デジタルビデオでは、通常、カラーチャンネルがサンプリングされる頻度はルミナンスチャンネ
ルよりも低く、画質をそれほど損なわずにビデオデータが削減されています。
Y'
、
C
B
、および
C
R
チャンネルのサンプリング比率は、使用されているサンプルレートに応じて、
4:2:2
、
4:1:1
のよ
うに表されます。さまざまなビデオ形式で色を表現する方法の詳細については、
Volume
4
の付
録
A
「ビデオ形式」を参照してください。
ルミナンス
ルミナンスは、ビデオのブライトネスを、純黒からグレイトーンの領域を経て、最も明るい白ま
でを使って描写します。ルミナンスはビデオのカラーから完全に分かれています。実際、ビデオ
クリップ自体のルミナンスを表示させると、まったく色の付かないグレイスケールイメージを見
ることになります。
ルミナンスは
0
から
100
までのデジタルの割合として「
Final
Cut
Pro
」によって測定されます。
ここで、
0
は純黒を、
100
は純白を意味します。
「
Final
Cut
Pro
」では、クリップ内にそれが存在
する場合、スーパーホワイトレベル(
101
から
109
パーセントのレベル)を確認することもでき
ます。スーパーホワイトのビデオレベルは放送上は安全とはみなされていませんが、多くの民生
用のビデオカメラで撮影したビデオではこのレベルで映像を記録しています。
参考:アナログビデオでは、ルミナンスは
IRE
単位で測定されます。これらの
IRE
の測定は、
NTSC
や
PAL
ビデオをコンピュータの線形的な
0
∼
100
パーセントのデジタル信号として扱うた
め、
「
Final
Cut
Pro
」には不適当です。詳細については、
534
ページの「
アナログビデオ信号の
測定法
」を参照してください。
黒
ルミナンス
100%
100%
109%
白
スーパーホワイト
510
Part III
色補正とビデオ品質制御