Final Cut Pro 6 - フィルタコントロールを使う

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フィルタコントロールを使う

各フィルタは、スライダコントロール、ポイントコントロール、角度コントロール、カラーコン

トロール、クリップウェルなど、それぞれにパレットコントロールと数値コントロールを備えて

います。「色補正(

3

ウェイ)」や「クロマキー」など、一部のフィルタには、別のパレットコン

トロールがあり、これを使用すると、エフェクトを修正できます。パレットコントロールで設定

したパラメータは、数値コントロールに反映され、数値コントロールで設定したパラメータは、

パレットコントロールに反映されます。このフィルタについては、別の章で詳しく説明します。

詳細については、

563

ページの「

「色補正」フィルタと「色補正(

3

ウェイ)」フィルタ

」および

427

ページの「

「クロマキー」フィルタを使用した合成の概要

」を参照してください。

ズームコントロール

ズームスライダ

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12

ビデオフィルタを使う

227

IIIIIIII

スライダ

デフォルトでは、スライダに表示される値は整数だけです。

小数点以下第

2

位の精度で値を調整するには:

m

Shift

キーを押したままスライダをドラッグします。

スライダを細かく調整して、より精密にパラメータを変更するには:

m

コマンドキーを押したままスライダをドラッグします。

対数スライダ

対数スライダのハンドルを移動するに従って、スライダのある部分よりも別の部分のほうが、変

化の割合が早くなります。対数スライダの刻み目の間隔は不均等です。間隔が狭いほど、パラ

メータ値はゆっくりと変化します。「

Final

Cut

Pro

」では、次の

2

種類の対数スライダを使用し

ます:

Â

対数スライダ: このスライダの刻み目の間隔は、片側で狭くなっています。つまり、変化の速

度が反対側のほうが速くなります。

Â

両面対数スライダ: この種類のスライダは、刻み目の間隔が中央で狭くなっています。つま

り、変化の速度は、中央で遅く、両端で速くなります。

対数スライダは、設定できる値が非常に広い範囲にわたるパラメータで、便利です。特に範囲の

どちらかの端がそのほかの部分よりも利用されることが多い場合に便利です。

典型的な
スライダ

スライダ設定の数値

両面対数スライダ

対数スライダ

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228

Part II

エフェクト

ポイントコントロール

ポイントコントロールは、「キャンバス」で位置を指定するのに使用されます。

X

座標と

Y

座標で新しい位置を定義するには:

1

「ビューア」の「フィルタ」タブでポイントコントロールをクリックします。

2

ポインタを「キャンバス」に移動します。

ポインタが「キャンバス」内で十字型ポインタに変化します。

3

「キャンバス」内の任意の場所でクリックして、場所の座標を定めます。

ヒント:「キャンバス」内でドラッグし、ポインタを適切な位置に移動してマウスボタンを放す

こともできます。クリックする代わりにドラッグすると、十字型ポインタの移動に従って値が

更新されます。

「キャンバス」でのクリップの配置の詳細については、

261

ページの「

座標幾何学を使用してク

リップを配置する

」を参照してください。

角度コントロール

このコントロールでは、角度と回転を指定します。ダイヤルの黒くて長いほうの針は、角度を表

します。赤くて短いほうの針は、指定された前方回転または後方回転の総数を表します。

ダイヤルの移動を

45

度に制限するには:

m

Shift

キーを押したまま、角度コントロールを調整します。

より正確な値にダイヤルの動きを調整するには:

m

コマンドキーを押したまま、コントロールを調整します。

ポイント

コントロール

X

座標と

Y

座標

角度コントロール

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12

ビデオフィルタを使う

229

IIIIIIII

パラメータの調整中にダイヤルをリセットして前の設定に戻すには:

m

ポインタを有効なパラメータの範囲外にドラッグします。

カラーコントロール

カラーコントロールを使うと、何通りかの方法で、色の値を選択できます。

Â

三角形の情報表示ボタン: クリックして展開すると、使用可能な色の範囲のヒュー、サチュ

レーション、およびブライトネスに対応するスライダや数値フィールドが表示されます。

Â

スポイトツール: 「ビューア」か「キャンバス」のイメージにある色を迅速に選択できます。

スポイトツールをクリックしてから、「ビューア」か「キャンバス」のイメージをクリックし、

その色を選択します。

Â

ヒュー方向コントロール: 色の変化にキーフレームを設定している場合は、このコントロール

をクリックし、

Final

Cut

Pro

」によって色の変化の補間に使用されるカラーホイールの方向を

指定します。

Â

カラーピッカー: 標準カラーピッカーで使われている色を選ぶ場合にクリックします。

Â

ヒューコントロール、サチュレーションコントロール、ブライトネスコントロール(H、S、

B)

: ヒューによって、選択される色が決まり、サチュレーションによって、色の鮮やかさが

決まります。サチュレーションが

0

の場合、結果として得られる色は必ず白になります。ブラ

イトネスでは色の明暗が決まります。ブライトネスが

0

の場合、結果として得られる色は黒

で、

100

の場合、色は可能な限り最も明るい値になります。

クリップウェル

「バンプマップ」フィルタなどの一部のフィルタには、プロジェクトのどのクリップのビデオで

もフィルタのパラメータとして使うことができるクリップウェルがあります。

ヒュー方向コントロール

三角形の情報表示ボタンを
クリックし、ヒューコント

ロール、サチュレーション

コントロール、

ブライトネスコントロール

を表示します。

カラーピッカー

ヒューコントロール、

サチュレーション

コントロール、

ブライトネスコントロール

スポイトツール

クリップウェル

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230

Part II

エフェクト

クリップをフィルタのパラメータとして使うには:

m

プロジェクトから「フィルタ」タブのクリップウェルにクリップをドラッグします。

ヒント:

Final

Cut

Pro

ジェネレータも、ほかのクリップと同じようにクリップウェルにドラッ

グできます。

現在アタッチされているクリップを消去するには:

m

Control

キーを押したままクリップウェルをクリックし、ショートカットメニューから「消去」を

選択します。