Final Cut Pro 6 - キーフレームグラフを使う時間のリマップ

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キーフレームグラフを使う時間のリマップ

「タイムリマップツール」を使うと、クリップの速度を迅速に調整できますが、

「タイムライン」

のキーフレームエディタか「ビューア」の「モーション」タブのキーフレームグラフ領域のいず

れかのキーフレームグラフを使用して、時間のリマップを変更することもできます。特に、キー

フレームグラフの編集はキーフレームの速度を変更する唯一の方法で、ベジェハンドルでなめら

かにしたキーフレームを使って、あるキーフレームから別のキーフレームに簡単に移行すること

ができます。

次の図は、キーフレームグラフを変更すると、

「タイムライン」上のクリップの速度にどのよう

に影響するかを示したものです。各グラフでは、縦軸がメディアの時間で、それぞれの刻み目は

ビデオクリップの連続するフレームを表します。縦軸は「タイムライン」を表し、それぞれの刻

み目は、

1

つのフレームがシーケンスのフレームレートで再生する継続時間を表します。

ここをクリックして、

時間のリマップキーフレームを
表示状態にします。

速度インジケータ

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360

Part II

エフェクト

Â

線形時間(100 パーセントの速度)

: これはまっすぐな対角線で表され、

「タイムライン」の

1

フレームのスペースでビデオクリップの

1

フレームが再生されます。

これはリアルタイムです。

Â

スロー再生(100 パーセント未満の速度)

: スロー再生はよりなだらかな傾斜の線で表され、

「タイムライン」の約

3

フレームの間にビデオクリップの

1

フレームが再生されます。

Â

早送り(100 パーセントより速い速度)

: 早送りの速度は急勾配の線として表され、

「タイムラ

イン」の

1

フレームの間にビデオクリップの数フレームが再生されます。

シーケンスの時間

線形時間

ソースの時間

スロー再生

シーケンスの時間

ソースの時間

早送り

シーケンスの時間

ソースの時間

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17

クリップ速度と時間のリマップを変更する

361

IIIIIIII

Â

フリーズフレーム(0 パーセントの速度)

: 現状では、これらのグラフはすべて正方向再生の

クリップを描き、上昇する線で表されます。平らな線で表すことで、フリーズフレームをキー

フレームグラフを使って作成することもできます。

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逆方向再生速度(0 パーセント未満の速度、つまり負の速度): クリップが逆方向に再生され

るときには、ビデオクリップの前のフレームが「タイムライン」の連続するフレームにマップ

されます。逆方向再生速度は下降する線で表されます。

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加速/減速: 最後に、キーフレームグラフの最も強力な機能として、ある速度から必要とする

任意の速度に調整してクリップ内で移行することができます。ある速度から別の速度に徐々に

変化する場合は、カーブで表されます。たとえば、スロー再生から徐々に早送りに移行する

と、次のようになります:

シーケンスの時間

フリーズフレーム

ソースの時間

シーケンスの時間

逆方向再生速度

ソースの時間

シーケンスの時間

加速

ソースの時間

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362

Part II

エフェクト

これをすべて一緒にすると、より複雑な時間のリマップキーフレームグラフを使って何が起こっ

ているかを把握できます。たとえば、次のグラフでは、クリップは正方向のスロー再生で開始し、

徐々に速度を増し、クリップの最後の方で正方向のスロー再生に戻る前に、少しの間逆方向に再

生されています。各速度間の移行はベジェキーフレームによってなめらかにされています。

ベジェハンドルを使ってキーフレームをなめらかにする方法の詳細については、

310

ページの

キーフレームをスムージングする

」を参照してください。「タイムライン」のキーフレームエ

ディタでの作業方法の詳細については、

325

ページの「

「タイムライン」のキーフレームエディ

タを操作する

」を参照してください。

ヒント:「タイムライン」のキーフレームエディタ領域を垂直にサイズ変更し、編集中のキーフ

レームグラフを詳細表示にすることができます。詳細については、

325

ページの「

「タイムライ

ン」のキーフレームエディタを操作する

」を参照してください。