフレームから次のキー
フレームへ移動する際にゆっくりとスタートし、徐々に速度を上げるようにベジエハンドルが
キーフレームに追加され、ベロシティハンドルが設定されます。
Â
直線状: クリップがモーションパス上をそのキーフレームから次のキーフレームへ移動する
際に、一定速度を保つようにベジエハンドルが追加され、ベロシティハンドルが設定されます。
参考:どちらのコマンドも、同じコントロール持つベジェハンドルを作成します。
重要:
「キャンバス」でキーフレーム設定されたモーションに向かって加速したり、減速したり
するときの速度は、クリップモーションの全体的な速度には影響を与えません。
キーフレームから離れるに
従って、初めは遅く動かし、
次のキーフレームに
近づくに従って速度を
上げてドラッグします。
ショートカットメニューに
ある
2
つのコマンドで、
モーションパス上の
スピードを操作します。
320
Part II
エフェクト