正しい色設定でビデオ用グラフィックスを作成する
放送用ビデオモニタに表示できる色の範囲は、コンピュータディスプレイに表示できる範囲より
もずっと小さくなることを知っておく必要があります。このため、
NTSC
ビデオや
PAL
ビデオで
明るく鮮明に見える色であっても、コンピュータディスプレイに表示すると暗く見えます。
ビデオに適した範囲外にある色を使ったグラフィックイメージを出力すると、色が過飽和状態と
なり、イメージのその他の部分ににじみ出す可能性があります。この問題は、グラフィックス作
品で使用する色パレットを制御することにより簡単に回避できます。グラフィックスを作成する
ときに、ペイントプログラムで使用可能な最も明るく、最も濃いシェードの色を使いたいという
気持ちを抑えながら、ビデオに出力します。イメージが完成したら、(プログラムにあれば)ビ
デオカラーのフィルタを使用して、イメージで使われている色がすべて、ビデオの適正放送範囲
内に入っていることを確認します。