「切り出しと取り込み」のビデオスコープを使って取り込み設定を調整する
「切り出しと取り込み」ウインドウのビデオスコープには、
「波形モニタ」と「ベクトルスコープ」
が含まれています。
Y´C
B
C
R
ビデオ形式で取り込んでいる場合、スコープの範囲全体が表示され
ます(−
10
∼
109
パーセント)。ただし、
RGB
コーデックに取り込んでいる場合は、 この範囲
が
0
∼
100
パーセントに制限されます。
組み込みの「切り出しと取り込み」ビデオスコープを使ってクリップの設定を調整するには:
1
ビデオデッキがコンピュータのビデオインターフェイスに接続されていることを確認します。
2
テープの先頭に記録されているカラーバーの部分を頭出しします。
3
「ファイル」>「切り出しと取り込み」と選択し、
「クリップの設定」タブをクリックし、
「ビデ
オスコープ」ボタンをクリックします。
「切り出しと取り込み」ウインドウの下に「波形モニタとベクトルスコープ」が表示されます。左
側の波形モニタには、カラーバーの輝度レベルがビデオフレーム内にグラフとして表示されま
す。グラフの各「ステップ」がカラーバーの
1
つに対応します。ブライトネスとコントラストを
調整して、グラフのバーのレベルを紫色で表示される理想ターゲットに重ねるようにします。
参考:グラフにノイズが多すぎるように見えても心配する必要はありません。テープから再生し
たアナログビデオでは、これが普通です。
波形モニタ
ベクトルスコープ
538
Part III
色補正とビデオ品質制御
4
カラーバーの理想ターゲットを表示するには、
Control
キーを押したまま「波形モニタ」または
「ベクトルスコープ」内をクリックし、ショートカットメニューから「ターゲット」を選択します。
5
「波形モニタ」を参照しながらビデオのブライトネスとコントラストを調整します。
他社製のビデオインターフェイスでは、取り込まれるビデオ信号を調整するために、各社で異な
るコントロールが用意されています。
Â
ビデオインターフェイスにブライトネスおよびコントラストスライダがある場合:
Â
「ブライトネス」スライダを調整して、
「波形モニタ」のすべてのバーを背景の上部の紫色の
ターゲットの近くに置きます。
Â
「コントラスト」スライダを調整して、「波形モニタ」のバーの最上部と最下部を最上部の
ターゲットと最下部のターゲットの領域内に入れます。
Â
ブライトネスが
100 IRE
ターゲットと
0 IRE
ターゲットの間の許容範囲に収まるまで、
「ブラ
イトネス」スライダと「コントラスト」スライダを調整します。
Â
インターフェイスに黒レベルおよび白レベルスライダがある場合:
Â
「黒レベル」スライダを調整し、左から
3
番目のバーが「波形モニタ」の下部の
0
パーセント
ターゲットに合致するようにします。
Â
「白レベル」スライダを調整し、左から
2
番目のバーが「波形モニタ」の上部の
100
パーセン
トターゲットに合致するようにします。
ショートカットメニューから
「ターゲット」を選択します。
第
26
章
ビデオレベルを測定する/設定する
539
IIIIIIIIIIII
6
「ベクトルスコープ」を参照しながら、クリップのヒューおよびサチュレーションを調整します。
右側の「ベクトルスコープ」には、ビデオフレームのさまざまな領域のカラー値が点グラフとし
て表示されます。円グラフの各点が
1
つのカラーバーに対応します。これらの点をそれぞれの
ターゲットに重ねるようにします。
a
「ヒュー」スライダを調整し、グラフの中心を中心にしてこれらの点を回転させます。
b
「サチュレーション」スライダを調整して、点をグラフの中心に近づけたり遠ざけたりします。
スライダを正しく調整すると、各点が紫のターゲットボックス内に収まります。