リアルタイムのパフォーマンスに影響する要因
コンピュータの多くのコンポーネントがリアルタイムのパフォーマンスに影響します:
Â
コン ピュー タプロ セッサ の速度 と種類: コンピ ュータ のプロ セッサ 速度が 速いほ ど、
「
Final
Cut
Pro
」が実行できるリアルタイムエフェクトの数が多くなります。プロセッサの種
類によっても異なります。たとえば、
G5
プロセッサは
G4
プロセッサよりも高い処理能力が
あり、
Core 2 Duo
プロセッサは
Core Duo
プロセッサよりも高い処理能力があります。
Â
複数のプロセッサ: 複数のプロセッサを搭載したコンピュータは、シングルプロセッサコン
ピュータと比べて、リアルタイムパフォーマンスが大幅に向上します。
Â
グラフィックカードの速度とメモリ: 「
Final
Cut
Pro
」の多くのビデオフィルタは、コンピュー
タのグラフィックカードを使用してエフェクトを処理し、コンピュータプロセッサの使用率を
下げて、ほかのタスクを実行できるようにします。高速で多くの
RAM
を搭載したグラフィック
カードは、より多くの負荷を使用してリアルタイムで再生できます。
Â
2次および3次キャッシュプロセッサ: コンピュータプロセッサの
2
次および
3
次キャッシュの
サイズも、リアルタイム性能に影響します。キャッシュが大きいほど、リアルタイムパフォー
マンスが向上します。
Â
RAM: コンピュータで使用できる
RAM
の量が増えると、このコンピュータの潜在的なリアル
タイムパフォーマンスが高まります。
634
Part IV
リアルタイムとレンダリング
Â
メモリバス速度: メモリバスが高速なコンピュータでは、リアルタイムパフォーマンスが向上
します。これは、
RAM
とコンピュータプロセッサ間でより高速にデータを送信できるためです。
Â
ハードディスク速度: データの読み出しが高速なハードディスクでは、
「
Final
Cut
Pro
」がリ
アルタイムでより多くのビデオデータにアクセスできます。圧縮されていないビデオなどの一
部のビデオ形式では、ハードディクスがビデオのデータレートに追いつくことができず、リア
ルタイムの再生が困難になります。マルチクリップおよび複数のビデオレイヤーは、同時に再
生するために多くのビデオストリームが必要になります。高速なハードディスクでは、リアル
タイムでより多くのストリームを使って再生できます。
Â
コーデック:
RT Extreme
ではコーデックがすべてサポートされているわけではありませんが、
最も一般的に使用されているものはサポートされています。コーデックのなかには、ほかの
コーデックよりも多くの処理能力が再生に必要になるものがあります。たとえば、
HDV
に使
用する
Long-GOP MPEG-2
圧縮は、
DV
などの
I
フレームのみのコーデックよりも伸張により
多くの
RAM
と処理能力が必要になります。詳細については、
638
ページの「
サポートされて
いる
RT
再生コーデック
」を参照してください。
Â
外部ビデオによるモニタ:
FireWire
やその他のビデオインターフェイスを介した出力を有効
にすると、余分な処理能力が必要になり、リアルタイムで再生できるエフェクトの数が制限
される場合があります。詳細については、
Volume
1
の第
14
章「外部ビデオでモニタする」
を参照してください。
「
Final
Cut
Pro