色補正に「
Color
」を使う
専用の色補正環境でプロジェクトを操作するには、
「
Color
へ送信」コマンドを使用するか、シー
ケンスを「
Final
Cut
Pro
」の
XML
交換形式に書き出すことによって、シーケンスを「
Color
」に
送信できます。
「
Color
」のワークフローでの基本的な手順は次の通りです:
手順
1
:
「
Color
」での作業用にシーケンスを準備します
「
Color
」でより効果的に操作できるように、編集されたシーケンスを準備する手順が
2
つありま
す。安全のため、これらの変更を行う前に、シーケンスのコピーを取っておいてください。
Â
「
Color
」でのナビゲーションおよび補正を簡素化するため、編集用にスーパーインポーズされ
たすべてのクリップを、トラック
V1
に移動します。これは、合成エフェクトを作成するため
にスーパーインポーズされたクリップには適用されません。これらのクリップはそのままにし
ておきます。
Â
「
Color
」での作業中に最適なパフォーマンスを保証するため、長いシーケンス(長編プロジェ
クトのシーケンスなど)は約
22
分のリール(長さは任意ですが、
22
分はフィルムリールの標
準の長さです)に分割するのも良い方法です。各リールは適切なカット点で開始および終了す
るようにします。
手順
2
:
「
Color
」での作業用にメディアを準備します
シーケンスを準備したら、プロジェクトのメディアも準備します。
Â
別の組織の担当者にプロジェクトを渡す場合、最終的なシーケンスに必要なメディアのみをト
リムするため、「メディアマネージャ」を使用してシーケンスを処理したいことがあります。
Â
最適な結果を得るため、本来のオンライン解像度ですべてのオフライン品質のメディアを再取
り込みしてください。
Â
最後に、
「
Color
」を使用してジェネレータ、静止画、読み込まれた
LiveType
プロジェクト、ま
たは読み込まれた
Motion
プロジェクトなどのクリップを修正したい場合は、独立再生形式の
QuickTime
ファイルとして書き出し、これらを使用して、シーケンス内の元のクリップを置
き換えます。
「
Color
」でそれらを操作する必要がない場合は、これらのクリップをそのままに
しておくことができます。これらのエフェクトクリップは、シーケンスを「
Color
」に送信す
るときには単純に無視され、プロジェクトを「
Final
Cut
Pro
」に送信して戻すと再び表示され
ます。
614
Part III
色補正とビデオ品質制御
手順
3
:
シーケンスを「
Color
」に送信します
「
Color
」が「
Final
Cut
Pro
」と同じコンピュータにインストールされている場合は、シーケンス
を選択して「ファイル」>「送信」>「
Color
」と選択します。プロジェクトデータは、
XML
を
使用して自動的に「
Color
」に転送され、
Color
プロジェクトに変換されます。
「
Color
」がリモートコンピュータ上にある場合は、シーケンスを選択して「ファイル」>「書き
出し」>「
XML
」と選択します。
XML
ファイルおよび必要なすべてのメディアファイルをハー
ドディスクにコピーし、
Color
システムに移動して
XML
ファイルを「
Color
」に読み込みます。
手順
4
:
「
Color
」で色を補正します
「
Color
」のツールを使用して、シーケンス内の各クリップの色を補正します。
手順
5
:
Color
プロジェクトを「
Final
Cut
Pro
」に送信して戻します
「
Color
」での作業が終わったら、
Color
プロジェクト内のすべてのクリップをレンダリングし、色
補正されたメディアファイルの新しいセットを作成します。
Color
プロジェクトを
「
Final
Cut
Pro
」
に送信して戻すと、その結果得られるシーケンスは、新しく色補正されたメディアファイルを参
照します。
参考:また、
EDL
を使用して「
Final
Cut
Pro
」と「
Color
」との間でクリップ情報を転送すること
もできますが、機能はかなり制限されます。このワークフローは、プロジェクトが再適合されて
いて、「
Color
」において
2K
解像度で仕上げられている場合のみ推奨されます。
上記の手順の詳細については、「Color ユーザーズマニュアル」を参照してください。
IIIIV
V
V
V
Part
IV: