エフェクトのリアルタイム再生とレンダリング
「
Final
Cut
Pro
」に含まれている
FXScript
はリアルタイム再生用に最適化されています。レンダ
リングが必要になるのは、コンピュータの処理能力を超えたときだけです。他社製のプラグイン
には、再生に「無制限
RT
」モードが必要になる場合があります。詳細については、
617
ページの
第
28
章「
RT Extreme
を使う
」を参照してください。
FxPlug
エフェクトのリアルタイム再生とレンダリング
FXScript
プラグインのパフォーマンスが
RAM
や処理能力の増強でしか改善できないのとは異な
り、多くの
FxPlug
プラグインは、コンピュータのグラフィックカードでエフェクトを処理させ
ることにより高いパフォーマンスを発揮させることができます。
FxPlug
プラグインのパフォー
マンスは、グラフィックカードをアップグレードすることや、処理能力の高いグラフィックカー
ドを備えたシステムへ移行することによって改善できます。
第
13
章
ビデオエフェクトをインストールする/管理する
239
IIIIIIII
高解像度クリップを使用した場合や、シーケンスの設定を高精度レンダリングにした場合には、
古い グラフ ィック カード の能力 を超え てしま うこと があり ます。このよ うな 状況で は、
「
Final
Cut
Pro
」には以下のいずれかの警告が表示されます:
Â
エフェクトを高精度でレンダリングするには、より高機能のグラフィックカードが必要で
す: ご使用のグラフィックカードでは高精度レンダリングはサポートされません。
Â
現在のグラフィックカードでは、エフェクトをこのサイズのシーケンスでレンダリングできま
せん: ご使用のグラフィックカードでは高精度レンダリングがサポートされていますが、
FxPlug
フィルタを適用したクリップを含むシーケンスの場合、サイズがグラフィックカードに
対して大きすぎます。
Â
エフェクトでは、このメディアをフル解像度でレンダリングできません: ご使用のグラフィッ
クカードにはシーケンスのサイズを格納できるだけのメモリがありますが、
FxPlug
フィルタ
が適用されたクリップについては、このグラフィックカードには大きすぎます。この場合、メ
ディアは解像度を低くするように縮小されます。
シーケンスを高精度レンダリングに設定すると、古いグラフィックカードを使用しているシステ
ムでは、
FxPlug
プラグインを使用するクリップをリアルタイムで再生できても、レンダリング
できない場合があります。緑のレンダリング状況バーは、
「タイムライン」のクリップのリアル
タイム再生に関する状況を表しているだけで、そのクリップがレンダリング可能かどうかを表し
ているわけではないことに注意してください。この場合は、
「シーケンスの設定」ウインドウの
「ビデオ処理」タブで高精度レンダリングの選択を解除するか、より強力なグラフィックカード
を使用するシステムにプロジェクトを移動してください。
重要:
レンダリングできないエフェクトを含むシーケンスをレンダリングしようとすると、
「
Final
Cut
Pro
」はこれらのセグメントをスキップするので、レンダリングステータスバーの色
は変化しません。システムはすべてのエフェクトをレンダリングできないため、
「ビデオにプリ
ント」、
「テープに編集」
、「
QuickTime
ムービーを書き出す」、
「
QuickTime
変換を使って書き出
し」コマンドは使えません。プロジェクトと現時点のレンダリングファイルをさらに高性能のグ
ラフィックカードを搭載したシステムに転送すれば、レンダリングを完成させることができます。
FxPlug
プラグインのリアルタイムパフォーマンスを向上させるには、以下を試みてください:
m
Option
キーを押したまま、フィルタが適用されたビデオクリップをスクラブします。この操作
は、
FXScript
プラグインと
FxPlug
プラグインの両方に有効です。
m
「表示」>「外部ビデオ」>「オフ」と選択して、
Digital Cinema Desktop Preview
の再生オプ
ションをオフにします。
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Part II
エフェクト