リアルタイム処理の概要
(
617
ページ)
Â
リアルタイム再生設定を変更する
(
622
ページ)
Â
静止画のリアルタイム再生
(
632
ページ)
Â
リアルタイムパフォーマンスを向上する
(
632
ページ)
Â
「
Final
Cut
Pro
」のリアルタイムオーディオミキシング
(
634
ページ)
Â
リアルタイム再生とレンダリングのどちらかを選択する
(
637
ページ)
Â
サポートされている
RT
再生コーデック
(
638
ページ)
Â
他社製のビデオエフェクトアクセラレータカードを使う
(
638
ページ)
Â
ビデオ出力に
RT Extreme
を使う
(
640
ページ)
Â
「
QuickView
」タブに作業中の合成を表示する
(
640
ページ)
リアルタイム処理の概要
「
Final
Cut
Pro
」では、リアルタイム処理が RT Extreme と呼ばれる機能で実現されています。
リアルタイムという用語は、許容できる範囲のフレームレートと画像品質を維持しながら、完成
後のイメージを再現できる編集システムの機能を指します。つまり、エフェクトの結果をビデオ
の再生時に確認できます。リアルタイム処理は、レンダリングに相対する機能です。レンダリン
グでは、エフェクトが計算されディスクに保存されるまで、 結果を見ることができません。
618
Part IV
リアルタイムとレンダリング
基本的な編集操作については、
「
Final
Cut
Pro
」が自動的にリアルタイム処理を実行するため、創
作的な選択作業に集中できます。ただし、多くのエフェクトを使用する場合や、ビデオ素材の色
を補正する場合には、時間を取って「
Final
Cut
Pro
」のリアルタイムアーキテクチャの詳細を理
解する必要があります。
リアルタイム処理の動作
シーケンス内に置かれたクリップについて考えます。クリップにエフェクトが適用されていなく
ても、「
Final
Cut
Pro
」とコンピュータでは、クリップに関連付けられたメディアファイルを再生
するために、ある程度の量の処理を実行する必要があります。ハードディスクドライブは、表示
に必要な速度でビデオのフレームを読み出すことができる必要があり、コンピュータのプロセッ
サは各ビデオフレームをデコードして各ピクセルへ伸張し、コンピュータの画面に表示できる必
要があります。
以前は、最高級のコンピュータで、どうにか必要なハードディスクおよびプロセッサスピードを
実現することができました。ビデオ編集者は、多くの場合、再生に必要な処理能力を備えた専用
のビデオカードを装着する必要がありました。今日では、パーソナルコンピュータで簡単にビデ
オを再生することができ、さらに、処理能力に多くの余力を残しています。
「
Final
Cut
Pro
」でのプロセッサ負荷の計算方法
ビデオ素材は、さまざまな方法で処理することができます。これには、ビデオフィルタの追加、
縮小/拡大や回転などのモーションエフェクトの追加、速度の変更、クリップ間のトランジショ
ンの追加、複数のビデオレイヤーの合成などがあります。これらのすべてのエフェクトは、本当
はビデオのピクセルに数学的な演算を行っているだけです。クリップに追加するエフェクトの数
が増えるほど、結果の表示により多くの演算が必要になります。