「モーション」タブで時間のリマップを行う
「ビューア」の「モーション」タブで「時間のリマップ」パラメータのキーフレームグラフを使っ
て、クリップの速度を調整することもできます。
「モーション」タブの設定の詳細については、
256
ページの「
「モーション」タブでパラメータを調整する
」を参照してください。
遅い
逆方向
速い
遅い
「時間のリマップ」
パラメータ
「時間グラフの出力」
パラメータ
第
17
章
クリップ速度と時間のリマップを変更する
363
IIIIIIII
「時間のリマップ」パラメータ
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設定: このポップアップメニューでは一定速度と可変速度のどちらかを選択します。
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継続時間: 一定速度変更とした場合の、
「タイムライン」上のクリップの合計継続時間です。
このフィールドには常に(ソース時間とは逆に)クリップ時間モードが表示され、
「本来の速
度を表示」は常に選択解除されています。
Â
速度 %: 一定速度変更が適用されている場合の、クリップの再生速度(パーセント単位)で
す。クリップが可変速度に設定されている場合は、このフィールドに「変数」が表示されます。
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ソースの継続時間: クリップの先頭と末尾の未使用領域を含む、クリップの合計継続時間で
す。このフィールドには(ソース時間とは逆に)クリップ時間モードが表示され、
「本来の速
度を表示」は常に選択されています。
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逆方向: これを選択すると、クリップが逆方向に再生されます。
Â
フレームの合成: これを選択すると、フレームの合成がオンに設定され、スロー再生で移動す
るクリップのはっきりしたモーションがなめらかになります。
「時間グラフの出力」パラメータ
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時間: 「タイムライン」または「ビューア」内でクリップの再生ヘッドが現在ある位置を表す
タイムコード値です。クリップがシーケンス内にある場合は、現在のシーケンスのタイムコー
ド値が表示されます。クリップが「ブラウザ」クリップの場合は、クリップの現在のタイム
コード値が表示されます。
Â
ソースフレーム: 現在の時間にマップされているクリップフレームのタイムコード値。この
フィールドには、常に「本来の速度を表示」を選択した状態で時間が表示されます。
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速度 %: ベジェのスムージングを行った時間のリマップキーフレームが可変速度クリップに
適用されている場合に、クリップがある再生速度から別の再生速度に変化する割合を示します。
∏
ヒント:他のモーションパラメータのように、「時間のリマップ」パラメータはよく使うモー
ションとして保存することができます。詳細については、
333
ページの「
よく使うフィルタと
トランジションを作成する
」を参照してください。
現在のクリップに対する速度調節による影響を受けているタイムコードを確認するときは、
「本
来の速度を表示」を選択します。本来という言葉は、
「
Final
Cut
Pro
」によって補間がまったく
されていないメディアファイルにあった場合の、ソースタイムコード番号が表示されることを
意味しています。タイムコード表示の詳細については、
Volume
2
の第
25
章「タイムコードを
操作する」を参照してください。
「本来の速度を表示」が選択解除されると、現在のクリップに適用された速度設定によって、タ
イムコードは影響を受けます。たとえば、クリップの速度を
50
パーセント落とした場合、タイ
ムコード値は同様に
50
パーセントの速度で進みます。
参考:タイムコード値は「本来の速度を表示」が選択されているときには斜体で表示されます。
364
Part II
エフェクト
速度設定がタイムコード表示に与える影響を確認するには、 以下を試みてください:
1
「ビューア」でクリップを開きます。
2
「修正」>「速度」と選択します(またはコマンド+
J
キーを押します)。
3
「速度」フィールドに「
25
」と入力し、「
OK
」をクリックします。
これで、クリップはメディアファイルからフレームを
25
パーセントの速度で再生します。ソー
スタイムコードはこれと同じ速度でゆっくりと再生します。
4
「ビューア」で、右向き矢印と左向き矢印を使って、一度に
1
フレームだけクリップを移動します。
4
フレームごとに
1
回、タイムコード値が変化することに注目してください。これは、速度調節
されたクリップに
4
フレームの継続時間に対する各ビデオフレームがあり、本来のタイムコード
番号が表示されるためです。ビデオフレームとタイムコード値は、速度調節済みのクリップで表
示中は、
4
フレームおきにだけ変化します。
5
Control
キーを押したまま現在の「タイムコード」フィールドをクリックし、ショートカットメ
ニューから「本来の速度を表示」の選択を解除します。
参考:
「本来の速度を表示」の選択が解除されると、タイムコードフィールドは斜体ではなくな
ります。
6
「ビューア」で、右向き矢印と左向き矢印を使って、一度に
1
フレームだけクリップを移動します。
これで「
Final
Cut
Pro
」は、速度調節を無視してクリップのフレームレートでタイムコードを進
めます。このタイムコードはメディアファイルのタイムコードと正確には一致していませんが、
フレームを進めるたびにタイムコードのカウンターが増加することを確認できます。
メディアファイルの各フレームにおける実際のソースタイムコードを確認する場合は、「本来の
速度を表示」が選択されたままにしておきます。
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