Final Cut Pro 6 - 「モーション」タブのコントロール

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「モーション」タブのコントロールのキーボード修飾キー

スライダコントロールを使う場合:

Â

数値を小数点以下二桁まで正確に調整するには、

Shift

キーを押したまま行います。

Â

スライダの動きを遅くしてより正確な数値を選択するときは、コマンドキーを押したまま行

います。

「角度」コントロール(ダイヤル)を使う場合:

Â

角度を

45

度単位で動かすときは、

Shift

キーを押したままダイヤルを回します。

Â

ダイヤルの動きを遅くしてより正確な数値を選択するときは、コマンドキーを押したまま行

います。

Â

パラメータ値を

0

にリセットするときは、ダイヤルの外にドラッグします。

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14

モーションパラメータを変更する

259

IIIIIIII

「歪み」パラメータ

クリップの「歪み」パラメータを変更して、クリップの長方形を変更したり、異なるアスペクト

比を指定したりします。

Â

「左上」、

「右上」、

「右下」、

「左下」

4

つのコーナーにあるそれぞれのポイントを個別に移動す

ることによってクリップの形を変更することができます。クリップの相対的な歪みを定義して

いるコーナーポイントは、クリップの中心に対してオフセットされます。

Â

アスペクト比: クリップを横方向や縦方向に押しつぶすことによって、クリップの幅の比率を

高さに対して変更することができます。このパラメータによってクリップのサイズが大きくな

ることはありません。数値フィールドに−

10,000

から

10,000

までの値を入力できます。

「不透明度」パラメータ

クリップの不透明度を変更して、クリップが背景イメージに対して不透明または比較的透明に見

えるようにします。

Â

不透明度: クリップの透明度を増加または減少させます。

「ドロップシャドウ」パラメータ

このパラメータは、クリップの背後にドロップシャドウを配置します。

Â

オフセット: クリップからどの程度離れたところにドロップシャドウを配置するかを指定し

ます。

Â

角度: ドロップシャドウが配置される角度を指定します。

Â

色: 以下のコントロールを使って、ドロップシャドウの色を指定できます。

Â

三角形の情報表示ボタン: ドロップシャドウ用に選んだ色のヒュー、サチュレーション、ブ

ライトネス(

H

S

、および

B

)に対応するスライダと数値フィールドを表示する場合にク

リックします。

Â

スポイトツール:

「ビューア」または「キャンバス」にあるイメージの色をすばやく選択で

きます。スポイトツールを選択してから、

「ビューア」か「キャンバス」のイメージをクリッ

クし、その色を選択します。

Â

ヒュー方向コントロール: 色の変化にキーフレームを設定している場合、このコントロール

をクリックして、色の変化を補間するために「

Final

Cut

Pro

」が使用するカラーホイールの

方向を指定します。

Â

カラーピッカー: 標準カラーピッカーで使われている色を選ぶ場合にクリックします。

Â

柔らかさ: ドロップシャドウのエッジ周辺をぼかします。

Â

不透明度: ドロップシャドウの透明度を設定します。

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260

Part II

エフェクト

「モーションブラー」パラメータ

モーションブラーは、ビデオクリップ内で動いている主体であるか、または作成したキーフレー

ム設定済みのモーションエフェクトであるかに関係なく、モーションのあるすべてのクリップに

影響を及ぼします。

「モーションブラー」を使って、通常のビデオクリップにモーションブラーを作成したり、モー

ションブラーを強調したりできます。たとえば、人が立ち止まって手を振っているクリップに

モーションブラーを適用すると、手の部分はぼかされますが、残りの部分は鮮明な状態のままで

す。手を振る動きがキーフレーム設定されたモーションエフェクトでない場合でも、同じことが

起きます。

「モーションブラー」によって、モーションブラーなしでレンダリングされたコン

ピュータ・アニメーションなど、モーションブラーのないビデオクリップにもモーションブラー

を追加できます。

また、モーションブラーを使ってレイヤー化されたクリップにブラーを追加できるため、パスに

沿ってアニメーション化されたモーション、回転、縮小/拡大の変化、歪みなど、キーフレーム

設定したモーションエフェクトによってそれらのクリップを動かすことができます。このよう

に、

Final

Cut

Pro

」内のアニメーション化された動きにより自然さが加わり、実際にビデオカ

メラで録画したかのように動いているクリップを見せることができます。

どちらの場合でも、現れるブラーの量は主体が動く速度によって決まります。動画フィルムやビ

デオイメージと同様に、主体が動く速度が速いほどブラーの量も多くなります。追加するブラー

の量は、

2

つのパラメータを使って修正できます。

Â

%ブラー: モーションブラーの滑らかさに影響します。値が

1000

パーセントのブラーモーショ

ンは

10

フレーム以上に適用され、値が

100

パーセントのブラーモーションは

1

フレームに適

用されます。

Â

サンプリング: クリップに適用されるモーションエフェクトのスピードに応じて、適用された

モーションブラーの詳細を指定します。追加したサンプルは、ブラーの追加レイヤーとして現

れます。サンプルの数を変更するには、

「サンプリング」ポップアップメニューで数値を選択

します。

ヒント:また、「モーションブラー」を使うことで、 極端なスロー再生によって現れるストロボ

効果を和らげることもできます。

「時間のリマップ」パラメータ

時間のリマップでは、クリップの速度を変えることができるため、高速モーションやスローモー
ションのエフェクトを作成することができます。一定速度変化、あるいは可変速度変化を適用で

きます。クリップに一定速度変更を適用すると、クリップはクリップ全体の再生速度を同じパー

センテージで変更します。可変速度をクリップに適用すると、クリップの速度をダイナミックに

変更して、指定した継続時間中、クリップをさまざまな速度に変化させることができます。また、

クリップの速度を反転して、逆方向に再生することもできます。

「時間のリマップ」パラメータ

の内容の詳細については、

362

ページの「

「モーション」タブで時間のリマップを行う

」を参照

してください。

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14

モーションパラメータを変更する

261

IIIIIIII

座標幾何学を使用してクリップを配置する

Final

Cut

Pro

」の合成機能は、簡単な座標幾何学を利用して「キャンバス」で定義済みのフレー

ム内にクリップを配置します。これにより、レイヤー化されたクリップを簡単かつ正確に左右対

象に再配置できます。複雑な構成を「目で追う」ことは可能ですが、ほんの少しの数学知識でか

なり楽になり、特にキーフレームを使ってより厳密なモーションエフェクトの作成を始めるとき

に便利です。

Final

Cut

Pro

」では、常にレイヤーの中心点が「キャンバス」の中心点に対する相対座標値に

なります。

「キャンバス」の中心点の座標値(

x,y

)は常に(

0,0

)です。

x

および

y

座標を使ってクリップを配置するには、

「基本モーション」開閉用三角ボタンをクリッ

クし、「中心」の数値フィールドに該当する値を入力します。

クリップを右に移動するには:

m

クリップの

x

座標に正の値を入力します。

クリップを左に移動するには:

m

クリップの

x

座標に負の値を入力します。