例:「エフェクト制限」コントロールを使用して特定の色を変更する
この例では、フレームで他のものの色は変えずに、男性のパンツの色を選択的に赤から青に変更
するために、
「色補正」フィルタの「エフェクト制限」コントロールを利用する方法を示します。
1
「色補正」フィルタが適用された状態で、「色を選択」スポイトツールをクリックします。
2
「キャンバス」で、男性の赤いパンツ上でスポイトツールをクリックし、主要キーカラーを選択
します。
エフェクトを制限しようとする、最も明るい部分と最も暗い部分の間のいずれかのカラー値を選
択してみてください。
ここで、分離しようとしている領域が見えるように、ヒューを調整します。
この例では、
男性のパンツの色だけを
調整する方法を示します。
「色を選択」スポイトツールを
クリックします。
パンツの色をクリックし、
赤の良好な初期値を
取得します。
「エフェクト制限」コントロールは、
選択された色範囲を含むように変化
します。
第
27
章
色補正
607
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3
パンツをピンクに変えるには、「ヒュー」コントロールをマゼンタの方向に回転させます。
変更しながら、
「最終/マスク/ソースを表示」ボタン(鍵)を使用してキー自体をグレイスケー
ルイメージとして見ることもできます。色補正の効果を表示しながら「エフェクト制限」コント
ロールを調整するほうが、よりインタラクティブに行うことができます。
4
エフェクトを微調整するには、カラーレンジコントロールの一番上の
2
つのハンドルを外側に移
動して、ピクチャの黄色部分がもっと含まれるようにします。
下ハンドルを広げて選択した色の範囲の許容度を増やし、主要キーカラーを含む色の範囲を広げ
ることができます。
これらのハンドルの間のヒュー範囲を再調整する必要がある場合は、カラーグラデーションをド
ラッグして、カラーレンジハンドルとの関係でヒュー範囲を左または右に移動します。
これで主要キーカラーの範囲は選択したので、キーによって影響を受けるピクチャの量を増やす
ためにルミナンスを調整します。
影響を受ける領域の色が、
「ヒュー」コントロールの
回転によって変更されます。
パンツの色を変更したい方向に
「ヒュー」コントロールを
回転します。
上ハンドルを横にドラッグして、
調整するヒューの範囲を
広げます。
下ハンドルを外側にドラッグして、
キーカラーの許容度を増やします。
608
Part III
色補正とビデオ品質制御
5
「ルミナンス」コントロールで上ハンドルを移動して、影響を及ぼす主要なルミナンス範囲を選
択し、許容度に影響させるため下ハンドルを調整します。
6
最後に、範囲をさらに広げるため、
「サチュレーション」コントロールにも同様の調整を行いま
す。黄色いシャツの端の部分も含めることができます。
参考:作業中には、
1
つのコントロールに加えた変更が他の効果を変更する場合もあります。た
とえば、
「ルミナンス」コントロールにも調整が行われる場合、異なるサチュレーション範囲の
方がうまくいくことがあります。
ルミナンスの範囲を広げます。
キーカラーの範囲が
広がります。
サチュレーションの範囲を広げます。
キーカラーの範囲が
さらに広がります。
第
27
章
色補正
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