静止ビデオイメージをインターレース除去して、イメージ品質を改善する
標準精細度(
SD
)ビデオはほとんどの場合インターレースであるため、
SD
ビデオから作成さ
れた静止画もインターレースとなります。インターレースビデオの単一フレームは、もとは異
なる時点で取り込まれた
2
つのフィールドからなります。フレームのビデオ内容にモーション
が多数あると(カメラの前をボールがすばやく通過するなど)
、この
2
つのフィールドにまっ
たく異なるビジュアル情報が含まれます。フレーム全体が表示されると、同時に
2
個所で表示
されるために、動いているオブジェクトがくし状に見えます。
通常のビデオ再生中は、フィールドが非常にすばやくスキャンされるため、通常インターレー
スはそれほど目立ちません。しかし静止画については、インターレースのアーチファクトが原
因で、インターレースディスプレイ(
NTSC
モニタや
PAL
モニタなど)上で一部の静止画が点
滅、つまりストロボ状態になります。インターレースのアーチファクトを除去するために、
「
Final
Cut
Pro
」では、静止画を書き出す前にインターレース除去フィルタを適用することが
できます。
(インターレース除去フィルタは単にラインの半分を削除し、残っているラインを
利用して欠落しているラインを補間するだけです。)
このフィルタを適用せずにイメージを書
き出して、別のグラフィックアプリケーションでインターレース除去フィルタを適用すること
もできます。
重要:
「
Final
Cut
Pro
」では、インターレース除去済みの「ビューア」および「キャンバス」を
表示して、編集中にイメージを鮮明にすることがよくあります。静止画内のいかなる潜在的な
インターレースのアーチファクトをも捕らえるようにするには、常に、最終的なスクリーニン
グ方式に一致するモニタで、ビデオ見ることです。たとえば、
NTSC
ビデオ方式にムービーを
出力する予定の場合は、外部の
NTSC
モニタでシーケンスをモニタするようお勧めします。外