例:さらにモーション設定を使ってレイアウトを微調整する
この例では、前の例で作成したシーケンスをさらにカスタマイズするために、「クロップ」、
「不
透明度」、および「ドロップシャドウ」パラメータの設定を変更します。
1
シーケンスにあるトラック
V4
のクリップを「ビューア」で開き、
「モーション」タブをクリック
します。
.
まず、前景のクリップのエッジをぼかして枠線を柔らかくします。
2
「クロップ」の開閉用三角ボタンをクリックして、「クロップ」のパラメータを表示します。
3
「エッジをぼかす」スライダをドラッグして
64
に設定します。
次に、クリップを開かずに、ほかの
2
つの背景クリップに同じ量のぼかしを適用します。
4
トラック
V4
の前景のクリップを選択し、「編集」>「コピー」と選択します。
5
ボックスをトラック
V3
と
V2
の
2
つの背景クリップの周りにドラッグして両方のクリップを選択
し、
「編集」メニューから「パラメータをペースト」を選びます。
トラック
V4
のクリップの
モーション設定
「キャンバス」内の
クリップの周囲に柔らかい
枠線が表示されます。
272
Part II
エフェクト
6
「パラメータをペースト」ダイアログで「時間パラメータを縮小/拡大する」チェックボックス
と「クロップ」チェックボックスを選択し、ほかのオプションの選択をすべて解除した状態で
「
OK
」をクリックします。
次に、前景のクリップにさらに
2
つの調整を加え、幅を少し狭くして背景にあるクリップがもっ
と見えるようにします。
7
「クロップ」パラメータの「上」スライダと「下」スライダを右にドラッグして
5
に設定します。
ここで、これら
3
つのレイヤーに「ドロップシャドウ」を加えます。
8
前景のクリップの「モーション」タブがまだ「ビューア」で開いている状態で「ドロップシャド
ウ」のパラメータの横にあるチェックボックスを選択し、パラメータを設定できるようにしてか
ら、
「ドロップシャドウ」の開閉用三角ボタンをクリックします。該当するコントロールを使っ
て、
「オフセット」を
10
に、
「角度」を
135
に、
「柔らかさ」を
23
に、
「不透明度」を
65
にそれ
ぞれ設定します。
これで前景のクリップで
設定したぼかしが背景の
クリップに適用されました。
クリップに加えられた
変更が「キャンバス」に
表示されます。
このスライダを調整して、
前景のクリップを
少し切り取ります。
「ドロップシャドウ」
パラメータの設定を
調整します。
第
14
章
モーションパラメータを変更する
273
IIIIIIII
9
これらの設定をほかの
2
つのクリップに適用するには、
「タイムライン」でトラック
V4
にあるこ
のクリップを選択し、「編集」メニューから「コピー」を選びます。トラック
V2
および
V3
にあ
るクリップを選択し、「編集」メニューから「 パラメータをペースト」を選びます。
10
「パラメータをペースト」ダイアログで「ドロップシャドウ」チェックボックスを選択し、
「
OK
」
をクリックします。
最後に、前景のレイヤーと見分けがつかないので、背景のレイヤーを暗くする方法を説明します。
11
トラック
V1
にある背景クリップを開き、
「モーション」タブをクリックします。
「不透明度」の開
閉用三角ボタンをクリックし、「不透明度」を
50
パーセントに設定します。
これで、合成が完了しました。
3
つのクリップに対してレイヤー化、切り取り、縮小/拡大、回
転を行い、それぞれのエッジをぼかしています。
選択された両方のクリップが
ドロップシャドウを表示して
います。
背景のクリップが
「キャンバス」で暗く
表示されます。
274
Part II
エフェクト