オフライン/オンライン編集について
(
57
ページ)
Â
オフライン/オンライン編集のワークフロー
(
60
ページ)
Â
「
Final
Cut
Pro
」で
OfflineRT
形式を使用する
(
61
ページ)
Â
「
Final
Cut
Pro
」以外の編集システムでオンライン編集を行う
(
65
ページ)
Â
電子メールまたはインターネットを使ってプロジェクトファイルを交換する
(
66
ページ)
オフライン/オンライン編集について
オフライン/オンラインワークフローでは、ビデオの一時的な低品質のコピーを使用して編集
した後で、フル解像度のメディアによってプロジェクトを仕上げることができます
低解像度の
メディアファイルでは、トランジションやエフェクトを処理する際、ハードディスク容量と
CPU
パワーの要求が少なくてすみます。つまり、安価なコンピュータまたはポータブルコンピュー
タ上で編集し、その後に別のシステムでフル解像度での仕上げができるということです。創作
的なカット作業が完了したら、オンライン編集フェーズ(仕上げフェーズとも呼ばれます)で
イメージ品質、カラー補正、正しい放送用ビデオレベルなどに注力します。
2
つのフェーズ、つまりオフライン編集とオンライン編集は、
EDL
(
Edit Decision List
)
、または
その他のプロジェクト互換ファイルによって接続されます。互換ファイルによって、低解像度
セッションで完了したすべての編集上の選択を最終的な高解像度セッションに転送できます。
58
Part I
メディアおよびプロジェクトの管理
オフライン編集
メディアファイルを低解像度コピーによって編集することで、取り込み先ディスクにより多くの
メディアを入れることが可能になるほか、再生およびリアルタイムエフェクトのパフォーマンス
が向上します(特にポータブルコンピュータなどの低速なハードディスクに効果があります)。こ
のフェーズには、プロジェクトのスコープやビデオの量などにより、数日から数年の時間がかか
ります。
EDL
またはその他のプロジェクト互換ファイル
編集が終了したら、すべての編集上の決定を、他の編集システムで使うために書き出すことがで
きます。古い編集システムでは
EDL
と呼ばれる比較的シンプルなテキスト形式が使われます。一
方で、
OMF
、
AAF
、
Final
Cut
Pro XML
互換形式などの新しいファイル形式には、元のシーケン
スの詳細がより多く記載されます。
オンライン編集
オンライン編集は、フル解像度で再度取り込む必要があるメディアを記述したプロジェクト互換
ファイルまたは
EDL
から始めます。 実のところ、オンライン編集は、従来の感覚でいう編集と
はほとんど関係がありません。編集のタイミング、ストーリーテリング、および微調整はオフラ
イン編集フェーズで完了している必要があります。オンライン編集ではイメージ品質、カラー補
正、正しい放送用ビデオ仕様の維持、エフェクトについての細かい作業、タイトル作成、オー
ディオレベル調整などに注力します。オフライン編集フェーズに比べ、オンライン編集セッショ
ンは
1
日から
1
週間と、非常に速く進行し、また、一般的により高価な機器が必要となります。
重要:
正確なタイムコードおよびリール名は、各テープのどこに素材が保存されているかを管理
するのに重要です。それにより任意の解像度でビデオを再取り込みできます。必ず慎重にクリッ
プの切り出しとテープのラベル付けを行ってください。