イメージおよびビデオクリップを縮小/拡大してシーケンスに合わせる
静止画クリップをシーケンスに組み込むときはいつでも、
「
Final
Cut
Pro
」はイメージとシーケ
ンスの以下の情報を比較し、自動的に調整します:
Â
横の寸法と縦の寸法: 静止画の寸法がシーケンスの大きさより大きい場合、静止画は縦横の寸
法が合うように縮小されます(イメージを歪めることはありません)。つまり、常に、シーケ
ンスのフレーム内に静止画全体が表示されるということです。
グラフィックスがシーケンスの寸法より小さい場合、グラフィックスは拡大されません。これ
は、
100
パーセントを超えてイメージを拡大すると、品質が低下するからです(ピクセルが拡
大されると、濃淡のむら があるアーチファク トがイメージに生成さ れてしまいます)。
「
Final
Cut
Pro
」では、
100
パーセントを超えるクリップの拡大は自動的に回避されます。
Â
ピクセルのアスペクト比: 静止画ピクセルのアスペクト比がシーケンスのピクセルのアスペ
クト比と異なる場合、「
Final
Cut
Pro
」は静止画のクリップの「アスペクト比」パラメータを
調節します(クリップの「モーション」タブの「歪み」パラメータの位置にあります)。この
パラメータは、静止画とシーケンスとの間の一致しないピクセルのアスペクト比を補正しま
す。この結果、ピクセルのアスペクト比が異なるというだけの理由では、クリップが歪んで表
示されることはありません。この自動補正機能がない場合は、一致しないピクセルのアスペク
ト比の補正量を、手動で計算する必要があります。詳細については、
258
ページの「
「モーショ
ン」タブのコントロール
」を参照してください。
グラフィックスのフレームサイズが編集したシーケンスのフレームサイズと一致しない場合、簡
単に修正することができます。
シーケンス内のイメージを縮小/拡大して、シーケンスの寸法に正確に合わせるには:
1
シーケンスで
1
つまたは複数のクリップを選択します。
∏
ヒント:クリップを選択せずに、「タイムライン」のクリップ上に再生ヘッドを配置することも
できます。
2
「修正」>「シーケンスに合わせて縮小/拡大」と選択します。
選択したそれぞれのクリップの「縮小/拡大」パラメータは、横/縦の両方のイメージの大きさ
がシーケンスの寸法内に合うように、適切な量に設定されます。イメージは圧縮も伸張もされま
せんが、イメージとシーケンスのアスペクト比が一致しない場合、レターボックス化またはピ
ラーボックス化されて表示されます。
参考:
「シーケンスに合わせて縮小/拡大」コマンドは、静止画クリップだけでなくビデオクリッ
プでも有効です。
スキャンした地図や写真などのイメージをズームイン/ズームアウトする場合、シーケンスより
も高い解像度でイメージを使用する必要があります。イメージの解像度が高いほど、詳細に表示
するために
100
パーセントより大きくする必要性が低くなります。ビデオおよび静止画を
100
パーセントを超えて拡大すると、アーチファクトが生じます。個々のピクセルが目立つようにな
り、コントラストの高い斜めのライン上に「階段状」のアーチファクトができます。
378
Part II
エフェクト
参考:
「縮小/拡大」設定(ズーム用)およびフレーム内のイメージの動き(
「中心」/「アンカー
ポイント」/「回転」パラメータ)にうまくキーフレーム設定することによって、ドキュメンタ
リーでよく行われるように、カメラの動きの錯覚を静止画に追加することができます。詳細につ
いては、
379
ページの「
例:静止画にカメラの動きを追加する
」を参照してください。
シーケンスに読み込まれたグラフィックスを縮小/拡大するには:
1
「タイムライン」のシーケンスにイメージを組み込みます。
2
「タイムライン」でクリップをダブルクリックして、「ビューア」に開きます。
3
「ビューア」の「モーション」タブをクリックします。
4
「縮小/拡大」フィールドに比率(%)の値を入力するか、または「縮小/拡大」スライダを調
整して希望のサイズを見つけます。