例:モーションパラメータとワイヤフレームハンドルを使う
この例では、建物の側面にグラフィックスを置いて看板のように見せます。
「縮小/拡大」、
「中
心」および「歪み」パラメータ(
「ビューア」の「モーション」タブにある)を使って建物の見え
方と看板の見え方を合わせ、
「キャンバス」でグラフィックスを直接操作するために「選択ツー
ル」と「歪みツール」を使います。この例では、新しいシーケンスがすでに作成されており、タ
イムラインで開いているものと想定しています。
参考:この例では、
DV
クリップ用に作成されたフレームサイズ
720
×
480
のシーケンスを使用
します。
1
シーケンスのトラック
V1
で建物のショットを編集します。
2
看板のグラフィックファイル(
PICT
ファイルなど)をプロジェクトに読み込んでから、「ビュー
ア」で開きます。
ここで表示されているクリップは
4
分の
3
の角度からの建物の固定
されたショットです(固定された
ショットとは、カメラが移動しな
いショットのことです)。
「ビューア」に、これから建物の
側面に配置するグラフィックスが
表示されます。
第
14
章
モーションパラメータを変更する
283
IIIIIIII
3
「キャンバス」または「タイムライン」で、今編集したクリップの上にある再生ヘッドをトラッ
ク
V1
に配置し、シーケンスのイン点とアウト点が建物のクリップの継続時間になるように設定
します(「マーク」メニューから「クリップをマーク」を選択するか、
X
キーを押します)
。
4
スーパーインポーズ編集を実行し、ショットの継続時間中を通してトラック
V2
に看板を配置し
ます。
「モーション」タブの設定は変更せずに、「キャンバス」でイメージを操作します。
再生ヘッドをクリップ内の
いずれかの位置に
移動します。
クリップの継続時間のイン点
とアウト点を設定します。
看板が建物の上に
表示されます。
284
Part II
エフェクト
5
「タイムライン」でイメージを選択し、
「キャンバス」の表示ポップアップメニューから「イメー
ジ+ワイヤフレーム」を選びます。
6
「選択ツール」を選択した状態で、
Shift
キーを押したまま看板のグラフィックスの
1
つのコーナー
をドラッグして建物に合うようにサイズを調整します。
7
「選択ツール」で看板のグラフィックスの中心点をドラッグして移動し、壁の位置に合わせます。
トラック
V2
で選択されている
レイヤーはターコイズ色で
縁取りされています。
看板のグラフィックスの
サイズを縮小します。
グラフィックスを移動して、
看板が建物の側面全体に
位置するようにします。
第
14
章
モーションパラメータを変更する
285
IIIIIIII
8
「ツールパレット」で「歪みツール」を選んで、看板のグラフィックスの四隅をそれぞれ建物の
側面の見え方に合うまでドラッグします。
∏
ヒ
ヒ
ヒ
ヒン
ン
ン
ント
ト
ト
ト:
:
:
:看板をよりリアルに見せるため、看板のクリップの「モーション」タブで「ドロップ
シャドウ」パラメータを有効にして、かすかなドロップシャドウを追加することもできます。
「歪みツール」を使って
建物の見え方を合わせます。
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