」での色補正
提供される制御を十分に利用しても、テレシネでの作業は、特に長いプロジェクトで非常にコス
トがかかる傾向があります。テープからテープへの色補正でもコストがかさむことはあります
が、どちらの場合でも長年の経験を積んだプロのカラリストと作業するために経費を支払うこと
になります。色補正には熟練した目と細部に対する細心の注意が要求されます。低予算のビデオ
プログラムとプロの放送用テレビプログラムとの間に本当の画調の違いが出るのは、この最終段
階からです。
「
Final
Cut
Pro
」では、プロ用の色補正ツールを自由に使うことができます。黒と白の自動調整
ができるコントロールで、使い始めたばかりのユーザでも先に進むための基本的な足掛かりを得
ることができます。練習を積むことによって、これらのツールを使いこなしてデスクトップで高
度な色補正ができるようになります。十分に高速なコンピュータまたはリアルタイム処理に対応
した他社製のキャプチャカードを使用すると、
「
Final
Cut
Pro
」の色補正フィルタをリアルタイ
ムで操作でき、色補正したクリップごとにレンダリングする必要がなくなります。
「
Final
Cut
Pro